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褒めても自己肯定感は育たない、欧米と日本の親子の距離感と褒め方叱り方の関係などを、資料をもとに書いている。「親や先生は怒らない方が楽だから褒めて育てようとする」という文章が耳に痛い。だからと言って、褒めるのは意味がないというわけではなく、どう褒めればいいかについても触れていることは好感が持てる。
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ほめてはいけないというわけではない。ほめるタイミングを考えようということである。「ほめ上手」とか「ほめ方の達人」とかなんかうさん臭く感じていた。いやいや、ほめるのが悪いわけではない。時と場合に応じてほめたりしかったりすればよい。何でもほめればいいというわけではない。当たり前のことだ。一方で、ほめ方・しかり方の欧米との比較もある。欧米と言ってもイギリス・フランス・アメリカくらいで、文化によって差があるだろうから、いっしょくたにはできない。よいものを取り入れるにしても、文化的・宗教的な基盤を考えていないとうまくいかない。法律でビシッとしばりつけているはずの国で、暴力など凶悪犯罪が絶えない。(いや逆か?犯罪が絶えないから法律でしばるのか?)宗教的基盤がしっかりしているはずの国でも、皆が善良なわけではない。日本はどうか。宗教もはっきりしないし、あまり法的なことをやかましく言わなくても、お天道様が見ていたり、世間の目を気にしたりして、そうそうむちゃくちゃな行動に出ることはない。まあ、何が良いかは価値観の問題だけれど、一応ここでは日本びいきということにしておこう。本書の帯には「傷つきやすい、頑張れない、意志が弱い」とある。そういう若者が増えてきているという。確かに打たれ弱い人間が増えたかもしれない。自分も含めて。けれど、皆が皆そういうわけではない。むちゃくちゃ頑張る高校生もいる。いや、私の知る限りでは、特に高校生は頑張りすぎだ。だから、本書に書かれた記述をすべて鵜呑みにはできない。けれど、参考にできる点はあったし、自分が考えていたことがデータ的にもあながち間違ってはいなかったということが分かった。ということで、最近、この手の本は避けていたのだが(本が増えすぎて困っているので)、まあ買って正解としておこう。
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自分勝手な主張をし傷つきやすい。社会化されていない。そんな生徒が増えた学校の現実からみて、至極真っ当な主張の本でした。「褒めて育てる」一辺倒への警鐘、そうなってしまった原因(日本と欧米の文化背景の違い)
などは、
なるほど!と感じました。
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父性と母性。父性が欠落し,褒められるだけで叱責されない育て方→自分に甘く,脆弱な人格の形成?
育てる側の人間的迫力だな。
自分の人間性の弱さを自覚してしまう。
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読みやすくはある。ただ、努力をするのを褒める方が結果を褒めるより良い、という趣旨がありそれはあまりいただけないなぁと思った
全体的にあまり面白くはなかった
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タイトルからすると今流行りの褒めて育てる路線を大きくそれていて、子育て中の親にとっては違和感を感じるかもしれない。ただ流行とは別に実際母親たちはどの程度叱るか、どの程度の厳しさを持って接するかというのは日々悩んでいるところである。褒めたって伸びないのは目の当たりにしているのだ。褒めて褒めて伸びるのは3歳までそれ以降自我が芽生えれば褒めるだけではどうにもならない。そういう気持ちの時にこの本を手に取ったので非常に心が落ち着いた。
著者は決して褒めてはいけないと言ってるのではない。褒め方や褒めるタイミングの問題を言っているし、欧米諸国での教育の仕方をそのまま取り入れてに今日本で行うことの違和感について唱えている。ほめてほめて最先端の方針で優しいお母さんでようとしてしまいがちな私たち母親にとっては大切なことをきちんと見極めるための本となる。多くの母親が叱ることを大切だと思っている反面他人の前ではいい母親振りたくなるのもまた事実なのだ。
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褒めること叱ることで起こってくることの正負両面から見ていき、子どもとのかかわり方について考察されている一冊。
褒めたり叱ったりするときの大人のあり方が問われているように感じました。
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本書では、とにかく批判せず褒めればよいという教育方法を否定している。
叱らないほうが親も子供もハッピー、という近視眼的な理論は確かに子供の将来のことを考えているとは思えない。
また、日本の文化や、日本人の性格・育て方に海外流の育て方を付け焼刃的に持ち込んでも意味がないどころか、悪影響を及ぼす。その結果として、今日の撃たれ弱い・頑張らない若者が多くなっているという内容。読んで感心する部分が多かった。
ただ、読んでいて、欧米流を推しているかと思えば、途中から日本流を推しだしたり、書籍としての構成が少しわかりづらい。
加えて、本書全体を通した大枠での明確な結論がわかりづらい。
小さな一点一点については面白い箇所があったという印象。
話題の真新しさ、納得のいく例が挙げられていたこと などについて、+1。
全体としての明確な結論がわかりづらいので、ー1。
結果として評価は☆3つとしました。
でもなかなか面白かった。
無条件に厳しくすればよいというわけでもなく、教育もなかなか難しそうだ。
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タイトルがとても刺激的なのは新書のご愛嬌ということで。
実際には褒めるとと子どもがダメになるなんてこの著者は全く言っていません。
欧米のように幼い時から子どもを自立した独りの人間として尊重しており
厳しく指導している文化の中で推奨される褒めて育てる育て方を
日本のように親子の関係が密接な文化の中でただ真似して褒めて育てても
子どもはダメになりますよということを言っている本です。
あるテストを行った後に褒めたグループと何も言わなかったグループでの
その後の行動の違いなど実験を通した裏づけを元に客観的に述べているので
説得力があります。
自身4人の子どもを育ててきて同じ親から産まれても個性がこんなにも違うのか
と
やっと実感してきたところであり、子育てにはこうすれば良いみたいな
マニュアルがないことも分かってきました。
その上でこの本を読んで褒めること一つとっても難しいことなんだなと
改めて思うことができました。
今後の子育てに生かして行きたいと思います。
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最近はマスコミでも騒がなくなったが、叱らない、褒めろ!が合い言葉である。騒がないというのか当たり前になったのだろうか。尾木ママを中心にこの子育てが大流行であるが、はやればアンチもあるはずで、タイミング的には出てきておかしくないときだった。
内容は、確かに、、、と思うが、教育や子育ては科学ではないため、自分の心情や感覚でものが言えてしまって、相手の意見を論理的に否定することが不可能であるので、評価が難しい。最近の若者がおかしくなったのは褒めて育てたからだという論調であるが、若者にインタビューをしているわけでもなく、結局外から「〜だろう」とかってな推察をしているだけである。
私は教育学は学問ではないと思っている。こんなことを書くと専門家でもないのにと叱られそうであるが、長い教育の歴史を持っているのにきちんとした縦断的な調査研究がなされていないため、反論しようがない。
最近のアクティブラーニングもしかりである。
著者は心理学の学位をお持ちのようであるが、それにしてはあまりにも非学問的な書物である。
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誉めらることの弊害
調子に乗る自己チュー善悪判断挫折すると落ち込む誉められないと機嫌を損ねる失敗隠す嘘をつく反省しない間違った行動修正すべ機転に気づけない注意叱責を受け入れない自信過剰厳しい状況で踏ん張れない
具体的な行動姿勢を誉める
誰かのためになったことを誉める
頭のよさ能力を誉めると、裏切りたくないと守りの姿勢にはいる
頑張りと努力を誉める、努力の姿を見せようとチャレンジ精神つく
ほめることで自己肯定感が高まるといわれてきたが実は逆になることも
たまにしかられ過ぎて傷つくことがあった方が世の中の理不尽さにも耐えていける心の強さを養える
子どもを傷つけないようにと腫れ物に触るような姿勢になる方がこわい
心の絆ができ基本的信頼があれば、厳しい叱責も自分にためと信じられる
親の役目は未来に向けて送り出すこと理解者になることではない
いつも笑顔の優しい親である必要はない
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ほめる系の子育て本は多数読んでいたが、正反対のタイトルに惹かれて読了。途中で先生に叱られたから宿題をするようになった、という話がでてきたところあたりから、個人的な性格や問題な気がすると思い読む気が失せてきた。
ほめる系のほとんどの本はほめるばかりでなく、きちんと叱る、悪い点を指摘するなどと書いてあり、筆者は少し極端な気がした。また、私自身幼少期から叱られて育ってきたがあまりいい思い出はないし、もっと褒めてほしかったと今でも思っている。
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内容とタイトルが少し違うように思える。ほめてもよい場面ではほめてもよい。何でもかんでもほめるのはよくない、ということ。アドラー心理学の「ほめてはいけない、叱ってもいけない」とも違う考え方。
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■我々には不安だからこそ必死になるという面がある。
・適度な不安は成長の糧になる
・不安を感じる人の方が勉強も仕事もできるということがある
・不安の乏しい人は危機感に乏しく,人の言うことを深く受け止めることがない
■不安の効用に目を付けたのが心理学者のノレムとキャンター
・非現実的楽観主義者と防衛的悲観主義者
■褒められるばかりだと,次のようなデメリットがある
・頑張り続けることができない
・褒めてもらえないとやる気をなくす
・慎重さ用意周到さにかける
・失敗を怖れる
・失敗を認めたがらない
・耳に痛い言葉がしみこまない
・注意されると反発し自らを振り返らない
・思い通りにならないとすぐに諦める
・挫折に弱い
・逆境を乗り越えられない
■褒められることによって作られた自信はもろく傷つきやすい自信であり虚勢につながりやすく嫉妬や妬みに形を変えやすい。
■宣教師ヴァリニャーノのことば
・日本人は極めて忍耐強く,飢餓や寒気,また人間としてのあらゆる苦しみや不自由を耐え忍ぶ。それは,最も身分の高い貴人の場合も同様であるが,幼少の時からこれらあらゆる苦しみを甘受するよう習慣づけて育てられるからである
■欧米流の「褒めて育てる」とは異質の,日本流の「期待によって育てる」
・日本人の心の深層には他者の視線を裏切れないという姿勢が強く刻まれている
■日本の保育者が子供たちに指示的に関わらないことは多くの観察者の同意するところ
・「させる」より「わからせる」
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本屋さんで途中まで立ち読み。
自分が思春期のころからほめて伸ばすしつけが人気らしい。叱らない子育てが正しいみたいな本が多いけど、言葉通りに受け取らないでほしい、ということが書かれている。叱らないのは楽である、とも書いてある。
日本で増えている友達のような親子や、叱られずに育ったために学校で注意を受けるとクレームをつける、など。
あとは海外と日本の子育て文化が、新生児のころから全く違うことについて。
教育現場でたくさんの生徒に出会っているのに、私なりの子育て方法については完全に迷子。作者の個人的意見に賛成できないところもあったので、最後まで読む気になれなかったけど自分の子どもが育つ時代はどんなものかとちょっと考える機会になった。