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【タイトル/著者】マインドセット「やればできる!」の研究/キャロル・S・ドゥエック
【星】★★★★☆
【こんな本】マインドセットとは、人それぞれの価値観や信念のようなもの。そのマインドセットによって人の成長は大きく変わってくる。ある失敗があったとき、もう自分はダメだと卑下する人は硬直マインドセット。そこから学び次の挑戦の糧にしていく人はしなやかマインドセット(メンタリストだいごはこれを成長マインドセットと定義)。マインドセットによって、経営者は会社を潰すことにもなるし、スラム街の子供たちは方程式を解くようにもなる。しなやかマインドセットになるにはどうしたらいいのか。自分そして他人の成長を促すにはどうしたらいいのかを教えてくれる本。
【こんな人に薦めたい】
・これから何かに挑戦する人。
・人に教育を行う人。
・子供がいる人。
・何かの課題に直面している人。
【ポイント3つ】
①どうせ〜、〜のせいでは、成功は逃げていく。
どうせやったって無駄だ、とか誰々のせいでうまくいかないとか考えるのは硬直マインドセット。自分以外の理由をつけてやらないのは、自分が努力しても報われなかった時を考えた時の恐れ。しなやかマインドセットを持つ人は潜在能力が開花するのに時間がかかるのを知っていて、失敗から学ぶことができる。それが自身の成長につながり、成功に結びつく。
②能力を褒めず、努力したことを褒める。
教育をしている、特に子ども相手に教える立場の人はどうやったら、しなやかマインドセットを持ってもらえるだろうか。面白いことに、例えば、子どもがテストで高得点を取ったとき、「頭がいいね」のように褒めるのは間違いだそう。ある実験で子どもの知能を褒めた場合と努力を褒めた場合でその後の成績を比較した。知能を褒めると成績、勉強へのやる気が落ちたそう。一方、いい成績をとっても、その努力や本人の工夫を褒めるとその後の成績、やる気ともに向上したそうだ。
褒めて伸ばすのであれば、その子の努力
や工夫、戦略を褒めるべきだ。
③マインドセットをしなやかに。
すぐにマインドセットを変えることはすごく難しい。まず人は変われるという信念を持つことが大事。その体験から何を学べるか、どうすれば自分を向上させることができるかを考える癖をつける。今日は自分にとって、周囲の人にとって、どんな学習と成長のチャンスがあるかと考える。そして、そのチャンスを得る行動をいつどこでどんなふうに実行するかを考え、行動に移す。何か障壁があってどんなに落ち込んでも行動に移すことが肝心だ。
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いままでなぜ人間関係がうまくいかなかったのか、周りでうまくいってる人がなぜうまくいっているのか、わかった気がします。
しなやかに生きるマインドセットを得られました。
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硬直マインドセットとしなやかマインドセット。
自分の能力は変わらない、と信じている人と努力次第で伸ばすことができる、という信念がある人。
知能は伸ばすことができる。
学ぶ人と学ばない人、に分ける。新しいことを学べたら成功、能力を証明しようとしない。
難しいパズルを避けるか、難しいパズルに立ち向かうか。
潜在能力が開花するには時間がかかる、と思っている。
死ぬ時まで、努力を惜しまない人生。
能力を固定したもの、と考えていると、失敗は能力不足の証明、成功は優越感、能力の証明、となる。それ故、失敗を避けるために難しいパズルを避ける。本気で努力して失敗することが怖い=努力しない。努力は才能のないもののすること。
うさぎと亀の競争。努力は才能の無いものがすること、と考えるか地道に努力するものが勝つ、と考えるか。
マインドセットがしなやかであれば、自信は必要ない。得意だと思っていなくても、自然に飛び込んでいける。失敗したら、学べばいい、と考えられる。
知能だけでなく芸術的要素も進歩する。
子供には、頭がいい、と褒めるのではなく、努力した、と褒めること。頭がいいというのは才能を褒めている。失敗を避けるようになる。賢く見えるように振舞う。
能力を褒めるのではなく、努力を褒める。
ステレオタイプな見方、他人の評価を真に受けること、は努力を潰しやすい。
マイケル・ルイス著「マネー・ボール」のビーンの例。
モハメド・アリ、マイケル・ジョーダン、ベーブ・ルースはしなやかマインドセットの人物。練習が成功に導いた。つまずいても練習を続けられるマインドセットの持ち主。
成功とは、自分のベストを尽くし学んで向上すること。トップアスリートの考えと同じ。失敗をバネにしてさらに前進しようとする。失敗は、目を覚ましてくれるもの。
硬直したマインドセットの例=マッケンロー。アイアコッカ。
しなやかマインドセットの例=ルイス・ガースナー、ジャック・ウェルチ、アン・マイケイヒー。
集団浅慮=異議を唱える者がいなくなる=硬直マインドセットのせい。
みんなで考える=全員賛成だったら、反対意見が出てくるのを待つ。
「ここに座って自己憐憫に浸ってどうするの?」=しなやかマインドセットの呪文。
子供が失敗した時にかける言葉=客観的に努力が足りなかったから、と言う=努力すればできる、と思わせる。問題点を無視せず、直視すれば何をすればいいかわかる。
頭の良さ、才能を褒めるとだんだんやらなくなる。努力を褒める。
しなやかマインドセットの根底には、人は変われるという信念がある。
脳は筋肉と同じ、使えば使うほど鍛えられる。
秀でたヒトは努力を惜しまないから秀でている。才能があるだけではない。努力が実らなくても、努力そのものを楽しむ。
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学内研修でfixedとgrowthマインドセットについて学び体験した。この概念はとても重要であり、今度の授業や研修に組み込んでいきたい。
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他責思考になってんなってときに。
マネジメントと教育って似てるよねってやつ
プロセスを評価しないとモチベは上がらない
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とても面白く、読みやすい。
心理学のお話。
硬直マインドセットは落ちぶれていき、しなやかマインドセットは、成長する。という内容。CEOとかスポーツ界のスーパースターとかの事例と、親と教師と恋人・夫婦の事例がある。
自分で研究、実験・調査した内容を元に書いている。
章末にまとめ、本の最後に図あり。
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「しなやかマインドセット」と「硬直マインドセット」
起こる出来事が同じでもマインドセットの違いで全く違う人生になります。
二つのマインドセットの対比がとてもわかりやすかったです。
ただ「しなやかマインドセット」の代表としてタイガー・ウッズの名前が何度も出てくるけど、今現在のタイガーの状況を考えるとちょっと…というのはありますね。
文章も読みやすく楽しんで読むことが出来ました。
おすすめです。
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1.しなやかと硬直
2.偉業を捧げた努力 ダーウィン、モーツァルト、エジソン
3.ベンジャミン・ハーバー、学ぶ人と学ばない人
4.褒め方、レッテルが先行する。
課程を大切に。
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硬直マインドセットとしなやかマインドセット。
しなやかでいたい、もしくはしなやかな一面を今でも少しは持っているかなと思いつつ、硬直な場合もあるなぁと自覚。
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MSのCEO、サティア・ナデラの自伝で本書が紹介されていたことをきっかけに手に取った。
ともすれば硬直したマインドセットにおちいってしまうということも、
しなやかなマインドこそが道を切り開くということも、とてもしっくりくる話だった。
まずは自分がしなやかさを身につけ、まわりにしなやかさを広げていく…そういったことを目指したいし、心がけたい。
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失敗を何かのせいにしない限り、失敗者ではない
私硬直マインドセットだなぁ。
しなやかマインドセットに憧れていて
私も抜け出せるはず!抜け出したい!と色々取り組んで
なかなかどうして、根が深くて抜け出せずにいる。
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達人のサイエンスの現代版という印象。
大きく二つのマインドセットに関する話である。
◆2つのマインドセット
・硬直マインドセット
自分の有能さを証明することを目的とするマインドセット。上手くいかないと才能がないと感じて、諦めてしまう脆さがある。
挑戦:できればチャレンジしたくない
障害:壁にぶつかったらすぐに諦める(才能がないと考える)
努力:努力は忌まわしい(才能の無い人がすること)
批判:ネガティブな意見は無視する(向き合いたくない、嫌がらせのように感じてしまう)
他人の成功:脅威に感じる
結果的に早い段階で成長が止まり、可能性を発揮できない。全てを決定論的な見方でとらえてしまう。
・しなやかマインドセット
ひたすら学び続けることを目的とするマインドセット。学ぶプロセス自体に重きを置く。
挑戦:新しいことにチャレンジしたい
障害:壁にぶつかっても耐える
努力:努力はなにかを得るために欠かせない
批判:批判から真摯に学ぶ
他人の成功:他人の成功から学びや気づきを得る
(あくまで、)結果として高い成果を達成できる。
全てを自由な意志で切り開いていける
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「やればできる」
人間の能力は学習や経験によって伸ばせるものなのか、
それとも、石板に刻まれたように変化しないものなのか。
どちらを信じるかによって、自分の未来は変わってくる。
自分の人生を変える考え方でもあり、自分が他人の人生にどう影響をしていくかを考えさせられる本でした。「人を育てる」ということをしている人、これからするだろう人は読んでおくといい本ではないかと思います。
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現状に満足してない人はこの本を読んでみる価値があると思います。
私はこの本を通して、自分を見つめ直すことが出来ました。
悩んでる貴方の手助けをしてくれる本だと思います。
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良書。
少し長めなものの、全体通しての主題は一貫していて、「成長マインドセットの人になろう」ということ。
成長マインドセットの人と固定マインドセットの人でそれぞれどんな成功・失敗をしたか、という話を、章ごとにビジネスやスポーツなどの大テーマで説明。
なので、中盤の状態は多少ナナメ読みでもエッセンスは得られる。
本書で「成長マインドセット」について知ってからは、日常生活や仕事においても考え方が少しずつ変わってきている実感があり、読んで良かった。