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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の歴史を、近江から見直すということで新鮮に感じました。新しい発見が多く、より一層、関心が湧いてきました。
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この本、地元大津の紀伊国屋では結構売れてまして、歴史が好きな人って案外多いんだよなって思わされます。
この前、研修で堺市博物館に行ったのだけど、そこで案内してくれたボランティアの人が結構なおっちゃんで、人を見かけで判断しちゃいけないけどこんなおっちゃんも歴史好きなんだと感心したところが、このおっちゃん、見かけ通りの下品な人で何の歴史観もなく世話話だけで案内してくれるもんで、途中で聞くの諦めて勝手に見て回った。まあ、歴史好きでも色々ありますな。
滋賀県は昔から交通の要衝であり、ここを押さえることは天下を押さえることにつながったために、今とは違う存在感があったことは多くの歴史的事実からご承知の通り。
この本、それらを時系列的に紹介していくのだけど、産経新聞の連載コラムを一冊にまとめたものだけに少々薄味。
いつ何があって、それにまつわる歴史的遺構はどこそこ、ということに終始したところがあり、確かに近くに住んでいて行ったことがないところも多く、一度行ってみようと思うところもあるのだけれど、言ってみればまあそれだけの内容かな。
新書本に多くを期待するのが間違いで、これを基に行動して、そこから自分の目で見て関係する書物を確かめて、ということをしなければならないのでしょうけれど。
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2007年刊。著者は国際日本文化研究センター教授。近江と日本史ならば、継体天皇、天智天皇、織田信長、石田三成、井伊直弼等思いつくままあげても、幾らでも重要人物の名があがる。本書はそんな近江地方を軸とする地域史。確かに、産経新聞関西版連載を纏めたもので、ワンテーマの分量も多くなく、独創的な視点・事実の摘示はない。が、本書の描く足利義材や義輝、六角氏は通史では光りが当たりにくい。また、個人的には、近江の比叡山延暦寺の関連人物、つまり最澄はもとより、彼の後継たる円仁、円珍、浄土教関連の良源と源信等は興味深い点。
他にも、近藤重蔵(近世蝦夷地探検家)、中江藤樹(近世陽明学者)等も近江人で、その人材の幅の広さを雄弁に語っている感。ただ、前後の流れがある書ではないから、近江に興味があるか、歴史を斜めから見てみたい人に向いた書かも。
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東西の日本をつなぐ要衝の地・近江から日本史を描きだした本。
京都に近い位置にある近江を視点に据えて、古代から近代までの日本史の流れが書かれています。