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いくらマンガだと言え、一巻500ページなので三巻で1500ページもあると読み終えるのが大変だった。
手塚治虫は漫画家になる前に3年間も劇団にいて、舞台の上で芝居をしていたそうだ。
七色いんこは、手塚治虫にとってなつかしい芝居を取り上げた作品らしいです。
第三巻の各ストーリーと原作者を挙げておく。
33 結婚申込(アントン・チェーホフ)
34 俺たちは天使じゃない(アルベール・ユッソン)
35 ベニスの商人(ウィリアム・シェイクスピア)
36 仮名手本忠臣蔵(竹田出雲、三好松洛、並木千柳 )
37 幕間II(なし)
38 コルヌヴィルの鐘(ロベール・プランケット)
39 恋わずらいのなおし方(ソーントン・ワイルダー)
40 サロメ(オスカー・ワイルド)
41 欲望という名の電車(テネシー・ウィリアムズ)
42 作者を探す六人の登場人物(ルイージ・ピランデッロ)
43 オセロ(ウィリアム・シェイクスピア)
44 十一ぴきのねこ(馬場のぼる、井上ひさし)
45 探偵(スルース)(アンソニー・シェーファー)
46 終幕(なし)
47 タマサブローの大冒険(なし)
第一巻のレビューでピーターパンの舞台化のことを書いたが、七色いんこも上演されていた。
2000年版での千里万里子の役は宮沢りえだったが、私がマンガからイメージしたのは上白石萌歌だ。
七色いんこはカツラとサングラスで顔が分からないし変装してるので適役が思い浮かばない。
本作品群の想いを綴ったような150ページもある「終幕」は良かった。
40以上の他の作品は「終幕」のためにあるように感じた。