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昭和天皇論以来久々に購入。
911から現在のイスラム国に関連する中東情勢のアメリカの罪、嫌韓本と自己啓発本を通じてのネトウヨへの苦言、その源流として日系ブラジル人移民の滑稽で悲しい話、ひめゆりの塔のエピソード...と、中々ボリュームあって楽しめた。
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戦争論から17年、ネトウヨが跋扈し、ヘイトスピーチが垂れ流される日本。ネトウヨの生みの親である小林よしのりがあえてこの時期に出す新戦争論。常に自分から逃げない彼の姿は賞賛に値する。
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「戦争論」後の日本の現状に対する評価。サヨクもウヨクもダメだということと、特に親米恐米派に対しての痛烈な批判になっている。新戦争論2の発売が楽しみ。
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集団的自衛権、イスラム国、嫌韓、嫌中、靖国問題。知らないことがいろいろあった。韓国への18億ドルの賠償は、国際法的には例外かつもうすんでいる話。英霊の顕彰という靖国神社の存在意義。なかでも衝撃なのは、ブラジル移民たちが敗戦を信じようとしなかった話。いちばんこわいのは無知である事。思い込むこと。もっと知らなくてはいけないと思う。
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勇ましい物言いが“言論”として喝采を浴びるようになってから久しい。暴論を吐けば何かを言ってるような気になる。それが“保守”と呼ばれ、ついにはその代表が総理になった。
それが『戦争論』以後の歴史である。
自分ももれなくその渦の中にいた。そしてそれは覚悟なき責任なき“評論”ですらない井戸端の戯言だったのだ。
責任を背負うと自ずと言動も変わる。実行を伴わなければならないからだ。結果を求められる。
責任を背負うとは覚悟を決めるということである。公私ともにそれと向き合う時が来たのだ。
覚悟を決めるとは現実と折り合いをつけること。現実を知ること。そして葛藤すること。
この作品は全く痛快ではない。
軽快に誰も切らない。
覚悟を問われる。
そんな作品だ。
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著者のスタンスが”右”から”左”へぶれているとの批判があるようだが、15年以上ゴーマニズムを読み続けている私からすれば、小林よしのりこそ一貫していると思う。彼は最初から「ゴーマニズム」なのであり、他のイズムではないのだ…と再認識できる一冊です。何より、エンターテインメントとして成立している事が素晴らしいです。
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刊行直後に読み、忘れている箇所もある上で書くことを、ご容赦願いたい。
ISや集団的自衛権等ホットな話題にも触れられているが、どちらかと言うと靖国関係やイラク戦争等よしりんの「オハコ」の話題が多かった。もっとも、解説ではっきり書いているように「新戦争論2」を出すようだから、この本は「おさらい」の位置付けになるのは仕方ない所がある。
この本が刊行された直後に後藤さん、湯川さんの殺害があった。パリでもISによるテロがあった。国内では安保法制が可決された。少し見渡しただけでも、「新戦争論2」で書くべきことは山ほどある。座して待つべきであろう。
最後に。ブラジルの必勝派について書かれた章は、必読である。コミュニティ規模で長期に渡って、これだけ大きな事実誤認があったとは、恐ろしいことである。『沖縄論』の瀬長亀次郎伝と並ぶ、よしりんノンフィクションの白眉である。
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かつて大きな論争を巻き起こした『戦争論』は、読んだ。戦争以前に国という公を守るために命を賭したものたちを、ないがしろにしてはいけないということと読んだ。靖国に行くに当たり、慰霊するのではなく、顕彰をするべきものであり、過ちを繰り返さないと述べるのは行為として間違っていると指摘するところは筋として変わっていない。
当時から変わったことといえば、従軍慰安婦の問題などいわゆる過去の戦争において日本軍は残虐な悪物であった歴史観が「自虐史観」という否定的ラベルを貼られることにより力を失ったことであろう。朝日新聞の訂正記事は、その影響を受けた現象だと言える。
一方、その後に産まれたネトウヨというものの存在が、小林よしのりを再びこのテーマでの執筆を決意させた理由のひとつではないだろうか。ネトウヨの始祖とも言われることもある状況で、はっきりとそれを否定する必要性を感じることもあったのではないか。『戦争論』で受けたような新しさはここにはない。それは、内容がそのときからぶれていないから、ということで肯定的に捉えられるべきだろう。
沖縄戦の描写は涙腺が弛んだ。ここらが腕なのだろうね。
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戦争論3部作も今は懐かしになった。世界情勢は変わったが、著者の主張は変わっていないようだ。個人と公の関係性等々など。今作は前ほど賛否分かれず、共感する人が多いのではと思う。
レッテル張りが少し鼻につくかな。
死ぬまでネチネチ言ってやるには一番笑わされた。
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普段は漫画はレビューしないんですが、(漫画まで書くと収集つかなくなる)これは、どちらかというと本に近いなと思ったので書いてみました。
連続で同名のタイトルを読んでいますけど、間違えたわけではありません。
正直小林よしのりさんの著作は全く読んだことは無く、ただ愛国という言葉に単純に反応して、ネトウヨ的な思想なのかなって思ってましたが、まったく逆でした。いままで、ちゃんと読んでこなかったことを、後悔しました。
書いてあることに関しては、概ね賛成でした。
自分が考えている事を、しっかりと根拠づけて主張されていたので興味深く読めました。特に、現実で起こっている問題に対しての批判はほとんど自分の意見とかぶります。
もっとも根本的なところの国への想いは、自分とは違うのかなって印象を持ちましたが、断定できないです。おそらく、まだしっかり理解できてない。
突き詰めれば、思想に優劣はないんだけれど、現実認識を誤認したり、ごまかしを重ねた思想、ただ感情を叫びたいだけの主張は取り合う価値がないなって思いました。議論として戦うレベルにない。
日本のマスコミから市井まで含めた言論空間って、いまそういう問題を強く抱えているなって思います。
非常に勉強になりました。
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ブラジル 勝ち組
自虐史観、自尊史観、
人は信じたい情報しか信じない
総選挙どうも応援演説で、立憲民主党の枝野さんを支持し、ワシは保守であるが、安倍内閣の憲法改正には反対である、個別自衛権は必要であるが、集団的自衛権は危険である、対米隷属主義は本来の保守ではない。鈴木邦夫氏も同じ応援演説に加わっていたのが印象に残った。保守とリベラルは従来の区分から離れてきているようだ。
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久しぶりにゴーマニズム宣言を読んだ。昔のゴーマニズム宣言は小林よしのりと知識人のバトルが下品でそこがあまり好きではなかったのだが、今作は国の行く末を憂えて、偏りの少ない視点から今の日本における右派と左派を批評した好著だと思う。
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小林よしのりさんの”戦争論”から17年。ついに出ました"新戦争論”。前作が登場した頃に日本は戦後教育の影響でだいぶ左寄りだった風潮が戦争論の登場で徐々に真ん中に。今回の新戦争論では、著者の意図しない方向で突き進んでいる人々(バランス感覚を失い右に行き過ぎた人々)やそれらを是とする風潮を戒め、再度原点に戻る事を提唱されています。”自分にとって都合の良い情報だけを信じる事を止める事”ですね。
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2015年1月発行の新作。今のイスラム国が日本が賛成したイラク戦争から派生しているとは。民主主義が最良ではないこと。フセインのような独裁者が必要な時期があること。ほんと、日本人として恥ずかしい。何でこんなにアメリカ様になったのか。ひめゆりの信子・貞子姉妹の話は涙涙。しかし、この頃の人は短歌を詠めるから賢げだ。たった70年前なのに、どうしてこんなに変わったのか。言葉や文化はこんなに変わるものなのか。最後の詩人・竹内浩三の話も涙涙だった。こんな立派な人が戦争が起こると死んでしまうのだ。だからこそ、戦争を起こさないために、もっと慎重に、戦略的に外交を進めなくてはならないのだ。安保法反対のデモなんかやってる場合じゃない。しかし、日系ブラジルの人達の話はすごかった。こういう集団ヒステリーみたいになるのは想像できるけど、こんなに頑なになるものか。人間ってなんなんだ。
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戦後70年、イラク戦争を支持する光景に疑問を感じ、覚悟なきナショナリズム感拡散に辟易。日本人の当事者意識と覚悟を問う。
分類していて、コミックというのは表現であって内容的なカテゴリーじゃないことに気付く。それだけ、コミックが市民権を得て、表現できることの幅が広がったのだなと。