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投稿者:なほ - この投稿者のレビュー一覧を見る
不倫に賛成ではありませんが、田辺聖子さんの独特の作風で、不倫を重々しくなく描かれています。何十年も前の作品と思えない、今読んでもとてもおもしろいです。
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この人、なんかどうも苦手なんだよなあ。
とずっと思っていて、
でもなんとなく挑戦してみたけれど
やっぱり駄目だった。
なんでだろ。
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「他人の不幸は蜜の味」の典型なんでしょうね。Twitterの発言から火がついた目下流行りの不倫劇。誰も幸せになってなさげなこの恋愛の顛末を、世の中の人達がこれだけ注目してる(ようにメディアが仕向けてるのか)のも恐ろしいが、不倫なんて家庭の常備薬みたいにその辺に転がってるモン。
と宣う田辺聖子の言葉は深い。
「不倫は人生の香水である。時々ふりかけて楽しむが、しかしそれはいかにもぷんぷんと匂ってはいけない」
深い。人生の達人です。7つの短編を読み終える頃には、不倫の達人になった気分に...。
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不倫って、肯定派ではないのだけど、この本は「読み物」としてすっごい面白い!!!!
短編がたくさん、あるように見せかけて全部つながってるのです。
全然暗くないので、すっきりさっくり読めます。
田辺さんの文のうまみがぎゅっと詰まってます。
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七編からなる短編集。
それぞれの主人公は意識的に、または偶発的に不倫することになった男女だ。
面白いのはその中の何人かは夫婦だということ。お互いに相手に家の中とは違う外の顔があるのを知らない。家ではむっつりと黙って、間違っても妻のご機嫌などとろうとしない夫が、他の女性の目には褒め言葉を尽す素敵な紳士に映っているらしいと知ったときの妻の反応が、嫉妬ではなく驚きなのがいい。本書のタイトル通り、不倫が常備薬となり得るくらい行く末の安定した夫婦の証のよう。
不倫尽くしなのにむしろ爽やかささえ感じさせるあたり、田辺氏の真骨頂といった一冊である。
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女にとって不倫はあこがれ?!男にとって不倫は浮気と似て非なるものであり、結婚した男にとってはあくまで妻が第一であることに変わりない。男と女はこんなにも違うモノなんだと、実感したり、驚いたり。
「不倫」と聞くと、どろどろした感じを思い浮かべるけれど、この中に出てくる男女はなんとなく憎めない。くすっと笑えて、時々むかっとして、こんな妻にはならないようにしたいなと思ったり。気楽に読んで、我が身を振り返る一冊。
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あら、残念なことにこれも短編小説。
長編が読みたいのだけど。
ちょっと中弛みしてしまった。
しかし、何処かではみんな繋がってる。
そこを探すのは面白いかも。
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「不倫」をテーマにしててもドロドロせず、あっけらかんとしたおせいさん劇場。さすがです。
田辺聖子さんの本読んでると、男性と女性ってどこまで行ってもわかり合えないというかお互いに意味不明なんだなぁとつくづく思いますが、「しゃ〜ない」みたいにそれも何処となく愛おしく思えてくるので不思議。
敏感と自分のコトバ、ねぇ……これは不倫如何でなく備えていたらより良い気がするな。
おせいさんの“良い男”像、いつもこんな感じなのでほんと好みなんだろうな〜