歴史は煩雑なほうが面白いと思うけど……
2019/10/07 11:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MEG - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒメ、アサさん、ナスチャの日本史好きの高校生3人組。
事あるごとに日本史談義を続け、ついには歴史雑誌の新説公募企画にそれぞれが投稿、入選と賞金を狙う。
日本史好きだから、めっちゃハマった。
やっぱりヒメの正統派の説が好みかなぁ。
アサさんの説はちょっと突飛過ぎるような……
フィクション映像化だったら断然押しだけど。
ただ、1つだけ残念な点が。
"『編集部日誌』より"に登場した歴史雑誌『ジパング・ナビ!』の編集者氏の話が、くどすぎというかしつこかった!
入選する為にはどんな内容が良いか云々より、もっとナスチャの説が読みたかった。
小説としては駄目だが面白かった。
2015/12/28 02:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史の新解釈としては面白かったが、小説としてはイマイチ。主要登場人物は定型的なキャラで魅力に欠けるし、あまりに長話で小説としては動きが無さすぎる。どんでん返しも効果的でなく、ストーリーを混乱させるためのものになっていた。しかしアイデアは豊富で、うまく処理すれば何冊もかけそう。もの惜しみしない作者には小説的面白さとバランスのとれた次回作を期待します。
投稿元:
レビューを見る
歴史の謎に対する討論で成される連作短編集。
あらすじから想像したのと違い、ひとりの登場人物による独壇場な要素が強かった。
知識量としては同等レベルを与え、もっとディベード的な面があればよかったと思う。
そしてまた想像以上に、マニアックに過ぎた。苦痛ではなかったが。
3-
投稿元:
レビューを見る
正統派歴史押し、根拠のない異説は認めない派の姫之。
武将、剣豪大好き派の亜沙日。
日本のアニメ、ファンタジー、歴ゲー大好きな交換留学生、ロシア人のアナスタシア。
3人の女子高校生が、歴史の謎について、喧々囂々、意見を戦わせる物語。
彼女たちは『ジパング・ナビ』という、歴史マニアのための雑誌の「歴史の新説」の原稿募集に応募することになるが…
「漂流巌流島」に続く、歴史ミステリー連作短編集。
喫茶店のテーブルにふけを落とすむさくるしい男どもが歴史を語るより、きれいなセーラー服の女子高校生3人が語る方が楽しいに決まっている(笑)
歴史好きといってもタイプが三人三様なのがまた面白い。
最後の方で編集者が語っている、
『史実や資料を事細かに検証してあっても、読者は読んでいるうちに飽きてしまう』
『はっと目を引くようなインパクトがないといけない、上げられる歴史上の人物の名前が地味だと喰いつかない』
みたいな意味の言葉の数々は、実は作者が実際に編集者に言われてるんじゃないかな~
…などと勘繰りながら読むのも面白い。
投稿元:
レビューを見る
鯨統一郎の「邪馬台国はどこですか」に連なる歴史ミステリ。
史実と俗説を並べ謎を謎で無くす。いかに世の中に俗説がまかり通っているかが解る。エンターテイメントと言ってしまえばそれまでだが、自分の知識も俗説が多いと感じた。地味な真実よりも派手な創作を好むのは仕方ないが、調べる事をもっと重視していきたい。
投稿元:
レビューを見る
先月から奈良時代をみっちり勉強している
だから八幡宮神託事件のくだりがよ~く理解できた
何事も勉強ですね
投稿元:
レビューを見る
高校生の歴史愛好家の扇ケ谷姫之と歴女の朝比奈亜沙日と交換留学生で日本史ゲーム・アニメオタクのアナスタシア・ベズグラヤの3人が、歴女向け雑誌の懸賞原稿募集のテーマについて、ああでもないこうでもないとやり合う話だ。突飛な発想も出てくるが、結構まともに歴史資料を駆使して本格的な論じ方をする。おいおい、どこが高校生なんだ!とんでもない奴らだぜ。知らない日本史上の人物がてんこ盛りで、いやはや凄い。勉強になりました。「本能寺の変」「ヤマトタケル」「春日局」「道鏡事件」