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「メリキャット お茶でもいかがと コニー姉さん とんでもない 毒入りでしょうと メリキャット」
家族が殺された屋敷で、姉のコニーと暮らしているメアリ。
悪意に満ちた外界に背を向け、空想が彩る閉じた世界で過ごす幸せな日々
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毒入り砂糖事件があった家が舞台。
外国文学は馴染み薄いのですがたまにはええもんですね。
面白かった!さりげなくエグい!
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毒入り砂糖事件のあったお屋敷が舞台。
ずっと、なにかがまとわりついてるような薄気味悪さを感じつつ読んでました
まず語り手から歪みまくってる ハッピーエンド・・?ってかんじ笑
タイトル、表紙につられて読んだのですが、いろんな意味で想像以上でした
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なんというかもう、とにかく曖昧。それが怖い。
従兄の出現により変わる姉妹の生活とあり、確かに変化はわかるのですが決してあまり説明しないので読者は想像で補うしかない。
でもこれが読み進めていくうち残酷な作業に思えてきて。
人の感情を想像するというのはその人の心に寄り添ったり感情移入しないといけない。
でもこの主人公メリキャットの思考回路は完全に正常ではなくて。
メリキャットの一人称で進められていく物語を読んでいくうち、オカしいと思いつつもどこかある部分ではメリキャットに共鳴している自分がいたり、応援してしまっていたり、
私は今、正しい判断をしながら読めているのか?
と不安になってくる。
女作家ならではの心理描写とねちっこい恐怖。
桜庭一樹の解説がまた良かったのでおすすめ。
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スタンダードな名作らしい。
恵文社のサイトで見て表紙に一目惚れ。
内容もまあまあ好みでした。
人間の憎悪の増幅。
それなのに主人公の姉妹はずっと濁らない存在のまま。
心理劇のように舞台にしても面白いかもしれません。
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元祖ヤンデレ?
桜庭一樹の小説は好きだけど、桜庭一樹が薦める本は私には向かないみたいだ。最後の20ページは面白かったんだけど、それまでがダル過ぎデス・・・。こういう「少女小説」はいわゆるヤンデレってやつの源流なのかしらね。
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「メリキャット お茶でもいかがと コニー姉さん
とんでもない 毒入りでしょうと メリキャット
メリキャット おやすみなさいと コニー姉さん
深さ十フィートの お墓の中で!」
憎悪。
救いはあるのかとページをめくるけれど、それはない。
解説で桜庭さんも言っているけれど、「からだを駆け巡る“虫唾が走るような不快感”」がある。
6年前、メリキャットと姉のコニー、後は伯父さんだけが残って全員毒殺されてしまった一家。
その屋敷に住み続ける彼らは、村人たちの憎悪の対象になっている・・・のか!?
メリキャットの語りで綴られる物語は留まるところのない憎悪の塊。
怖い!嫌だ!!
【7/21読了・初読・市立図書館】
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全然古くない。
すごく可愛らしい、そして黒い物語。
メリキャットに同調。
どこまで正気で、どこから妄想なのかわからないけど。
チャールズは邪魔だったし、コンスタンスの変化に苛々した。
幸せなのに。
どうして何かに変わろうとするの?
ラストはしっくり。
そして笑えた。
ずっとずっとお城で暮らしていてほしい。
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なんて言えばこの本の魅力が伝わるんだろう
読んでいる間中、ずっとまとわりつく不快感、気味悪くいびつにゆがんだ退廃的な世界
知りたくないのに読んでしまう、見たくないのに魅せられてしまう
読んでいる全ての人の奥に潜んでいる気持ちを引きずりだしてしまうというこの本に、新しい可能性をみせられました
一生、この本は私の本棚から離れないでしょう
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あたしはメリキャット。ほかの家族が殺されたこの屋敷で姉のコニーと暮らしている。美しく病んだ幻想的な世界で幸せな日々をすごしていたが、従兄のチャールズの来訪により世界がゆっくりと壊されていく。創元推理より新訳で復刊。
作者のシャーリイ・ジャクスンは魔女とまで呼ばれていたようですが、この作品を読んで実感。最初の数ページでメリキャットの暮らしている狂った世界が実に美しく紡がれています。まさに耽美。至福ですね。ジャンルとしてはホラー、ゴシックホラーですが、人間心理の恐怖を中心とした作品。村人から集まる悪意とか、メリキャットの心の声「みんな死ねばいいのに」とか、毒満載というかもう呪いですね。それでいて世界観自体は何とも美しい、なんか中毒性のあるような世界。
ほとんどタイトル買いだったんですが(ずっとお城で暮らしてる、これだけで幻想系だって感じますね)まさに大当たり。私の大好きな要素があらゆるところに埋め込まれていたような作品でした。
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コニー姉さんのつくる料理がおいしそう!
メアリーの底知れぬ悪意が最初から最後までぐつぐつ煮立ってます。最後、爆発するかと思ったら吹きこぼれた程度だったし…私としてはもっとどかーーんとやってほしかった…
メリキャットは魔女でコニー姉さんはその神様って感じ
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スティーヴン・キングが激賞した作家の名編。
町から離れた由緒ある屋敷で、かって起こった事件。
料理上手な姉コンスタンスと身体のきかない伯父と、暮らしている娘キャリーメイの視点から、描かれていきます。
町の人には遠巻きにされ、親戚からも絶縁。
従兄が現れて、どうやら金目当てにここでの生活を変えようともくろんだ所から、次第に事態は破綻へ向かいます。
じわじわ~と怖いです。
ジャンル的にはミステリでも良いのかな…
自らも心身の病気に苦しんだ作者がこの作品を最後に書き上げて好転したというのも何だか意味深げ。
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数年前にヒ素を使った一家殺人事件のあった屋敷で
犯人と目された姉と、その妹と、生き残った叔父が
村人からの差別やひどい仕打ちを受けつつ孤立して暮らしてる
っつーような話なのだがぁー、狂ってるのは誰だろなという。
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ゾワリと怖い、人間の悪意。
最初のほうがなかなかストーリーが進まないのでイライラしましたが、一気に読んでしまった。
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以前読み終わったものを再読。
やっぱり亜空間に放り出される感覚。
冒頭の五行だけで一晩語れるくらいに魅力的な筆致なので、
訳者には頭が上がらない。
坂道を車輪がゆっくりゆっくり転がり落ちていく
行方が知りたくて追いかけるけれど
ふっ と明かりが消えて前後不覚。
そんな感覚が味わえる一冊。
メリキャットの最後の一言で、つま先まで鳥肌が立った。