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日本SF作家クラブ50周年記念出版の文庫化。単行本では瀬名秀明の短編も収録されていたようだが、文庫には未収録となっている(諸々の事情はあるんだろうけど、文庫で外すことは無かったんじゃないかなぁ……)。
大御所から新進気鋭の作家まで、現在の日本SFを担う豪華なメンバー。作風としては王道っぽいというか、『SFらしいSF』が多かったと思う。しかし、一番気に入ったのは、伝奇ホラーっぽい夢枕獏『陰態の家』だった、という不思議w
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11人の作家によるSF短編集。それぞれの世界が変わっていて面白い。未来の世界がどれかに近かったら‥‥
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いろんなジャンルのSFがある。
楽しくてワクワクってよりも、ちょっと手を伸ばすのに躊躇してしまう怖さを含んでいるかのような。
山田正紀著
「別の世界は可能かもしれない」
以降はそんな感じに思えた。
宮部みゆき著
「さよならの儀式」
はホロってくる感動作
夢枕獏著
「陰態の家」
有名で知ってはいたけど初読。読みやすいし、傀儡(くぐつ)屋の妖的な話に引き込まれる。
新たな作家さんの発掘にもなったかな。
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漂流中の宇宙船内。2人の男が見つけたのは、孤立したコロニーだった。このままの速度では、着陸時に衝突する危険があるが、これを逃すと何千年も掛かってしまう。2人はイチかバチかの賭けに出る(「草食の楽園」)。長年、日常の雑務をこなしていたが、ついに壊れてしまい、廃棄処分されることになったロボット。若い娘は、何とかそのロボットを残そうとするが……(「さよならの儀式」)。他、9編を収録。脳天を貫く刺激を味わおう!
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SFアンソロジー。
新しい作品ばかり。こういうの読みたかった!
苦手なのもあったけど、全体的には十分に満足。
吉川良太郎「黒猫ラ・モールの歴史観と意見」:中世ヨーロッパ的な雰囲気とSFの組み合わせが斬新。
上田早夕里「楽園(パラディスス)」:意識の移植?人格のお話?ちょっと切ない。
小林泰三「草食の楽園」:別の惑星での文明の発達のお話。読みやすい。好き。
新井素子「あの懐かしい蝉の声は」:第六感。哀愁漂う感じ。
宮部みゆき「さよならの儀式」:ロボットとの別れ。切ない。
夢枕獏「陰態の家」:オカルト。これはSF?ファンタジー?
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SF界隈での著名人・新人引っくるめてのアンソロジー集です。SFにはあまり馴染みがなく、フィリップ・K・ディックは好きですがそれもアニメ『PSYCHO-PASS』の影響で最初からというわけではなかったので、慣れる、と言うか、映画は好きなんですが小説はなかなか食指が伸びず、アンソロジーならまだ読めるかな?と言う気持ちで購入しました。
冲方丁さんは、『マルドゥック・スクランブル』を読んでいましたし、新井素子さんは名前くらいは聞いたことがあるなあ、『グリーン・レクイエム』は読んだっけな、夢枕獏さんは『陰陽師』だなあ、とか。
個人的に好きなのは宮部みゆきさんの作品。ロボットとの哀愁漂う感じが好き。最後ちょっと泣きそうになってしまった。
これはあの映画みたいな感じだなあ、とか、さらさら読めたので、入門編には良いかな、と言う感じ。
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SF短編集。どの話も結構面白かった。おすすめ。
宮部みゆきさんの「さよならの儀式」とか、ほろっとする。
個人的には、完全ヴァーチャルの世界で生きる人間たちを描いた山本弘氏の「リアリストたち」が好きかな。それと独特の一人称の形式で書かれた新井素子さんの「あの懐かしい蝉の声は」も良かった。。
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計11作収監。どれもコンパクトながら、難しくて・・・。だけど、どの作品にも流れているのは、”人はどう在るべきか”という問いなのだと思う。難しかったが、面白かった。