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探偵、怖い。
でもこんなこと出来たらいいなぁ。
面白い本が一冊あれば一生楽しめる。あんなDVDがあれば一生た、楽しめるやん。
そんな事ができるお話です(嘘)
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三途川シリーズ第四弾。今回はタイガから。
毎度、ローファンタジーの設定と、それを存分に活かしたロジック合戦の舞台を作り上げるプロセスはパズラーとして秀逸。
だが、どうも前作今作と、キレが悪い。
一二作目は、最後の最後まで論理対決を追及した感があり、ライトでありながらしっかりとした読み応えがあったが、それが失われている。
これは限りなくショックなので、ぜひ次回は、魅力とあの真物の探偵の復活を期待したい。
3
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思い出泥棒のエピソードと何度忘れさせても三途川が思い出泥棒の存在に気づくシーンが面白かった。最後で唐突に姉が出てきたのには若干困惑したが、次の作品あたりで出番があることを期待。
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思い出泥棒の作為を論理で見破る三途川と見破られた後に"思い出"を盗み偽装をブラッシュアップする探偵と犯人の追いかけっこが楽しい3、4章がやはり良い。そしてこれまでと違う趣向がラストに用意させられており次巻が楽しみである
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またなんやかんやで三途川が酷い目に逢うのかなと思いきや、続くのかい!
しかし、三途川も大概に性格悪すぎだと思うんだけど、それ以上なのかしら…。
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少しばかりハードボイルドが似合う思い出泥棒は指輪の力で記憶を宝石にする。
そして他人の記憶を宝石ケースにコレクションして愛でていた。
それだけの平和な日々だった。
あの男と関わるまでは。
記憶という繋がりが失われ、繰り返すロジックの愉悦。
憶えてなくても過去は自分の味方。
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久しぶりの三途川理シリーズ!!
見かけないと思ったらタイガに移ってたとは!
相変わらず読み始めの穏やかさから一気に加速する物語。読んでる時の動悸がすごい。もう毎回思うけどミステリーというより新手のホラーでは。
普通であれば名探偵〇〇シリーズであれば〇〇視点なんだけども、このシリーズは違う。何故か名探偵に追い詰められる。怖い。
喩えるなら、ドラえもんのように『こんな道具や能力あったらいいのにな』から、『こんなこともできるな』『でもこんな怖さがあるよな』『こんな悪事働けるよな』という作者の妄想を理詰め??していったような小説。
正直読んでて楽しくはないんだけど、一気読みしてしまう。楽しくないのに、面白い。
それにしても三途川理、やばい。
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三途川理シリーズ。今回の主役は、記憶を宝石に変えて盗んでしまう「思い出泥棒」。なんともすごい能力なのだけれど、三途川理に出会ってしまった不運……というか、三途川理にあんなもの渡しちゃったら……鬼に金棒というか混ぜるな危険というか、とにかくとんでもないことになっちゃいますよっ!!!
ってなわけでスリル満点、はらはらどきどきの展開。ミステリ読みだからこその着眼点で逆に騙されてしまったりもしながら、一気読みです。しっかしそれにしても、三途川理は凄い。最強にして最凶だよなあ。……ああでも最後はやっぱりこうなっちゃうのね(笑)。そしてもっと邪悪な人が存在するのか……そのうち登場しないかしら。
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短編集かと思いきや連作集。怪盗目線のストーリーで探偵が嫌らしい位ヤナ奴。思ったより意外性に富んでいて面白かった。
続きがあるようなので次くらいは読んでみようかな。
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最近ハマり始めて少しずつ読んでるんですが、今回も面白かったです!
三途川シリーズはファンタジーな世界観を加えながらもルールに則った頭脳戦?で読んでいて楽しい。非現実的なアイテムやら人やらを受け入れて悪どいことする三途川の思考と行動が一番の楽しみどころかもしれません。
ミステリ色は薄めでしたが、思い出を奪える指輪を使った工作と小説ならではのあのトリックを使ってて楽しめました。ゲーム化できそう。ラストで衝撃の事実が明らかになったので早く次の巻にいきたいな!
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やや期待外れ。表紙の印象とはうらはらに、登場人物がいけ好かないこと、思い出泥棒の方法が簡単すぎること、思い出を盗む動機が弱すぎること、が理由かと。
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頭にかざすと「思い出」を盗めるという指輪。その指輪を使って依頼人から思い出を盗んで高額な報酬を得る思い出泥棒ことカギノ。ファンタジーなお話で、最初の章には名探偵の三途川理は出て来ない。でも出てきたらもう…えげつない!たしかに名探偵ではあるんだけど胸糞悪い。思い出を盗まれた場合は、もう元には戻せないって…救いようないなぁ。再読したいようなしたくないお話。おもしろいんだけどねぇf^_^;
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● 感想
記憶を宝石に代えて取り出すことができる「指輪」をめぐる話。第1章、第2章と思い出泥棒カギノを主人公とする思い出を盗む指輪を使った短編を描き、3章から三途川理が登場。1章、2章のデキはたわいもないもので、ミステリというより、記憶を奪う指輪を使ったショートストーリー。3章では三途川理が、推理により思い出泥棒の存在に気付く。これは面白い。4章はこのミステリの白眉で、記憶を盗まれた三途川理が、偶然、テープレコーダーに録音がされたという運もありながら、推理を働かせ、指輪の存在に気付き、指輪を奪うという話。5章は三途川理がカギノからコレクションを奪おうとしてアジトを暴こうとする話で、5章から6章に掛けてちょっとした叙述トリックがある。三途川理がユイノに成りすましていると思わせるような叙述トリックが仕込まれる。その叙述トリックを作中で三途川理に説明させるというメタ的な仕込みも面白い。「日頃から自分の活躍が伝記になったときのことを考えておかねばならないのだよ。」とのこと。最後はカギノの罠で思い出を盗む指輪はカギノの手に戻る。これは、三途川理が思いでを盗む指輪を持ったままシリーズが続くと、その破壊力が凄すぎて、今後、ミステリとして成り立たちにくくなる。なくなるので致し方ないところ。最後は、三色の宝石となる記憶の持ち主として、三途川理以上の悪人の存在として三途川理以上の悪人としてその姉の存在が示唆されるエンド
全体的に盛沢山の内容である。思い出泥棒とその指輪の存在を、完全に食ってしまっている名探偵、三途川理の存在感が大きすぎる。話運びはさすが森川智喜と感じるが、最後に、三途川理が指輪を奪われるオチは仕方がないとはいえるが、ここに知的ゲーム的な要素がないのが難点。三途川理の姉の存在が示唆されて終わるオチも、悪くはないが、「途中」感が強すぎる。森川智喜の構想としては、三途川理だけでなく、思い出泥棒も、今後どこかで再登場させるつもりなのかこしれないが、「ワスレロモノ」というミステリのオチとしては弱い。全体的な出来としては★3程度だろう。もっと面白くなりそうな設定、展開ではあったが、やや竜頭蛇尾感が否めない。
● 概要
思い出を宝石として取り出す「思い出泥棒」カギノにまつわる話。カギノは、「悪魔のような人物」や「天使のような人物」から思い出を盗み、3色の宝石を手に入れるために、思い出泥棒の仕事を始めていた。
● 第1章 瑠璃色の思い出
塩沢波津という女優が、自分が次の公演で主役になるために、思い出泥棒の力を借りて、須江澄時子の記憶を盗み、台本の一部を忘れさせた。しかし、後悔し、台本を覚えなおすために、5分の時間を稼いでほしいという。思い出を盗むと1分昏睡する。その1分を利用し、脚本家である江口から思い出を5回盗むことで、5分の時間を稼いだ。
● 第2章 鳶色の思い出
金貸しの柊元修一が、思い出泥棒の力を利用して、鯨岡という競馬好きの女性から金を巻き上げようとする話。計画は失敗。鯨岡は、競馬で負けた金を借りていたが、実際ま借りた金以上に負けていた。そして、金貸しのボールペ��があった。これらにより、金を借りたことを確認し、返済をすることができた。
● 第3章 鬱金色の思い出
山内議員が子どもの万引きを原因に戸塚史郎というライターから脅迫されている。思い出泥棒に、戸塚から万引きの記憶を消してほしいという依頼がされる。思い出泥棒=カギノが戸塚から記憶を消そうとするが、そこに戸塚と組んで脅迫を図っていた三途川理が現れる。三途川は、推理により思い出泥棒の存在に気付く。
● 毒々しい色合いの思い出
思い出泥棒であるカギノは、三途川理の記憶を消し、やり過ごそうとするが、再び、別の推理で三途川は思い出泥棒の存在を知る。3度目、推理に加え、偶然にテープレコーダーに録音がされたことから、三途川理は、思い出泥棒であるカギノから、記憶を奪う能力を持つ指輪を奪う。記憶を奪われたカギノはユイノの下へ向かう。
● 思い出の指輪
カギノとユイノは指輪を奪われたことに気付く。指輪を奪った者の正体をつかめないカギノとユイノは自分達をつけるタクシーの存在に気付き、サービスエリアへ。三途川理は、カギノから更に5年分の記憶を盗む。記憶を失ったカギノに三途川理が「ユイノ」として接触しているという叙述トリックが仕込まれている。実際はタクシーの運転手として、思い出泥棒のアジトに。三途川理は思い出泥棒のコレクションを盗もうとする。
● 思い出コレクション
指輪の秘密を少しずつ知ってきた三途川理は、人によって宝石の色が異なること、血縁にも関係があるのではないかと考えられることから、自分の姉の記憶を取ってくる。これこそが、毒々しい色を持つ3色の宝石だった。三途川は、コレクションを盗もうとし、ハンカチがなければ作動する罠にかかり、指輪を奪われる。
● 登場人物
三途川理
私立探偵
ユイミ
思い出泥棒の相棒
カギノ
思い出泥棒。人の記憶を宝石として盗む。