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MVP(minimum viable product: 実用最小限の製品): 最小労力かつ最短時間で作った必要最低限の機能のみを持つ製品。これを素早くリリースし、フィードバックを得て事業仮説を検証し改良するのがリーンスタートアップの要諦とされる。p112
《7. カネの流れを追え》p115
カネはカネを生む。「だれでも持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまで取り上げられる」(「マタイによる福音書」25章29節)。アインシュタインは、それと同じ意味で、福利を「世界の八番目の不思議」「歴史上最大の数学的発見」そして「宇宙で最も大きな力」とまで呼んだ。指数関数的な成長を軽視してはならない。
Cf. 「べき乗則 power law」: ある観測量がパラメーターのべき乗に比例すること。パレートの法則やロングテールもべき乗則のひとつ。
『シャーク・タンク Shark Tank』: 日本テレビ「マネーの虎」のフォーマットを購入した米ABCが09年から放送。p127
競争は資本主義の対極にある。p143
【カルトとコンサルタントの間】p168
カルトの対極は、アクセンチュアのようなコンサルティングファームだ。彼らに組織固有の際立った使命はなく、コンサルタントの入れ替わりが激しいために、長期的なつながりはまったく築けない。
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競争はゼロサムゲームで消耗戦。独占企業を目指すべき、という主張は明快だが、現代社会で独占企業が世界に何社あるのか、ということになるのではないかと。
ただ、言わんとすることは簡潔明瞭でよく分かる。
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「そこで、僕たちは加入者に直接キャッシュバックを行い、さらに友だち紹介に現金を支払うことで、桁外れの成長を遂げた。」
1からnを目指すのではなく、0から1を目指す。
無から有を創造することは不可能だと私は思う。
新しいアイディアはなんらかの既存のものが再構築されたものだ。著者の言う、0から1は、今までに考えられていなかった視点を用いる事で、新しいものを作り出すという考えであろう。
小さく始めて独占
市場を独占することが会社の目的である。そのためにも小さいところで地盤を確保し、それを広げていくのがよい。
破壊者は自分から進んで問題を起こす
ベンチャー投資を宝くじと考えた時点で負けを受け入れている
等興味深い話が多い。
エンジニアリング
タイミング
独占
人材
販売
永続性
隠れた真実
この7つが大切だ。
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面白かったけど、すごく面白かったわけではない。一理あるなあ、とは思うけど、まったく思いつきもしなかったこれはすごいというような奇抜さや卓越したというところはあまりなかった。想定読者にとってはそういうところが欲しいのかもしれぬし、趣味的読書で選ぶべき本ではなかったのかな、と。抽象度も結構高いし、あまり大売れしなさそうかつ大売れしない方が良さそうだが、今のところ初動は良さそうでどうなるか。
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ペイパルマフィアの首領、ピーター・ティールのぶっちゃけスタートアップ指南。
指南書といいつつ、本当に未来をかえるスタートアップはベキ分布でしか存在しないし、それを作るためのステップやノウハウなんてあるわけねぇだろボケが!という思いもにじませてるのがティールの面白いところ。でも、それだけだと話が終わってしまうので、そこに近づくための尊重すべき考え方も書かれてます。よきスタートアップかどうかをはかるための7つの質問は、買って自分で読んでみてください。
「人類の良き未来っつうのは俺たちが自分で一歩ずつ作ってかないといかんのだよ」とさらりと言い切っているティールは素敵。こういうの意外と言える人って、企業家でも少ない。政府がー、グローバルがー、と他責にしないかっこよさ。シビれます。
米国でのクリーンエコノミーの失敗を実名出して「あいまいな楽観主義者の投資家が未来を作る事は決してない」とけちょんけちょんにこき下ろしてます。小さな独占からスタートできなければ、市場がどんなに大きくても全員負けになる、とばっさり。日本でも同様のことが起きそうではあります。
個人的に好きなのは、
・競争ダメ絶対。独占。イーロン・マスクだって始めは敵だったよ。
・独占しても、存在しないライバルを誇張して独占をシレっと秘匿しよう。
・偉大な企業とは世界を変える陰謀なのだよ
・営業大事、計画大事よ。リーンは手段よ。
・盤石な計画を持つ意志の固い創業者にとって、事業売却はどんな価格でも安いのよ。
曖昧な創業者にとっては高いのよ。
・スタートアップはtribeたるべし。内部闘争が一番怖い。
あたりの含蓄。
しかし、ペイパル創業者6人中、4人が学生時代に爆弾作ってたって、クレイジーで最高ですな。(競合対策に爆破案が出たとか・・・)
普通にストーリーとしても面白い本です。
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既存のものをコピーして価値を生み出すよりも、ゼロから新たな価値を創出する方がエネルギーが必要です。
乱立する企業の中で生き残るために、この『ゼロ・トゥ・ワン』の考え方が活きてくるでしょう。
新たな価値を市場に持ち込み、独占するためのノウハウが、この本には詰まっています!
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完璧な準備のあるところに勝利をおとずれる。人はそれを幸運と呼ぶ。
もし全てが運できまると信じるのあれば、なぜ君はこの本をよんでいるのだろうか?
P110
計画なき進歩とは、すなわち【進化(エボリューション)】だ。ダーウィンも、誰も意図することなく人間は進化する。とかいている。
(my opinion)
リーンスタートアップはきわめて、ダーウィンの進化論的である。
MVPを作り、過去の最適化をして、生き残ったものを大きくしていく。
大きな構想を実現するためにはインテリジェントデザインが重要である。
P111
偉大な起業家は、何よりもまず優れたデザイナーだ。
p112
短絡的な変動の多い世界では、長期的な戦略や評価は過小評価される。
未来をランダムとみる世界では、明確な目標のある会社は過小評価される。
人生は宝クジじゃない。僕たちは、明確な未来に戻る道をみつけなかればならない。
小さくても大切な世界の一部を支配する事ができる。
(マタイによる福寿音)
誰でも持っている人は、さらに与えられて豊になるが、持ってない人は持っているものまで取り上げられる。
投資をする際、たった1つのベンチャーの成功によって、
他の会社がIPO、Exitするよりもはるかに多くの利益を手にする事ができる。
その1つを見極め、そこに全精力をかけるべきである。
p126
人生はポートフォリオじゃない。スタートアップの創業者だろうと、だれだろうと。
起業家は自分自身を分散させることはできない。
★ひとつのもの、ひとつのことが、他の全てにまさる。
・バスにのるか、のらないか。
・フルタイムで雇うか、雇わないか。
ボブディラン
:生まれるのに忙しくない人間は、死ぬ事に忙しい。
人間は常に馬割れ変わっている。
★答えなくて葉行けない質問。
20人目の写真が、あなたの会社で働く理由はナンだろう?
ex) google で高級ではたらけるエンジニアがあなたの会社で20番目に働く理由はナンだろう?
1、使命について。
2、チームについて。
※待遇競争しては、良い人材はのこらない。
役割をはっきりさせることで、
1、対立は減るし。
2、責任を持つ。
新ユーザーが2人以上の顧客を読んでくると、
指数関数上に伸びる。
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Webの書評を見かけておもしろそうだったので買って読んでみました。
ペイパルの創業者が「起業の心得」について書いている本で、ある意味類書はごまんと出ているとも言えますが、この本が今まで読んだ起業本の中では一番説得力があるように思いました。
標語にまとめてしまうと「ニッチを狙う」「差別化する」「営業が大事」「一人ではできない」「タイミングが重要」と、結局ありふれたワードになってしまいますが、語り口の説得力に差があるように思います。自分では起業を計画していなくとも、読んでおもしろいと思いました。
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2014年93冊目。
「はじめに」ある通り、ゼロからイチを作り上げる「方程式」が書かれている本ではない。
が、他企業の事業のコピーではなく、競合が全くいない新たなものを創造する際に考えるべきことが記されている。
著者がペイパルの創設者でその後も投資で大成功している人なので、
起業を考える人は一読の価値ありかと。
■競争ではなく、独占を狙う
■リーンスタートアップではなく、計画をしっかり練り小さく始める
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絶賛されていたので読んでみたものの、スタートアップにそれほど興味がなかったのか、期待値が高すぎたのか、そこまで感動しなかったのが正直な感想。しばらく経ってから読み返したらまた変わるかな?
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てっきり浮かれたスタートアップの本だと思っていたら、全くその逆。いや、物凄く真剣に考えろと。自分としては『リーン・スタートアップ』より、こちらの方が共感できる。
でも瀧本さんの序文は不要。これが無ければ★6つ。
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ペイパルの創業者が企業のスタートアップはどうあるべきかを説く。登場する人物がけっこうオタクなので、ベストセラーになっているが、どれだけの人が理解するのだろうか。ペイパルの創業者たちは、後にペイパルマフィアと呼ばれるほど、他に起業して成功もしているが、その一端は垣間見える感じ。
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話題になった本。読了から数ヶ月経過してレビューを書いてるのだが。。確かに読者中は面白かったのだが、今になると驚くほどあまり印象がない。
「競争を回避する。」
「リーンではなく計画的に始める」
という事が書いてあったが。。。
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この本は世界最大のオンライン決済システム、ペイパルの共同創業者であるピーター・ティールが著したもので、「新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるか?」について書かれた本だ。新しい何かを創造する企業とは、世界のどこを探しても同じ物を作っている企業が無いという事だ。似たものを作ってしまえば競争が起き、競争に飲み込まれれば長期的に利益を出すことは不可能になる。ティールはその「競争」の反対「独占」が成功の道だと言う。独自のテクノロジーを生み出し、他社とは替えが効かないほど優れた企業になれば、市場を「独占」することができる。また、その「独占企業」がECOであり、増えていく事によって、将来の世界の資源の枯渇も防ぐことができる。夢のような話のような気がするけれど、ピーター・ティールはそれを実現した人物だ。
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確実に2014年、自分ベストの一冊。気概が違う。
ペイパルマフィアのボス的存在ピーター・ティールの本。
稀に凄く優秀な方と会話すると「見えている世界が違う」と感じることがあるのですが、それの上位版「世界を変えようとしている(かつ変えられるのだと信じている)気概が違う」という圧倒的さを感じられる本です。
正直、そもそもペイパルマフィアという言い方自体が、ちょっと中二感あって好きじゃなかったんですが、そのネーミングも納得。
かなり徹底的にリーンを批判しており、(開発手法として批判というよりも、それをビジネスの中心にするなよという感じ)とにかく創業時を大事にすること重視している。
「他の人が当たり前だと思っているが、本当は異なる真実があること」にフォーカスし続け、圧倒的に世界を変えることを是としている。
文章全体から相当量のエネルギーが溢れでていて、名著感相当あります。
ちなみに、帯の推薦者の最上位にナシーム・ニコラス・タレブ(ブラック・スワンの作者)がプッシュしていて、日本語版は瀧本哲史さんが序文を書いているという超贅沢な布陣。
NHK出版やるなぁ、と思っていたけど中身が本物だった。