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腹落ちとは目的と理由を深く理解し、具体的なあるべき姿を自ら描き、わくわく感や当事者意識おw持てるレベルまで納得すること。
人の可能性を信じ、人の意欲、能力、知恵を引き出すのがファシリテーション。
重要な論点は十分に深めることが必要。その論点を詳細に議論するための、議論の切り口を用意する。
情報の核さをなくし、認識をそろえる。
どの判断基準を重視して意思決定するかによって結論が変わるわけですが、この優先順位の違いが対立の原因になていることが多い。
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要は議論をまとめるためには事前の仕込みが必要。仕込みとは、現状とゴール設定、論点の明確化。論点は洗い出し、絞り込み、深めることで、話すべき論点と話すべきでない論点を整理しておく。
進め方はメンバーの状態を見て決める。目的共有、論点の明確化、議論。
グループ会での情報共有で、論点を明確にして仕切る。相手に合わせて。
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著書の先生の授業を受講して、テンションが上がって購入(ただ、受けた授業のテーマはこれとは違うのだが…)。
当然と言えば当然であるが、過去に受けた「ファシリテーション&ネゴシエーション」の復習のような内容。
ノウハウ本なので、いきなり全てやるのは難しく、自分の気になったところをピックアップ。
「仕込み」と本番の「さばき」の二章立てなのだが、自分がファシリテーションをした場面を思い出しながら読むと、どうも今の自分には「仕込み」に課題があるらしい。
・「仕込み」=議論の出発点と到達点を明確にする、参加者の状況を把握する、議論すべき論点を洗い出し・絞り・深める
・参加者の把握は、話されるテーマから、何を知っているのか、どのような考えを持っているのかを考えるのがポイント
・論点とは「その意見や主張がどういった問いに答えているのか」ということ
・いろいろあるが、絶対に忘れてはいけないのは、「議論の到達点」と「重要な論点とその関係」
ちなみに、先生曰く、帯裏にキーフレーズが隠れており、電子版より本を買った方がよいとのことです。
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[内容]
タイトルどおり、教科書。
世間一般にあふれるファシリテーションの本と比較すると、全体像が網羅されている。
アイスブレイクや、付箋の使い方などのテクニックをメインには書かれていない。
大別するとファシリ-テーションは『仕込み』『さばき』に分かれており、仕込みの段階ではどの点を抑えておくべきか?実際のさばきの段階では何をすべきか?が体系建てて記載されている。
[感想・気付き]
・・・仕込みってここまでしないといけないのか。
が率直な感想。
アジェンダ送って、なんとなく想定して…くらいのものがこれまでのやり方。
しかし実際は、相手はどんな人間で何を考えていて。
また、何を話し合うべきで何は話し合わないべきか。こんな話が出てきたらどうするか?などの仕込みの部分はかなり重要。
瞬発力で勝負出来る人間ならば、瞬発力に頼ればいいがそうでない凡人は仕込みをきっちりしなければいけないと実感。
また冒頭に記載したとおり、全体像を把握するには最適といえる一方で『わかる』と『出来る』は異なるのも事実。
教科書に書かれていることを出来るようになるためには、実際の現場での実践を重ねて時にはテクニックも学びつつ、型を自分なりの方法に落としこんでいくということが必要と感じました。
[アクション]
全体像シート、仕込みのシートを自作し実際の会議の場では使い続ける。
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組織の思考力を活性化させるスキルとして「ファシリテーション」という言葉を良く耳にします。
一般的に、ファシリテーションは会議進行の技法と認識されることが多いですが、それはファシリテーションのひとつの側面にすぎません。顧客や市場が求めるモノが多様化し、変化のスピードが速くなってきた昨今のビジネス環境において、ファシリテーションは組織の変革をリードするためのリーダーシップを具現化する必須スキルと言えます。
本書では、ファシリテーションの技術を以下のように分解し解説しています。
・議論の出発点と到達点を具体的に定義し、
・広く深く論点を洗い出す「仕込み」を行う。
・実際の議論の場で論点を適切な状態に保ちつつ、
・参加者の発言を質問で導く「さばき」を行う。
これらは、ただ単に会議を仕切るための表面的なテクニックではありません。組織の意思決定を適切に導くための思考方法そのものであることが分かります。
各章の冒頭で実際の議論の場で陥りがちな事例を紹介し、章の終わりにまとめを示すなど、理解を助けるための工夫もなされています。
本書を読むほどに、いかにファシリテーションというスキルが難易度の高いものであるかを思い知らされることと思います。それだけに身に付けるだけの価値があるのではないでしょうか。
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とかく「時間の無駄」などと揶揄されがちな会議や打ち合わせを適切に進行し、「今、決めるべきこと」を「きっちり決める」営みにするために、ファシリテーターに求められる役割やすべきことをまとめた指南書。
著者は、参加者の発言を引き出し、整理して結論に導くといった、一般的に考えられるファシリテーターのテクニックを「さばき」と呼ぶが、実は会議前の準備である「仕込み」こそが会議を成功に導く”肝”であり、議論の出発点と到達点、参加者の状況、議論すべき論点の3つをしっかりと掘り下げ、明確化しておくことで、より生産性の高い会議が可能になるとして、その要点を体系的に解説している。
高度な論理思考力とコミュニケーション力を併せ持ったファシリテーターは、「優れた司会役」だけでなく、参加者全員の知とやる気を引き出し、相互理解を深める役割をも担うことになる。一朝一夕にマスターできるスキルではなく、また多忙な実務の中でいつでも十分な「仕込み」を行うことは難しいが、地道に継続することが組織の活性化と成長にもつながる意義深い使命であることが理解できる。
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ファシリテーションという議論のさばき、進行を教科書のようにまとめた本。
もファシリテーション自体が個人の能力や経験によるところが大きいと思っていた。
本を読んで学んだところでデキルようになるかと言えば微妙。
ファシリテーションを知るという意味で一読すべき本だと思う。
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ファシリテーションだけでなく、問題発見から解決までのプロセスについても整理が行われており、参考になった。
内容も濃く、多くのヒントが散りばめられているので、
ファシリテーションや仕事の進め方で躓いた時は本書を読み返したい。
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単なるノウハウやプロセスではなく、ファシリテーションに臨むマインドや考え方が記述されている。また、ファシリテータが議論の準備段階と本番ですべきことが構造化されており、すっと頭で理解できる。
フレームワークやホワイトボードの使い方といったノウハウ本よりまず読んで頂きたい1冊。
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ファシリテーションスキル=身近で自分が身につけるべきスキル
メンバー各自が自分の業務について何をどうすべきかを考える必要がある 上位の方針や目的を背景と共に具体的に理解
腹落ち感=目的と理由を深く理解し、具体的なあるべき姿を自ら描き、ワクワク感や当事者意識を持てるレベルまで納得すること
議論の仕込み=事前準備 その場で出てくる発言を適切に位置付ける地図を頭の中に持っておくこと
さばき=意見を引き出す 話を聞く 話を導く 話をまとめる
場数→経験→仕込み→どう進めるかを理解している
仕込み=臨機応変に対応するために必要なもの
(❌その通りに進めること)
議論の最終目的は行動の決定
目的の共有+同意 なぜそうする? アクションの選択 どうやってやる? 到着点→出発点
参加者の状況を知るためには?
①テーマ 議題から考える(何を知っていて何を知らないのか)=認識レベルを確認する
前提と中身の認識不足の場合が多い ここをしっかりと!
②意見 態度を予測する
賛否の対象は何か?
問題意識自体の相違
問題箇所の特定の相違
原因の特定の相違
打ち手の相違
賛否の理由は何か?
やるべきか(やりたくないか)
できるか(できないか)
わかっていないから反対か
賛否の理由は何か?
(判断の際に重視しているものや優先順位が違うから)
立場の違いが価値判断の違いを生む
それぞれの判断軸を相対化して示すこと
立場を超えて合意できるポイントは何かに参加者の思考を導くことが有効
態度に現れることが多い ここは感情移入してもOK
相手の立場に立って考える
ファシリテーターは演出家 プロデューサー
脇役を設置 責任者や専門家 実行者
質問の仕方を工夫することで発言のハードルを下げる
現場の立場からはどうですか?実行の立場からはどうですか?
論点ではなく、意見に誘導してはいけない
論点=意見が答えになるような問いのこと
混乱が生じている時に考えられる2つのパターン
同じ論点だが、論点に対する答えが異なっている
論点そのものが異なっている
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立場上、会議をファシリテートすることが多いのですが、
この本に書いてある内容は、すごく腹落ちしました。
とはいえ、実践出来ているかと言えば、また別の話。
誰に参加してもらうべきか、議論する内容の組み立て方、
どんな展開が行われるかといったシミュレーション、
どれも重要な内容ではありますが、ファシリテーション
だけを仕事にしているわけではないため、どうしても
準備がおろそかになってしまいます。
とはいえ、準備したほうがうまくいくのは事実なので、
時間との兼ね合いで何から取り組めばよいのかと、
優先順位を決めて準備して会議に臨んでいきたいと思います。
この本の良いところは、準備以外の会議進行における、
さばきの部分にも触れてくれているところかなと思います。
【勉強になったこと】
・ファシリテーションの本質は、会議に参加している
メンバーから意見を「引き出し、決めさせ、自ら動く
ことを助ける」ことである。
・会議をする意義は、1人で決められない・考えきれない
多くの物事を決めるために、前提の違うメンバーが
集まって決定していくことである。
また、決定した内容に対して腹落ちしてもらうため。
・合意形成のステップ
場の目的の共有・合意→アクションの理由の共有・合意
→アクションの選択・合意→実行プラン・コミットの
確認・共有
・人は自分が十分に理解・納得・検討する時間を
与えられずに判断を求められると強いストレスを感じる。
・多くの人は議論に参加する際、無意識に場の空気を探り、
それに適応しようとする。
そのため、会議の冒頭の空気は極めて重要。
・合意形成のステップを細分化することで、
合意に向けた会議の構成を詳細に考えることが出来る。
・人は多くの場合、何らかの問題・課題に直面すると、
どうしたらよいのかから考えてしまいがち。
そうではなく、問題の本質を捉えるためにも、
What→Where→Why→Howの順番で整理するとよい。
・因果関係が成立するのは以下の3つがそろったとき。
相関関係がある
時間的前後関係がある
第三因子が存在していない
全てを確認する時間はなかなか無いので、上位2つだけ
でよいから確認するという姿勢を怠らないこと。
・本当は言いたいことがあるのに言えない人に対しては、
発言を躊躇する原因を取り除くことが重要。
場合によっては、個別にヒアリングするといったこと
も効果的。
・ファシリテーターは議論している内容を完全に理解
出来ない可能性も十分にあり得る。そんなときは、
知ったかぶりをするのではなく、素直に確認する
姿勢を見せることで、理解も深まり信頼も得られる。
・メンバーは話したいことを整理して参加しているわけ
ではないため、話している内容���重要だったとしても、
内容が理解しづらいこともある。
そんなときは、何が足りないからわかりにくいのか、
といった視点で傾聴し、聞いた内容を補足するような
質問を投げかけるようにするとよい。
・メンバーの発言を引き出す方法
①発言に対する意欲を高める
話しやすい、興味を持ちやすい論点から始める
個人名で呼びかける
立場・役割から発言を促す
②発言をしやすいような刺激を与える
論点を具体的に絞る
反対意見、別の意見を求める
事例を紹介する
制約となっている条件を除外する
・今、ここで議論すべきではない論点を見極めること。
見極めのポイントは、今議論しても結論が出せない、
そもそも議論すべき内容ではないの2つ。
・議論すべきではない論点が話されている場合は、
議論を止める必要があるが、議論を遮られることで、
人は以下のような不安・不満を感じてしまう。
- 自分の意見が他人から否定された
- 自分の意見や論点には価値がないと見なされた
- 自分の意見を理解してもらえない
そのため、無理に議論を止めるのではなく、
話している本人に議論を止める必要性に気づいてもらう
といったアプローチが大切。
まずは共感し、その論点を話す前に話すことがある
ことを提案するといったアプローチが有効。
・会議の最後は、決まったことはもちろんのこと、
決まらなかった内容に対してもケアすること。
決まらなかった内容については、何がないから決められ
なかったのかを振り返り、それを解決するための
アクションプランについて合意すること。
・本来は会議をコントロールしないほうが会議はうまく
進むもの。自発的に話してもらう、まとめてもらう
といったことを会議参加メンバー自ら出来るように
仕向けることがファシリテーターの腕の見せどころ。
ファシリテーターはメンバーのロールモデルであり、
サポーターであることが最も大切。
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個人的には、ファシリテーションとは「なまもの」であり、それを言語化することは難しいと思っている。その中では、よく言語化してあると思う。ただし、実際できるかどうかはその人のスキルの有無や経験値にもよるので、あくまで理論として押さえたり、自分のスキルをチェックするために読んだ方がよいと思う。
1部の「仕込み」では、議論の骨格をつかみ、出発点と到達点を設定することから、参加者の状況把握、議論の予想(論点の洗い出し、絞ること、深めるポイント)をすることで議論が成立するための準備についてまとめている。
2部の「さばき」では、実際の議論の実践で、発言を引き出して理解して、まとめること、それを方向付けて結論にもっていく手法、時には対立をマネジメントをして、腹落ち(感情のコントロール)までを扱っている。
準備と実践に分けて書いてあるがケース・バイ・ケースのことも往々にしてあるので、そのあたりの判断もファシリテーターの能力によるとは思う。
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想定される問題点の設定が,現実に沿っていて具体的。自分にとって役立ちそう。読み返そうと思っています。
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主にビジネスシーンにおける議論の進め方が、事前準備にあたる「仕込み」と議論最中の「さばき」に分けて体系的にまとめられている。
「仕込み」では、①「出発点」と「到達点」の明確化、②参加者の状況把握、③論点の洗い出しと選定、深化という段取りで、議論で挙がりそうな論点を一通り整理しておくことが重要とされた。
また「さばき」では、参加者の発言の引きだしから論点整理、結論への誘導まで、どのような流れを辿って一つの議論を結ばせるかが丁寧に述べられていた。
また、ファシリテーターには論理性だけでなく、対人スキル(場の空気のつくり方や、無関心な参加者の感情への訴え方等)も非常に重要な要素として求められることが明示的に書かれており、勉強になった。
本書は書名どおり「教科書」であるため、当然読んだだけではファシリテーション力が向上するわけではない。重要なポイントを何度も振り返りながら、実践を重ねていくという姿勢が、読者には求められる。
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ファシリテーションの教科書。
クリティカルシンキングをベースに、非常に汎用性高く、ファシリの技術、考え方をわかりやすく、構造的に記した名著。