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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
目新しい展開ではない。
あと、主人公の女性にそこまで深く関わろうとする周囲の人達の気持ちが浅い。
はっきり言って、ただの幼馴染。
ただの、知り合いの彼女。
そこまで入り込むに至った描写が物足りない。
イノセント・デイズ
2017/11/18 09:52
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投稿者:焚き火料理人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもの本屋さんに平積みしていてポップにも惹かれて購入。読了。でも心にズーンと重く残りました。重いです。なーんかすっきりしません。
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重い。とても重い。
小曽根理子の話のところでかなり苦しくなりました。
でもそんなもんじゃなかった。
幸乃の周りの人たちがそれぞれに思い、傷ついている。
どうしようもないやり場のない気分です。
改めて死刑という刑罰について考えさせられました。
ちょっと引きずりそうな感じです。
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幸乃の最後の言葉、最後の行動がつらくって思わず泣いてしまった。
皮肉にも名前に ”幸” を含んでいながらこのような結末になるしかなかったのか
人が望む幸せの形を決めつけてはいけないけれど、イノセントな人が他人の食い物にされているように見えてしまう。
ただ、それさえも、イノセントじゃない人から見るとそう見えてしまうだけなのかもしれない。
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最後まで展開が読めず、ドキドキしながら読んだ。
周りの登場人物はこの主人公を描くための、言葉通りの「脇役」だったんだなぁ、と言うのが読み終えての感想。
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一人の確定死刑囚の生い立ちを追った物語。
圧倒的な孤独と戦い、生と死に向き合ってきた少女が
犯罪に手を染めることになったのは何故か。
読んでいて呼吸が苦しくなるほどの切迫感と生の強い想いや感情。これほどまでに心が締め付けられた作品はないかもしれない。
事実をみる人間になるか、真実をみれる人間になるか。
少なくとも大切な人には、未来永劫、味方でいたいと思いました。
推理作家協会賞受賞の力作です!
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全然スッキリとはしないが、1人の女性の生き様を描き切った作品として重みとインパクトのある作品だった。
境遇や環境により、如何にして彼女という人間が形成されていったのかを彼女と関わりのあった人たちの視点から追いかけられていく。良かれと思ったことが裏目に出たり、結果として裏切られたりしていくうちにどんどんと追い込まれていく様によって田中雪乃という人物像は明確な形となり、彼女の選ぶ結末に共感はできずとも理解はできた。。
ただ、たまたま本作の直前にも冤罪を扱った作品を読んでたこともあって雪乃が放火事件そのものに対してどう考えていたのかは気になった。
あくまで自分の死に対してだけに執着していたのか、真犯人(その内の1人は死んでいるものの、残りは…)たちを社会に残したコトに対する罪も抱えていたのか。。
…ここは読者に委ねられた部分なのかもしれないが個人的には前者のような気がして、彼女の生い立ちからの考え方等には理解できたものの、残された人や社会に対する責を無視した一方的な自己中心的考えだっんじゃないかと。。
また、メディアによる犯人像と本人とのギャップと言う点にも考えさせられた。
エピローグにある「何も知らないくせに。自分勝手に決めつけて」。
正に本作にあるような犯人像だった場合、メディアを通じて知る凶悪犯としての田中雪乃を疑うコトはないだろう。これは報道側に期待するしかないが、起きた事実だけの先入観に囚われず、その背景なども公平な立場で伝えてほしいものだ。。
それらを含めて読了後に色々な見方、考えをさせられる機会と余韻を残す良作でした!!
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なんだろう・・・話の内容、結末が重くて悲しすぎて言葉が出ない。
付き合っていた恋人に別れを告げられその後元恋人は結婚し子供が生まれた。
その元恋人の家に火を放ち妻と娘2人の3人を殺害し裁判で死刑判決を下された「田中幸乃」の子供の頃からの30歳までの話
読み手側からするとなんてバカでお人好しで不幸な人生しか歩んでこれない人なんだろうと思うが「田中幸乃」本人からしたらこれが自分の幸せなんだろうと思わされた。
面白くて一気読みでした(読んだ後はドッと疲れましたが)
早見さんの本はこれが初めてだったので以前の雰囲気はわかりませんがかなりお薦めの本です。
これは映像化したらかなり面白い作品だと思います。
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結末は賛否両論。辻村さんの解説で、まさに「救いがない」と感じてしまった自分。改めて考えさせられました。簡単な言葉じゃ片づられない「何か」が、、、。
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201703/ここに至るまで幸乃の心境に共感や理解ができないので、救いがないと思ってしまうけど、でもこれで幸乃は救われたのだと思うと…でも…。
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読み終わった後はやや悶々ととしてしまった。内容は面白くスイスイと読める。特にラストシーンはドキドキしながら読んでしまう程である。
多くの人が絡み合うので読者によって感ずるものが違うかもしれない。犯人探しというより、心のすれ違いを楽しむ物語と思った。
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元交際相手とその妻子を殺害、放火したとして死刑判決の出た田中幸乃をめぐる物語。
周囲の人々が彼女について思い出す形で事件や人物像が明らかになっていく。その明らかにしていくやり方がうまいので、気になってページをめくってしまった。
最後についてはかなり衝撃を受けたが、それも仕方ない。本当に殺したのか否かがわかっただけで満足できたからか。
モヤモヤした気分が残るのは、彼女が心を病んでしまった状態を受け入れられなかったからかもしれない。ヤボなことと承知してても、何でそんな判断した!?という感想を持ってしまう。
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元恋人の住むアパートに放火し、奥さんと双子の子供を殺してしまった罪により、死刑を告げられる田中幸乃。
幸乃をよく知る人たちによりその話は語り継がれていく。
誰もが幸乃は無実だと信じて。
人は生まれや才能でなく環境で育っていくことがよく感じられました。
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これもまた、何を読もうかとランキングを物色して買ったのだけど、読み始めたら、辛くて、重くて、読むのが結構キツかった。
プロローグの前に置かれた、田中雪乃という死刑囚が刑執行の日を迎える朝の場面から、ずっとヒリヒリした重苦しく緊迫した描写が続く。
振られた男に付き纏い、嫉妬心から放火して、男の家族の命を奪うという、鬼畜のような女が起こした事件が語られるプロローグ。
第一部「事件前夜」、プロローグでしっかり刷り込まれた雪乃の姿に対し、続く章でそれぞれ語られる彼女と彼女の家族に関わった人々の回想。
産婦人科医が語る出産時の母の姿、実の姉が回想する父の記憶、中学の同級生が思い起こす悪夢のような出来事、被害者の男の友人が見た男と雪乃の関係。
事件へ至る道程について全てが塗り変えられる様に物語は進む。
第二部「判決以後」の出来事についても、同じように語られる。
今は弁護士である小学校の同級生の奔走、同じく仲が良かった同級生の悔恨。
雪乃に対して同じような思いを持つように見えながら、全く違う立ち位置で事件に向き合う。
少しずつ事実が明らかにされる経過はなかなかスリリング。
しかしながら、あのように過去を生きてきたとして、何故に彼女がそのような生き方を選んだかは私には推し量れず、重たい読後感だけが残った感じ。
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無垢と悪意をどう見分ける?
本当に悪いのは誰?
「死刑になりたくて殺しました。」という犯罪者。死刑廃止論を唱えるために犯罪者に便乗する弁護士。イメージ先行で都合よく人物像を作り上げていくマスコミ。
そんな違和感が作り上げた物語だと思います。