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戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときはとても危ない。田中角栄
解釈は勝者によって決められる
歴史とは、勝者による、勝者のための、勝者の物語である
人は本能的に、全体の利益以上にまず自らに望ましい情報に向かっていく
人は非常時になると当然のことが見えなくなる。冷戦な判断ができなくなる
兵士が発砲する理由は何かという質問に、戦争体験のない人は、「撃たないと撃たれるから」と答え、戦争経験者は、「撃てと命令されたから」と答える
戦争で生き残った人に共通するのは運
戦場から生還した人々はけっして運がよかったからだけではない。「生きたい、行きて帰らなければ」という強い意志があったから、運を拾うことも出来たのだろう
事前の徹底的したリサーチ、綿密な計画、適切な予測の裏付けがあった、初めて、「勇気ある決断」に到る
戦術の誤りは戦略で補うことができるが、戦略のあやまりを戦術で補うことはできない
日本が選ぶべき道は中国との軍拡競争ではない。
現在疎遠になっているように見える両国の関係をより深める努力を一層深化させることが、真の我が国の安全保障である
2002/9 小泉首相と金正日委員長が調印した日朝平壌宣言では、北朝鮮がNPTを遵守し、IAEAによる査察を受けて核開発をやめ、その見返りに日本は北朝鮮と国交を樹立し、経済協力を行うことを定めていた。もし北朝鮮が査察を拒めば、日本は経済協力をとめることをで手綱を握れた
北朝鮮の核開発を日本がほぼ独力で阻止したことに世界は驚嘆した
清水信次会長 北朝鮮に援助をして国民を豊かにしてやることだ。国民が豊かに生活できるようにすれば自然と独裁体制に疑問を持ち始める。援助をして北朝鮮の国民を豊かにしてやることが、最もよい北朝鮮対策だ
防衛力で望ましいのが、戦わずして勝つこと
潜水艦を発見する能力 日本の海上自衛隊が勝ることもある 人の技量の差
マリアナ沖海戦で日本軍は壊滅的な損害を受けた。あの段階で日本は戦争をやめるべきだった。
マリアナ沖回旋ででは日本軍戦死者3500名、空母三隻と艦載機のほぼすべてを失った。この段階で太平洋の制海権、制空権はアメリカのものとなった
いま伝えたい日本人の誇るべき真髄 清水信次
中国南部に侵攻した日本軍兵士の安全を保証し、十分な食料を与え、使役することなく日本へ帰したのも中国であった
巨額の不良債権を抱えた企業は往々にして、債権のうちの良質な部分にばかり注目しようとするし、巨大なプロジェクトが停滞したときには、経営者に上がってくる情報は明るい見通しだけだ
経営者がバッドニュースファーストを基本姿勢にしていれば、心地よい情報ばかり上がってくることはない
人々がついていこうとするのは、往々にして正しいことを言っていいる人の後ではなく、強気で勇ましい発言をする人のあとだ
心を学ぶとは、結局、人に学び、本に学び、体験仕事のなかで学ぶしかない
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大使時代はかなり中国よりな印象を受けたけど、この本を読んで納得した。ビジネスに例えるとわかりやすいけれど、国際政治も同列に扱ってもいいのかという疑問は残った。
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ストレートな反戦の主張と、そのために何が必要かを論じた本。憲法9条には触れていないが。政治家には、ステイツマンとポリティシアンの二種類があり、前者が真の政治家との指摘には目を見開かされた。この国にステイツマンはいるか?
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戦争は勝っても負けても損をする絶対に日本がやってはいけない、巻き込まれない為にどうするか考え、行動すべきであるというのが要旨。
日米安保をベースとした安全保障ではなく、自分達で考え中国に歩み寄り友好関係を築くなど日本にしかできない平和へのアプローチがあると実感した。
丹羽さんの本を読むと自分の教養不足を痛感。調べながら読むので時間は掛かるがいつも勉強になる。
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「戦争をなくすために大事なことはまず戦争を知ることである」と著者が冒頭に述べているがそのとおりだと思う。考えさせられることが多かった。
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「我が意を得たり」の内容だった。
特にP250の内容は大賛成だった。
今のマスコミや政財界要人、識者と呼ばれる人の発言に
違和感を覚えていたので、久々に胸の支えがとれた感じだった。
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2020/12/21丹羽宇一郎 戦争の大問題☆
「エリートの育成」国家・企業の命運を決める
歴史、特に現代史を直視し、リアリズムを鍛える
丹羽宇一郎氏の著書としては異色 国家観
1.日米戦争へ何故?
リアリティの喪失 精神主義の横行
馬鹿な王さまが敗戦必至の戦争に踏み出す
それを支える官僚体制がある
国家の最終責任者は誰だったのか?
天皇 東條英機 近衛文麿 まさか木戸幸一
300万人も死んだ国民はやりきれない
19年サイパン陥落後の死者が多数 リーダーの責任
→民主主義国家でなかった 国民は虫けら
「強靱な民主主義国家」を作ることが「繁栄の道」
2.現代日本の課題
①人口問題 ②環境問題 ③資源問題
「絶対に戦争に近付いてはならない」
まずは戦争の事実・実態を知ること
将来に希望が持てる人は、
戦争という絶望的な事態は望まない
将来に希望が見出せず自暴自棄になると恐い
⇒コロナ禍の怖さはそこ
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戦争を知っている世代が世の中の主流であった頃は、強気で勇ましい意見は少なかったのだが、現在は韓国や中国に対してとても強圧的な意見が多くなっている。この本は「戦争してはいけない」ことを日本人に訴えかけるものである。田中角栄は「日本は戦争を経験した人たちが居るうちは大丈夫」だと言っていたという。
そもそも歴史とは「勝者の物語」であり、敗者は悪であり鬼であると書かれるのは当たり前なのであるから、中国共産党か自らの正当性を高めるために日本軍を悪とする物語を語ることを非難しても仕方がない。韓国に対して歴史を歪曲していると攻撃しても、攻撃することによって得られる成果は少ないのだ。
戦争を経験した人がいなくなってしまった現代こそ、書物から現代史を学ばなければならないのだ。