ダイイングメッセージなど推理小説には無意味
2015/07/08 15:44
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投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつての不倫相手の妻が殺され、容疑をかけられた主人公。真犯人を見つけようと奮闘します。
個人的感想 ネタバレ注意!
推理小説ではなく、もろ2時間サスペンスです。
主人公は頑張って事件に挑みますが、途中の話に深い意味はありません。
探偵シーンあり、ほろ苦いシーンあり、軽い大人のシーンあり、でドラマは進行し、怒涛のドタバタ劇とともに終劇です。
また劇中の何ともお粗末な「ダイイングメッセージ」は「ダイイングメッセージなど推理小説には無意味」を見事に肯定しております。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダイニングメッセージが「右手」でなく「みぎ手」なのか……あまり考えていなかったのですが、ポイントでしたね。けれど、トリックとしてはそう目新しくもないし。まぁ……必ずしも新トリックを考案しないと江戸川乱歩賞がとれないわけではないけど
こんな意外性に意外
2004/07/04 17:15
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投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る
第42回江戸川乱歩賞受賞作「左手に告げるなかれ」渡辺容子です。女性保安士(ガードウーマン)八木薔子はいつものように派遣されているスーパーの万引き取り締まりをしていたところ、刑事の訪問を受けアリバイを質される。薔子のかっての不倫相手の妻が殺害されたのだった。被害者は「みぎ手」と読めるダイイングメッセージを残していた。通勤途中の薔子は確たるアリバイも無く、その上右手に怪我をしていた薔子は疑惑を晴らそうと事件を探り始めるのだ。
万引き、それの取り締まりの実態が克明に描かれていてますが、こういうのも主人公の造形に大きく影響しますね。その勤務態度から人物像がより鮮明に浮かび上がって来るようです。知識としても面白いです。不倫で職も失い、慰謝料も取られた主人公ですが割とあっけらかんと逞しく生きている女性なので、ボクなどはどうしてもイメージが掴めなくて困ったのですが、そんな女性じゃなくては殺人事件へ首を突っ込む事もないだろうし、事件を追う主人公を見れば、そのあっけらかんとした態度も頷けるので、まあ整合性は取れているわけです。軽妙な台詞もそういう証なのでしょう。事件が複雑に、また凶悪になっていく程に引き込まれて行きます。
多くは語れませんが、ぼくは初めてじゃないかな、こんな犯人の意外性の出し方は。禁じ手じゃないと思うけど実際の所、どうなのでしょうね。伏線で補えれば、というか伏線だけでも十分に想定できるようになっていないとまずい気がしますけど。
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乱歩賞受賞ということで知っていたのだが、誤解していて読まなかった本。ところがぎっちょんでこれがなかなか面白い。保安士の仕事のことや大型店舗とコンビニのし烈な戦いなど詳しく書かれている。保安士の八木薔子がこれまたかっこいい!読まず嫌いはいけませんなぁ〜と反省しております。
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第42回江戸川乱歩賞受賞作。
スーパーで万引犯を見つける保安士の仕事をしている八木薔子。そんな薔子のもとに、突然刑事が現われた。以前薔子が不倫をしていた木島の本妻が殺されたという。不倫がばれた時、職を失い慰謝料もとられたうえに、男とも別れなければならなかった薔子には動機があると考えられていたのだ。疑いをはらすため、薔子は真犯人を探そうとのりだす。
第42回江戸川乱歩賞受賞作。主人公の保安士の仕事や、コンビニ業界についてはとても興味深く読むことができたが、連続殺人事件、動機、トリックにはちょっと無理があるなぁという感じが否めない。絶対、ドラマ化しろっていっても、できないでしょ?みたいな。保安士をしている人間でも、見抜けない・・・?
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主人公が元証券会社って設定に先ず惹かれてしまった。。
次作?のパチンコものもなかなか面白かったです。
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2006/11/6読了。本屋さんで時々気になってはいたのだが、これまで読まずにきた。親戚が持っていたので読み出したら、面白くてあっという間に読み終わってしまった。 タイトルの意味がどういうこと?と思っていたが、そういうことだったのね。。
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江戸川乱歩賞受賞作品。ダイイングメッセージ、疑われる主人公が自分の疑いを晴らすため探偵役となるあたりは古い手。だが、主人公のバックグラウンドである万引き保安士としての人間観察、以前の不倫相手との会話がアクセントになっている。
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2007/9/17~10/3。長い間積読状態であったが、ようやく読み終わった。第42回江戸川乱歩賞受賞作。不倫が原因で証券会社を辞めて、保安士として働く薔子。不倫相手の妻が殺されて警察の尋問を受ける。真犯人を突き止めるべく、調査を始めると関係する連続殺人が浮かび上がる...というストーリー。どんでん返しも利いていて、なかなか楽しめた。が、前半結構重きをおかれていた登場人物がフェードアウトしてしまって扱いが?なのと、薔子が勤務時間中にかなり自由に動き回れる(ありえない?)のが減点か。
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第42回江戸川乱歩賞受賞作。はぁ・・・乱歩賞ってこんなにレベルが低くていいの?って感じです。あのトリックはないでしょう・・・子供だましというか子供にもバカにされそう・・・。犯人もわかりやすいし。でもなんとなく乱歩賞の傾向と対策がわかったかな。謎やトリックはいまいちでも、ある程度の文章力があって目新しいというか変わった職業の主人公が出てくればOK。とりあえずこの作品は乱歩賞のワースト1ですね。
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とりあえず三日で読了〜。ひさびさにどっぷり浸って読書した…。
内容は……はじめはかなり面白く読んだんだけどなぁ。途中から今ひとつ。愛人との関係が私にはどうにも納得いかない。うーん…。あと犯人は気づくだろう…なんで? 主人公も話も今ひとつ爪が甘い感じ。
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使い回された感じがするダイイングメッセージ、突飛すぎて理解しにくい犯人の動機、上手く収拾しきれなかったラスト、もっと練れるんじゃないかと感じた。魅力のあるキャラ(主人公の上司とか)もおるし、全体のストーリー展開は好きやけどね。
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江戸川乱歩賞を受賞していたこの本は、大学時代のとき、大学の図書館で一度読んだことがあって、あまりにも素晴らしかったので、買っちゃった。
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第42回江戸川乱歩賞受賞作。 本屋に平置きされていたのを見て手を伸ばした。
主人公はスーパーで保安士を務める女性。 3年前に別れた不倫相手の妻が殺害されるという事件に巻き込まれる。 「みぎ手」という不可解なダイニングメッセージ。 自ら事件を調査するなかでたどり着いた犯人とは・・・
人物描写がきちっとなされており、主人公をはじめ登場人物が個性を持った人間として浮かび上がってくる。 細かい情景描写や心情の変化までも丁寧に書き込んでいるからであろう。 推理小説としてのプロットはそれほど意外性のあるものではないが、こうした細かい描写の積み重ねが、否が応でも物語を盛り上げ、読者を引っ張る牽引力になっていると感じた。
また、タイトルのつけ方が秀逸。
著者である渡辺洋子女史の小説はこれが初めてだが、その他の小説のタイトルを見ると、タイトルだけで読みたくなるものばかり。
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第42回江戸川乱歩賞受賞作。
保安士の女性が主人公と言うことで、最初からドキドキな展開だったけど、途中から保安士である必要性が全くなくなってしまったのが残念。
物語としては、そんなに画期的ではないけど、思ったより軽いタッチで読み易かった。
「左手に告げるなかれ」のタイトルの意味がよく分からなかったけど、内容を読んで納得。
日常生活でも、「左手に告げるなかれ」は人生の教訓になるかも。