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大人気エッセイをまとめたシリーズの第二弾です。『鮨屋に子供を連れて行くな』『若い修行の身がなぜ休む』などの『大人の男はかくあるべし』という内容です。まだまだ自分には遠い道であるということを痛感します。
大人気エッセイの第二弾です。今でこそ伊集院先生もこうして『大人の男とは何か』ということについて、私たちに厳しく語りかけていますけれどここに編まれている言葉は伊集院先生が常人ならば一回でもしでかしたら即サヨウナラというような失敗や人にかけた迷惑の多さの果てにあるのだ、ということを忘れてはいけないのだと思います。 それを踏まえてから読まないと、ここに書かれてあることの本質はつかめないのかの知れない、と個人的にはそう思っております。
今回このエッセイ集を読んで、『明らかに伊集院先生変わったなぁ』と思う箇所が散見されました。今までは(他の媒体で書いてはいるけれど)自身の酒の上での失敗やギャンブルのことや「おねいちゃん」がらみのことも結構かかれてたのに、やはり震災の影響が大だったのでしょう。伊集院先生自身も仙台に居を構え、まさに自宅にいるときに被災したそうで、巻末にはその日のことが詳細な記録として記されております。その中には自身が生きていて初めて遭遇するマグニチュード9.0というケタ違いの自身のすさまじさとその直後に起こった津波が全てを飲み込み、海の彼方に押し流していったことや、政府やマスメディアへの憤り。そういうことが切々と記されていました。
本編のエッセイも僕のような『小僧』にはなかなかキビシイことが記されていて、目次を引用させていただくと
・鮨屋に子供を連れていくな
・若い修業の身がなぜ休む?
・イイ人はなぜか皆貧乏である
・花見を自粛するのは間違っている
・高収入のスポーツ選手がそんなに偉いか
・若い時期にだけ出会える恩人がいる
・どんな手紙がこころを動かすのか
・大人が口にすべきではない言葉がある
・世間の人の、当たり前のことに意味がある
・男は死に際が肝心だ 他
などのことがあり『鮨屋に子供を連れて行くな』という回については『お前のような若造がカウンターの鮨屋に行くのは10年早い!』と一喝されたような気がしました。しかし、もしも多分、本人と居合わせたときに面と向かってここに書かれていることをいわれたとしたら僕はきっとこう切り返すでしょうね『それがどうした。アンタだって昔はさんざ無茶苦茶なことをやってきたじゃないか。それを棚に上げて何を言ってるんだよ』と。
それはともかくとして『大人の男』になるにはまだまだ気の遠くなるような長い年月と『修行』がいるんだな、ということを思い知らされました。
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大人のオトコはこうあるべきだ、みたいな。聖人君子ではなく。
知性や教養は身につけているの必須だけれど、融通の効かない面倒くささが好き。篠ひろこは元気なのかしら?
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世の中の肌触りを覚えるには、理不尽と出会うのがいい。
ひとつひとつ乗り越えていけば、笑い話しにさえなる。
伊集院静さん、かっこいい。
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20111230 読んでいてすんなり入って来るのは理解できるからだろう。ただ、少しの違和感があるのはそこが私なりの流儀なのかも。
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今年も日本にいる間は読書しますよ!
ということで大人の流儀 前作に引き続いて読みました。
結論から言いますと 前作の方が読みごたえがありました。
後良い作品が2つ続くのは難しいのでしょうか!?
と、難癖つけてますが、学ぶところは多々です!
見る側は勝手ですよね(苦笑)
・不景気なら給与は減って当たり前
貰って当然とかまえているところに甘さ、愚かさがある。
・・・なるほどね~!!!
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「不幸の底にある者と幸福の絶頂にある者が
隣り合わせて路上に立つことが日常起こる。
だから大人はハシャグナというのだ」
ハイ(´。`)肝に銘じておきます。
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伊集院静 という人が、故 夏目雅子の旦那さんだったとはしらずに、この本を借りた。
すごく軽く読める本。
大人の流儀って?・・
心に残ったのは、
「世の中ってもんは、理不尽なんだよ。それをわからせるには、おこられるこった」
っていうこと。
黒い玉をみせられて、白だろ といって、白といわせられることもある。
いや、黒だっていいはって、怒られることもある。
そりゃ理不尽だ。
だけど、世の中ってのは、理不尽の塊。
そうだなあ・・
それをわかってこそ
大人かな・・
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この本の前の本も含めブックランキングで上位だったので、気になって読んだが、最後の章以外には、特に得るものも、感じるものもなかった。 なぜ売れているのかは私にはわからないのだが。 小説のファンが読んでいるだけなのか? ただ、最後の章の震災時の体験記については、緊縛した雰囲気が伝わり大変参考になった。
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前作と合わせて、自分の傍に置いておきたい本ですね。
不条理を飲み込むことが、大人だという考えは、大いに共感できます。
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ものごとは、少し距離をおくとよく見えることがある。
震災のこと、日々のこと・・・
さまざまな悲しい出来事を距離をおいて
今だからの視点で語ってくれている。
そして、あのとき、どうふるまうべきだったか、
どう向かい合い、考えるべきだったか、を
改めて反省させられた。
大人の哀しさと、優しさについて、じっくりと考える
“とき”を与えられた。
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伊集院静が「週刊現代」に連載しているエッセイをまとめたもの。
「続」なので、これが2冊目の新書化。
伊集院静は亡くなった夏目雅子のご主人で、1冊目の「大人の流儀」を買ったのは、伊集院静が夏目雅子についての文章を書き下ろしていたから。
1冊目では、エッセイ自体には実はあまり興味を覚えなかったのだけれども、この2冊目を読んで印象を新たにした。言っていること、書いていることが、しごくまっとうで、かつ、読み物としても面白いのだ。
1950年生まれ、ということなので、61歳とか62歳になるはずだが、題名の通り、かなり大人の見識がつまった本だと思う。
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◎"言わずもがな"
それを口にしても、言った当人も聞いた者も、どうしようも無いことを大人
は口にするべきではない。
◎大人にとって恥ずかしいことのひとつ・・・
迂闊な行動をすること、世の中には不幸と幸福が隣り合わせ、だから、
ハシャグナ!
◎不測の事態が起こった時、大人の男の真の価値がわかる。
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● 愉しみなさい。人生は、アッという間に過ぎてしまうから。でもあせっちゃダメだ。ゆっくりと急げばいい。
● 指定席、グリーン席は普段、この国のために懸命に働いている大人が座る場所だ。仕事に疲れて休んでいる人もいれば、考えごとをしている人もいる。そこでママ、ジュースとか通路を走られたら、普通は手をつかんでひっぱたかれても仕方なかろう。
● さきゆきのない老夫婦なら仕方あるまいが、若い修行の身までが休むから“日本の味”が落ちるのだ。若いうちは休んでいては何ひとつ身に付かない。人の何倍も働かねば、最後にエリートに、どうよ人生は、頭だけじゃ、タカが知れていたろう、と言えないぜ。
● 世の中というものは不幸の底にある者と幸福の絶頂にある者が隣り合わせて路上に立つことが日常起こるものだ。だから大人はハシャグナというのだ。
● かつてファンド会社を起業した若い男が、金を儲けて何が悪いんですか、と嘯いた。黙ってやれ。それが大人だ。それに物を生産せずして、金を得ることは賤しいことだ。
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著者は相当なヤクザものだが、男として惹かれる。
最終章の「星~被災地から見たこの国」は、あの地震を思い出すだけではなく、その後、そこはかとない不安な気持ちになった要因を指摘している。
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伊坂さんのエッセイに続き、仙台在住作家シリーズ(笑)。前作の売り上げ、評判が良かったのでしょうか?今回は続編です。前作や今作内でも一部内容が重なる部分もありますが、大人というより男の美学?こだわり?が全開で、おもしろく読ませていただきました。こういうタイプの人は元々希少なのかもしれませんが、絶滅危惧種に認定したいと思います。「理由なんかないんだよ。今も昔もそういうものなんだ。」という作者の声が聞こえてきそうです。「はい、わかりました!」
風花雪月の4章のあとに星の章があります。そこには筆者の先の大震災における経験が記されています。読んでいろいろと考えさせられました。必読です。