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あまりにも有名な少女小説の傑作が岩波文庫に。
他の収録作は津原泰水が小説化した『琉璃玉の耳輪』、そして『歩行』『こおろぎ嬢』『地下室アントンの一夜』『アップルパイの午後』、という岩波文庫らしいセレクト。
巻末の解説は短いながらも充実したもので、『琉璃玉の耳輪』の成立過程はかなり興味深い。
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「毎日新聞」(2014年7月6日付朝刊)で、
荒川洋治さんが紹介しています。
(2014年7月7日)
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苔文学として紹介されてたので気になってたけど、ずっと読めてなかった本。これも入院に。
なんか終始ふわふわしてて、でも乾燥してないというか湿気を帯びてて、話も起伏なく淡々と綴られ、あぁだから花粉というか胞子ぽいのかも。
何人もの人が少女漫画のようと言っていて、ほんとそんな感じ。昔の少女漫画。
うつらうつらしながら読んだからというのも手伝って、捉えどころのない、だからと言って全然つまらない訳ではなくて、読みながらあちこちたゆたってしまうような。
目に見えない重さのないものに浸かっているような、不思議な本。
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なかなか古い文体で読みにくくはある。
ただ、昔の作品にしてはユーモアが
あって面白い。
少し読むのはきついかも。
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タイトルを見て、わたし好みかもしれないと思って読んだ。
読み始めて思ったのは、つまらないなぁ、と。
いつ面白くなるんだろうと思いつつ、読むペースは衰えず。
読み終わって初めて、これもの凄く面白かったんじゃない?と思った。
つまり、わたし好みだった。
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確実にモダニズムの作家に類すると思うのだが(特に「瑠璃玉の耳輪」)、どの作品もうまく表現できない魅力に満ち溢れている。
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当時の風俗を濃厚に反映した作風。特に精神分析の題材が多いです。阪東妻三郎プロダクションの公募に応じて書かれ、選ばれることのなかったシナリオ草稿『瑠璃玉の耳輪』は、カメラでとらえる光景を意識して書かれたことがよくわかる内容と語り口です。