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今の安倍政権の強さを支えいる大きな要素は、総理大臣に帰り咲いた戦後憲法下ただ一人のカムバック総理だということ。
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御厨さんがしゃべるのを聴いているようでわかりやすく、あんまり政治に詳しくなくてもすいすい読めました。とくにここ10なん年の流れからひもといていてくれて、おもしろい。
アベさんはカムバック総理だからこそできる冒険をしている。スガさん、とは。げんざいの官邸と党のかんじ。コイズミさんはぶっ壊してなにもつくらなかった。自民党の行動のウラにある心理とその行く先。アベノミクスと憲法改正の蜃気楼効果。などなど。私がそう思ってるとかでなく御厨さんが書いてることです。
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自民党を中心とする戦後政治史は結構面白く読めた。
著者の立ち位置からして、一刀両断かと思ったら、強さを認めているような表現も多々あり、ちょっと弱気になられてるのかと首をかしげる点もある。
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私は安倍くんが嫌いだが、わりと世間では受け入れられている(自分の今の利益しか考えていない人たちが支持していると思っている)ようだし、何より強運そうだ。そんな安倍政権について論じた本。
読んでみて、安倍くんに対する印象が若干よい方向に変わった。というのも、安倍くんはただただ愚直なまでに自分の道を進んでいるだけなんだと思ったから。それがたまたま時流にはまっているわけ。
でも、そういう意味では自分の考えのままにやっているがために、軌道修正や折り合いをつけるのが苦手なんじゃないだろうか。また、意気軒高なために何となく同じ方向性の人たちが虎の威を借りて過激な振る舞いをしていることによるリスクもありそう。それがタイトルにもある「盤石ゆえに脆い」ということだろう。
そしてこの一文には深くうなずけた。
「私は安倍政権、あるいはそれに近い勢力の信条体系を「『右』寄り」と呼んできました。彼らを「保守」とは呼べません。彼らは何も守っていない。「守るべき何か」を持っていないからです。」(p.211)
安倍くんは保守を自認しているようだけど、これまでの体制から「脱却しよう」「打破しよう」としていると。だから、保守ではなく右傾派(右派でもなくか)なのだ。「傾派」ということは「何となくそっちを向いている」ということで、そこもフワフワ感であり、イコール「脆さ」と解していいだろう。
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「時事放談」の司会を務める御厨さんが安倍政権を分かり易く解説してくれています。
現政権だけにとどまらず、戦後からの政権の系譜等、興味が惹かれる内容です。
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歴代総理との比較や現在の自民党の状況が分かり易かった。小選挙区後の党運営や議員の動きから、政治ニュースを見れば理解出来る。
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歴代総理大臣を総括しながら安倍政権を見直すというのは興味深かった
特に小選挙区制になって政局が大きく変わるようになったのが分かった
取っ付きにくい話題だけに軽い感じの書き方も読みやすかった
ただ本書ではちょっと経済政策を軽く捉えすぎなのが気になった