投稿元:
レビューを見る
バサーニオー「…」〜ポーシャ「奥さんはあまりうれしくないでしょうな、もしここにいらして、その話をお耳にされたとしたら。」〜グラシャーノー「…」〜ネリサ「そういうことは、奥さんのおいでにならぬときにおっしゃったほうがよろしい、さもないと一荒れまいりましょうからな。」〜笑い転げた。あ、でもある人のレビューにあるように、自分のことをシャイロックのようだと言われたらかなりきついかもしれないと思う。
投稿元:
レビューを見る
シェイクスピアには珍しい(?)喜劇で、終盤の展開もスカッ!とするどんでん返しがあって印象に残る作品でした。
劇で上演される回数が多いのもうなずけます。
投稿元:
レビューを見る
有名な物には悲劇が目立つのですが喜劇が私は好きです。
シェイクスピアをまだ読んだ事のない人はもしかしたら「難しい古典文学?」と思っている人もいるかも知れませんが、もともと劇の台本なので物語も短く、登場人物も限られていて、またストーリーも簡単です。
何せ演劇で表現出来る物しか含まれていないからです。
でも色々な要素をうまくまとめて、最終的には色々な事が同時に丸く治まるハッピーエンドはさすがだなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
喜劇。比較的最近映画化されてましたよね・・・?
悲劇だけれど「ハムレット」の方が好きです。
脚本だから、演技によって、だいぶ解釈も変わると思います。会話だけだから、登場人物たちの外見的な特徴も表情も分からないし、普通に小説を読むのより読みにくい。
投稿元:
レビューを見る
かわいそうと思ったらそれはこの本の読み方を誤ってるとどこかに書かれていて、確かに。と思いました!あくまで喜劇。
投稿元:
レビューを見る
ヴェニスの商人。
実際この脚本が書かれた時代は、ヴェニスのユダヤ人たちは世界的に見ても結構良い生活を送っていたらしい・・・。
のに、この脚本では凄い扱いを受けているのでそこが変に引っかかる。
書いた人間がイギリス人だからだろうか、ユダヤ人への酷い扱いが目立つ気がする。
喜劇として読めばそれほど気にならないが、悲劇として取ると後味が悪く感じた。
投稿元:
レビューを見る
相手はユダヤ人だ。渚にたって、盛り上がる高潮に鎮まれと命じるようなものではないか。
オオカミに向ってなぜ子羊を食い殺して雌羊泣かせたと問うても仕方がない。
投稿元:
レビューを見る
イタリア人と同じような背景で育っていないため、
ユダヤのシャイロックに同情してしまい、
とても喜劇には感じられなかった。
しかし、この感覚は、日本人にもあるのではないだろうか。
シャイロックを「金を稼ぎに来日し、風俗業や、ギャンブル、犯罪スレスレのグレーゾーンで日本人以上にもうけている移民」に置き換え、主人公をまじめに働いている日本人と考えたら、この物語の喜劇の意味がわかると感じた。
この感覚こそが差別意識というものだと
気付かなかっただけで、自分にも普通にあるものだと思った。
シャイロックは嫌だとしても、
ここで生きて行くしか道がないのだ。
職人になりたかろうと、キリスト教で卑しいとされる
金融業しか許されていないのだ。
シェイクスピアは単なる勧善懲悪ではなく、
シャイロック言い分をちゃんと書いている。
ユダヤ差別のために書かれた書なら、
ユダヤ民話の「肉を取る話」を使わないだろう。
物事には多面性があるが、
なかなかそれに至る過程が見えないので、
すぐには気付けないものだなあと思った。
投稿元:
レビューを見る
悲劇よりも読みやすい。
一休さんばりの機転で恩人の危機を救うばかりか指輪を使って旦那を尻に敷くなんてしたたかなお嬢様だ。一生頭が上がらないだろうな。
投稿元:
レビューを見る
現代の感覚では悪役として描かれているシャイロックに同情してしまう作品。この作品が書かれた当時は、ユダヤ人に対する差別は当然のものだったらしく、純粋な喜劇だったらしい。だが今の感覚では、ユダヤ人シャイロックの悲劇としても読むことができます。このように時代を経て多面的にみることができると云うのが、この作品が名作たる所以であると思います。
個人的に、戯曲を読むのは得意でない人には映画を見ることをお勧めします。割と最近の作品で、映像も美しく、アルパチーノの名演を見ることができるので。
投稿元:
レビューを見る
シェイクスピアってこんな感じなのね。
みんなの名前が似過ぎてこんがらがるよ。
指輪は渡すもの?渡さないもの?
投稿元:
レビューを見る
よく「この作品はユダヤ人差別をしている」と言われるけど、シャイロックのキリスト教徒に対する台詞を見る限り、シェークスピアはどっちも笑い飛ばしていたのではないかなぁ、と思う。
そういう意味でも"喜劇"なのかな、と感じた。
投稿元:
レビューを見る
AUN「ヴェニスの商人」観劇後、読了。
やっぱり戯曲は、字面追うのではなく、お芝居観た方がおもしろい、と実感。
シェイクスピア作品では喜劇に分類されているけど、かわいそうなのはシャイロックで。
「今まで足蹴にされていた」っていう台詞があるから、完全な悪人として捉えられなかった。
まぁ、ユダヤ人を完全な悪人に仕立て上げてしまったら、それはそれで問題になるからなのだと思うけれど。
投稿元:
レビューを見る
シェイクスピア著書で最初に呼んだ本。
終わった時の感想はこんなものかっていう感じ。
オチはちょっと屁理屈とも取れるかな。
主人公が良い人すぎ。
昔の本はこんな感じか。
投稿元:
レビューを見る
【粗筋・概要】
物語の舞台はヴェニス。バサーニオーは、美しき莫大な遺産の相続人ポーシャに求婚をしようと考えている。しかし、彼には先立つものがない。そこで彼の友人であり、貿易商を営むアントーニオーは、日頃から敵対し侮蔑しているユダヤ人の高利貸しシャイロックから、友人のために自分の肉1ポンドを担保に借金をする。バサーニオーはポーシャと結婚することになるが、アントーニオーは所有の商船が難破し無一文になってしまう。シャイロックは日頃の恨みを晴らすために、裁判に訴える。
【感想】
シェイクスピアの戯曲をいくつか読んではいるけれど、さほど面白いとは思えない。喜劇という割に最後にポーシャとその小間使いネリサが男装して法廷に現れるまでは、喜劇とは思えなかった。もっとも、最後の指輪騒動は微笑ましく楽しめた。
この戯曲ではもっとも有名なのは人肉裁判であろう。私は初めてこの戯曲を読んだので、男装したポーシャがどのようにどんでん返しをするのか知らなかったので、裁判の成り行きを興味深く読めた。法律は時として柔軟性に欠け、そのまま適用するとこの戯曲のように結論が不当になってしまうことがある。その不当な結論は、男装し法学博士に扮したポーシャの機転により覆される。法律家ではなく法律の素人によって妥当な結論が出されるというのは、皮肉である。当時のヴェニスと現代日本では裁判制度は異なるが、それでも結論の妥当性は市民感覚に裏打ちされるということは相通じている。なお、現代日本ではシャイロックの訴えは、金銭賃貸借契約自体が公序良俗違反により無効とされ棄却される。それを不問に付したとしても権利濫用で訴えは認められない。
訳者の解題を読むと、この戯曲を喜劇ではなく悲劇であると読む人がいるらしい。しかし、どこをどう読めば悲劇と読めるのだろうか。アントーニオーら債務者側は決して好ましい人物ではないものの、シャイロックとしても単なる強突張りな高利貸しに過ぎない。
2008年4月2日読了