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投稿者:zuka - この投稿者のレビュー一覧を見る
天涯孤独で不幸な日本人少年の礼が、引き取られた先はイギリスの名門貴族。イギリスの貴族社会の厳しさ、貴族の血統を重んじる余り庶民である礼を遠ざけようとするエドワードの心情を日本人である礼が理解するのは難しい。それ故にかなりやきもきさせられますが、礼がエドや周りの生徒たちを理解しようと健気に頑張る様がとても良かったです。いつかエドに礼の愛が届くと良いなと思います。
はじめはイライラしつつも
2017/01/15 11:20
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投稿者:いちじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めてBL小説購入しました。
レビューの評価が高かったため、期待して読んだのですが
初めは主人公の気が弱くて少しイライラしてしまいました。
しかし話が進むにつれて主人公も強くなり、内容も濃くなって最終的にはとても面白い作品でした!
レビューのコメントに上巻と下巻は一緒に買った方がいいとあったので同時購入したのですが、その通りでした。(続きが気になるという意味で)
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投稿者:aki - この投稿者のレビュー一覧を見る
受けの性格がうじうじし過ぎのようですが、育った環境を思うと仕方がないのかなと思います。
受けの母親の、見返りを求めず、自分から愛しなさいという感じの教えがすごいと思いました。
義兄×健気ないじめられっ子
2016/01/26 16:42
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投稿者:うみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
唯一の家族だった母を亡くし、1度も会ったことのない父親に会うためにイギリスへ渡った礼が
実の父親はとっくに亡くなっていて、その息子の養子になったことで、血統を重んじる世界に身を置くことになります。
血筋を重んじる人々ばかりに囲まれ、家でも学校でも虐げられる礼と、何もかもを持っていながら、本当に欲しいものは与えられないエド。
(ちなみにエドは礼にとって、戸籍上は義兄ですが、実際は礼の父がエドの祖父という間柄です)
そんな寂しさを抱えた2人が心を通わせ、わずかでも寄り添いあうシーンは読んでいて温かな気持ちになっただけに
その後の、礼がエドからも虐げられるようになる展開には胸が痛みました。
それはただ礼が一方的に可哀想というだけでなく、理由があってそうせざるを得ないのであろうエドの心境にも。
勿論どんな理由があってもエドがしていることは酷いことに違いないのですが、礼の場合は、良い子すぎて、それが相手を苦しめてる部分もあるように思えて、少しだけ礼にモヤモヤしてしまいました。
けれど、エドしか見えていなかった世界から一歩踏み出し、成長しようとする礼と、そんな礼に感情を押さえられなくなるエドに、モヤモヤは吹き飛び、今は早く次の巻を読みたくてしかたがないです!
いいところで次巻に続いているので、全2冊を手元に用意されてから読まれることをおすすめします^^
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ムシシリーズでも、閉塞的な男子学園の雰囲気を鮮やかに描ききっているセンセ。今回は擬人ものではなく、本格的にイギリスのパブリックスクールを舞台にした話で、読む前からとても期待していました。
「アナザー・カントリー」とか、もーさま(独)とか、竹宮恵子師匠(仏)とか、BLゲー「神学校」とか、いろんな寄宿舎で妄想してきた身には正統派パブリックスクールものというだけでたまらんものがww
嬉しくて何度も読み返してしまいました。
yocoセンセの神イラストは映画のワンシーンのようで、素晴らしいです。エド、ギル、レイという古典的な名付けもいいですね~
母親を亡くし、イギリスの名門貴族だという父方に引き取られパブリックスクールに入寮することになった日本人ハーフの礼と、そんな礼に冷酷な態度しか見せない義兄のエドワードの愛と葛藤の物語です。
エドは礼に「リーストンには来るな」と厳しく当り、礼が入学しても冷たい態度を取り続け、礼は孤独の中で悩み苦しみます。とてもかわいそうでした。
血統を重んじている周囲からは除け者で、エドに命令されてるから誰とも話もできない礼です。
そんな酷い奴のどこがいいのか?と思いますが、エドの冷淡な態度にはなにか複雑な理由があるのがわかります。時々見せる優しさが証拠ですね。
学園の頂点に君臨するエドはまさに傲岸不遜な王様なのだけど、彼には胸を痛める過去がありそうです。
礼は異国で頼る人もなく孤独な中、エドのふと見せる優しさだけを信じて生きていこうとしています。
世間知らずで貴族社会にも無知な礼は、ひたすらエドを愛して彼の言いつけを守ることで学園生活を乗り越えようとするけど、すべてが裏目に出て本当に不憫です。
そんな礼が、得意の絵を通して自分の意志を持ち始め、仲間もできていろんなことに前向きになって、精神的に成長していくところが見どころでした。
でも、言いなりになっていた礼が人間として自立していくのを見て、エドが独占欲丸出しになってしまっていました。
相当キレてましたね。
互いの気持ちがまだ執着や依存だけなのか、違うのか明確ではないけれど、そこに愛があるのはあちこちで感じられるんですけどね…
エドの貴族的で傲慢なやり方では、礼に本当の気持ちが通じないですよね。
エドだけが世界だった礼の成長ぶりに衝撃を受ける俺様攻w
礼から最後通牒を言い渡されてからの、エドの執着丸出しHシーンは圧巻でした!切ないはずなのに、めちゃくちゃ萌えました。食堂でのHすごかった…
酷いけど優しさもあり、嫌いと言いながら喜びもあり、という互いの複雑な心理状態がたまらないですね。
続きが早く読みたくなります!今月下旬に発売予定です。喉から手が出るほど欲しい…
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あまりにも礼が不幸で可哀想過ぎて痛々しい。わざと突き放すエドの気持ちもわからないではないが、あんまりな仕打ち。それでも嫌いになれない礼は真正のMか?仲間だと思い友情を育みつつある彼らと、今後も何事もなければよいが…
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表紙と帯が非常に印象的。
最近、小説界ではひとり表紙流行してるんでしょうか?
絡み合ってカメラ目線されてるより、断然買いやすくて有難いです。
そしてパブリックスクールというタイトルホイホイ。
内容はどこかで読んだような話だなというのが第一印象。
不憫健気の受が英国貴族に引き取られ、パブリックスクールに入り、陰湿ないじめに遭う……。
読んでて正直辛すぎて、何とも言えないくらい苦しかったです。
苦しかったんですが、正直なところこの受、結構可愛げがないんですよ。
不憫健気の皮かぶってますが、割と融通が利かなくて自己中です。
私は受の不幸は蜜の味。不憫健気は痛い目見れば見るほど滾る性分なんですが、どうにもこの受にはあまり萌えなかったです。
というのも、発言や思考の端々から垣間見える押しつけがましさが鼻についてしまい、この子可愛げないな……となってしまったのです。
亡くなったママの言葉を大事にしているんですが、どうにもこのママの考え方自体があまり共感できず、そして受の【愛】の捉え方が利己的です。
愛してくれなくて良い、愛を返してもらえなくても愛してるから。
口ではそう言いながら、その実もの凄く相手に自分と同じかそれ以上の愛情を求めてるんです。
そんなに愛情押しつけたら、相手はいっぱいいっぱいになって押しつぶされちゃうよ、というくらい、自分の愛を押し売りしているのにどうにもイライラし、攻が気の毒に思える。
端から見たら攻が酷いことしてるようには見えるんですが、私にはこの受こそが攻に対して無神経かなという印象を抱きました。
そんなわけで、割と終盤まで受からにじみ出る「ぼくか弱いの……」みたいな性格にイライラしっぱなしだったんですが、攻の命令を無視して自分の世界を広げ始めたあたりから見方が変わってきました。
BLらしくなってきたというか、エンジン掛かってきましたね! という感じで。
攻の真意や事情はわからないのでヤキモキしますが、取りあえず攻が受に並々ならぬ執着を持ち、受の視野が広がることを極端に嫌うほど嫉妬深いというのはよく分かりました。
そのあたりは読んでて激しく萌える。
まだ前半で評価がどっちに転ぶか分からないのでアレですが、もの凄く盛り上がってきたところで次回へ!! となっているので、今から読まれる方は是非とも2冊揃えて挑んで下さい。
ここで終わると悶えます。
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ここまで礼に辛く突き放すエドの真意が分からない
辛く突き放されてもエドを愛する事を止める事が出来ず自分よりエドを心配する
礼が健気で可哀想で読んでてツラかった…o(T^T)o
そして後半にやっとBLらしくなった!
エドが豹変!
えっ?どうした?どうなる?
続く…えええええ!
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久しぶりに良BLに会えた!!
元々パブリックスクール系は好きですが、
今まで読んだ中でも結構ドロドロ感が強いです。
続きが非常に気になるのですぐにでも買いに行きたい。
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日本人が主人公なので、差別モノかな~と思っていたら、やはりそうでした。
上巻は礼(受)が家庭や学校で理不尽な差別やいじめに遭う話です。イギリスの差別ものに慣れていない人は読んでてしんどいのかもしれませんが、私は特に気にならず、するすると読めました。
下巻は受けが愛されモードでずっと進むので、上巻を乗り切れば大丈夫だと思います。
ジョナスとの過去で悩むエドが切なく、苦しかった。
お話は面白かった、のですが、礼のキャラクターがあまり好きになれず、あまりに鈍感すぎて他人の気持ちを考えない(本人は考えてるつもりですが思い込みが激しく、理解できていない)描写が最後の最後まで続き、読んでてイライラしてしまった…。
大人しく鈍感で天然だけど、周りに愛されチヤホヤされ、至るところから狙われているので、BLというより乙女ゲーの鈍感な主人公という感じ?
気にならない方にはお勧め。お話は面白いです。
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本屋によったら『書店員さんがこっそりマイベストセレクションを平積みした』感じで置かれてたので、気になって購入。普段あの『the!』って感じなキラキラ肌色な表紙が苦手&恥ずかしいのでBL小説なんて買わないんですが、これはすごく買いやすい。イラストも素敵。表紙のエド様美しすぎる!!
挿絵がある小説読むのが久しぶりで挿絵の度ふふっとなっちゃいましたが。
BL小説の印象が『やたらしてる』だったので、主人公の気持ちの背景とかパブリックスクールに至るまでの2人の関係とかしっかり書かれていてよかった。ライトすぎない。
主人公レイはなにされてもエド一途(というかそれしか世界がなかった)で、対するエドはまだ思惑がはっきりしませんが、恐らくド級のツンデレSでしょうね!!あれは!!ガマンしてたんだろうなーしかし独占欲すごいなー
お互いに執着と独占欲でひたすらすれ違い片思い…
後半でようやくドロドロが薄まってきたので2巻に期待したい。
最近こういうのバッドエンド(片方死んじゃう)のばっか読んでしまってたので幸せに終わって欲しいなー
個人的にはオーランドが好きです。レイに迫ればいいよ!!
勝手な推測だとエドのかつての恋人=オーランドの片思い相手=レイに似てるなのかな??と。
気になるので近々買いに行きます。
内容の割に入り込むと一気に読めたので気になる方はぜひ。
それにしてもエドのタガの外れ方よ…ww
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重そうだな…と思って、買ったけど積んでた本、いざ!と読んだらめっちゃ良かった。
樋口先生の描かれる、血筋や育ちで人に弱み(や感情)を見せない、愛に不器用で傲慢なんだけど、底に寂しさや孤独、人一倍愛情深い人柄を抱えてる攻、って言うのがものすごくツボ。
受も、社会的に弱く軽んじられ外見的にも華奢で健気、なんだけど実はとてもしなやかで前向きで強いのがとてもいい~❤️
二人の閉じた関係からオーランドが新しい風を入れてくれるところがすごく好き。
「レイ、きみには想像力がある。…きみの想像力は、一生涯、きみの杖になってくれる。でもね、杖だけじゃどこにもいけない。自分の足で歩かなければ。」
って、今までエドの言う通り息を潜めて生活してた礼を本来ののびのびした礼に導こうとしてくれるのがステキ。
自由で強くて何でも出来るはずの「王様」エドが実は「檻の中」であり、弱くて何もできないと思われた「コマドリ」礼が豊かな世界に羽ばたこうとする。好きだからこそ愛せない、愛さない愛、そんな切ない愛があるっていうのを見事に描き出してくれる樋口先生に、どういう人生を送ってきたらこんな作品が描けるんですか?と聞いてみたい。
複雑で緻密なのに、読者に分かりやすい。うまく表現できないけど、圧倒された。
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良い意味で全キャラに腹が立ってしまった…
みんな大人げなくて、大人げないから話が進む感じでした
私の友達の行ったイギリスのパブリックスクールはサッカーさえ出来たらその日からその寮のヒーローで国籍は全く関係ない感じだったので、笑かしてもらいました
攻め界隈ではDVモラハラ気質の人が流行りで、受けの子はメンヘラを拗らせている友達がいない恋愛脳の持ち主で、真剣十代しゃべり場見ていたら興奮してTVに向かって自分の意見叫んでる…みたいに、自分の意見を叫びながら読了しました
続編、私は結構かな…
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BL小説ならコレ!という感じで強く勧められて読んだけど
Not for me でした。
受がナヨナヨしすぎで
(なくなったとはいえ)母親を「美しい人だった」と言ってしまうの無理。
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あとがきの作者のコメントに多大なる共感を得ました。英国、貴族文化、閉鎖的、階級制度、寄宿学校、のワードが刺さる人にはおすすめです。そこから浮かぶ幻想的でありながら静謐な寄宿学校、という個人的に刺さる世界観でした。受けが気弱ひ弱、の割に押し付けがましい頑固さ(無自覚)でかなり苛つきましたが、上回る魅力的な攻めだったのでこの評価です。