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舞台はフロリダ.登場人物はみんなホテルに住んでる.常に波の音が感じられる.またマイアミ行きたい.アメリカの有名作家の中には明らかに原稿枚数稼ぎと思われる無駄な会話が多い小説が見られる.本書もほとんどが会話で成り立っている.翻訳の妙も含めてこれらの会話が楽しめるかどうかで評価が別れると思う.
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強烈な個性はあるよね。アメリカに私は住んでますという。
作品が面白いのかというと、そうは思えない。じゃあ何故この作品は世に知られているのか。玄人受けする作者の書いた一つの作品でしかないと思う。フジテレビとかの、内輪のスタッフ達でしかわからないような、いわゆる広告業界がらみの必要ない要素を画面に写されてるような、何だかついていけないノリ。そういうのを格好いいと思ってる作者はダサいよ。誠実さが格好いいよ。すれからしの雰囲気だけはたっぷりだが、とても小説とは言えないと思います。
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少し読みづらかったが,内容は面白く映画に向いているような,作品の中で映画を見ているような感じがした.元シークレットサービスや現在カメラマンということをうまく生かしてラブラバを動かしている.会話も洒落ていて,ストーリーは途中でわかってしまったけれど,それでも会話などの面白さで最後までハラハラした.
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いやー良かった。クールだわ。「オンブレ」が意外な面白さだったので、新訳版だという本書を読むことに。エルモア・レナードはずいぶん前に何か読んだような気がするが、あまり覚えてない。きっとこの乾いた味わいがわからなかったんじゃないかな。これはまったく大人の読み物だなあ。
全篇が実に映画的。ヒロインはかつての銀幕スターだし(脇役だけど)。ずっと頭の中にスクリーンが浮かぶ。ラブラバ(主人公のカメラマンの名前)は誰がいいかな。今の若手スターを知らないので、若い頃のポール・ニューマンとかハリソン・フォードとかを脳内配役してみる。かつてダスティン・ホフマン主演で映画化の話があったが頓挫したそうだ。いやいやダスティン・ホフマンじゃないと思うよ。
「オンブレ」もそうだったけど、悪党の描き方が抜群にいい。甘さなど微塵もないのに、すさんだ気持ちにならないところが本当にいいと思う。
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スティック(83年)、ラブラバ(83年)、グリッツ(85年)。エルモアレナードはこの頃の作品が一番輝いていたのではなかろうか。写真家のジョーラブラバが出会った往年の銀幕スター、ジーンショー。彼女の周りにはならず者たちがたむろし、マイアミビーチを舞台に金と欲望の犯罪ドラマが始まる。粋な会話とジョークの応酬。悪党と美女がふんだんに、まるで映画を観ているように楽しめる。