投稿元:
レビューを見る
科学的に証明された独学の方法をステップに分けて解明している。
特に印象に残った点
- 同じ本を何度も読むより、同じテーマで書かれた本を連続で読むほうが知識が定着しやすい
- 学習内容は優しすぎても、むずかしすぎてもダメ
- 今の自分より少しレベルが高い内容がベスト
- 自分でアウトプットをすると知識の定着がより早まる
- 自分の言葉で表現するのがポイント
- 学習を進めるには外部による適切なフィードバックが必要
投稿元:
レビューを見る
「学びを得るにはどうするか?」どのように考えるかのポイントが記述している。ボリュームがあったため、実践するには自分なりに要約する必要がある
投稿元:
レビューを見る
【本書を読もうと思った背景】
偶々、ネット上で見つけた一冊です。学ぶとはどういうことだろう?と改めて考えてみると、仕事でも日常でも、自分はちゃんと学べているのかと疑問に思いました。自分は学んだ気になっているのではないか?本当の意味で学ぶとは?効率的・効果的な学び方とは?本書は、これらの疑問にヒントや解決策を与えてくれるのではないかと感じました。また、今後に学んでみたい分野や、今取り組んでいる書評を上達させたいという目標もあったので、本書を手に取りました。
【本書から学べることを一言で表すと】
価値を見出す→目標を決める→能力を伸ばす→発展させる→関係づける→再考する、という学習のステップを理解し、効果的な学習方法を学べる。
【本書をおすすめしたい人】
・これから何かを学習しようと考えている人
・仕事、日常で誰かに何かを教える機会がある人
【感想】
本書における主張のほとんどに、根拠となる具体例が挙げられています。その具体例の数々は、研究成果のみならず、著者の原体験も交えているのでイメージが湧きやすかったです。そして、巻末のツールキットという表題の数ページには、学習者へ向けた効果的な学び方、親・先生・上司へ向けた効果的な指導方法の提言がなされていて、また本書の内容の復習の役割も果たしています。なので、定期的にこの部分を読み返して、本書を通して理解した学び方に立ち返り、実践していこうと思います。
本書で挙げられていた効果的な学習方法は、思い返せば自分が実践しているなと思うものもいくつかありました。例えば、本書では「概念を自分自身に説明すると、そのテーマの理解が深まる」と主張していたり、「頭や身体を動かす能動的な学習」の重要性を説いています。高校時代の日本史のテスト勉強の際に、私は教科書の内容を見ずに、自分自身にしっかりと説明できるようにしたり、用語を覚えられるまでひたすら紙に書き続けるといった勉強法をしていました。こうした学習方法のメリットが、研究成果等によって裏付けされていることが分かったので、今後もしっかりと実践していきたいです。
スロー・シンキング(思考を減速させ熟考する)という概念は、自分にとって新しい発想でした。以前までは、何事も早く覚えられたり、素早く考えて答えを出せたりできるようになることが良いことだと思っていました。もちろん、それらは素晴らしい能力です。ただ、知識を習得・定着し、発展させるという意味では、覚えた知識について熟考し、「なぜ」を問いかけ続け、他の知識との繋がりを見つけていくことも大切だと理解しました。また、熟考して自分の考えを内省すれば、上手く意思決定を行えるようになるとも著者は語っています。なので、今後に大事な意思決定をする時や集中して考えたい時は、進んで一人の時間を作り、感情を落ち着かせてから思考に取り組みたいと思います。
本書を読み終えて、これまでの自分がいかに学んだ気になっていたかを痛感しました。ただ、分からないことや知らないことをその都度ググって調べたり、為になる動画を一度観たりしただけで、��得した気になっていてはいけないことに気付きました。それと同時に、学習は時間がかかるものであり、また苦労するものだということを改めて理解しました。一度学んだだけでは、習得は不可能であり、次の日には忘れてしまうことが多いため、何度も学習・復習を繰り返す必要があります。また、その度に誤った理解・解釈をしていたことにも気付きます。そして、「学んだテーマを全体の一部として理解する」ために、他のテーマも学び、繋がりを見つけていく必要があります。では、これらの大変さを覚悟した上で、意欲を持って根気強く学習するためにはどうしたら良いか。それは、「学ぶ対象が自分の生活に関連が深いと思い、学ぶに値するという意味を見出す」ことです。私自身も、これから学んでみたいなと思っている分野があります。なので、この考え方を念頭に起きつつ、知識は自らで拡大していくものだという心構えを持って、今後の学習に取り組みたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
三省堂書店5/18まみーに購入してもらう。
目的
読みやすそうで、今自分が疑問に思っていた、本質的な理解とは何か?の答えが見つかる気がした。
自分の勉強に反映したい。
投稿元:
レビューを見る
学習の仕方に関する一冊。
具体的な方法についてのアドバイス・示唆があり、面白かった。教える側としても、教えられる側としても、学ぶことがたくさんあった。
ちなみに、学習とは整理されたわかりやすい体系のパーツを理解することである。
大切なこと
1.学習の価値を見出す/明確にする
学びたい理由、今そこにある文献/文書を読むには理由があるはず。そこに時間をかける意味を最大化するなら、”なぜ自分がそれを読むのか”を明確にする。できれば書く。それによって、学びの質は高まる。
2.目標を設定する
SMARTな目標(Specific、Measurable、Achievable、Related、Time-bound)をたてる。今知っていることではなく、できないことを目標にしないと進まない。でも、人間は今知っていることを繰り返しがち。
3.効率よい方法で練習する
何度も読んだり、蛍光ペンを引いたりではなく、「時々思い出す」期間をあけてから思い出すことが、もっとも長期記憶に結びつく。
フィードバックをもらう。自分に気付けない欠点を教えてくれる。
4.専門知識をつける
実践する、他人に教える、自分で自分に説明するなどを実行することで得られる学びは大きい。時間と努力がかかるが、その分以上の見返りはある。
5.自分の理解を再考する
「自分はわかっている」と思っていることほどわかっていない。他人に説明して質問されることで、自分がどれだけわかっていないかを知ることができる。
また、「自分が何を学び、次に何を学ぶ必要があるか」を問いかける。「自分が既知であったこととどう関係するか?」を考える
→自分が学習したことが「整理されたわかりやすい体系」になっていないなら、まだまだ不十分。理解の程度を知るためには、わかりやすく体系化してみよう。
投稿元:
レビューを見る
「深い学び」というほどの深さは感じなかったが、学びへのアプローチで必要な観点についてはよく触れられていて、抜いてしまいがちなポイントのいくつかの再発見になった。複数回読むようにしたい本
投稿元:
レビューを見る
『Learn Better』要点まとめ
学習とは、理解のプロセス、メソッド、体系なのである。
学習とは、一つのことへの集中と計画性と内省を伴う活動であり、学習の方法がわかれば習得の度合いと効果は大きく上がる
また、学習の目的は、ある事実や概念についての考え方を変化させることであり、学習にあたって目指すのは思考の体系を学ぶことなのだ。
本書は、学習を通じて価値あるスキルを習熟するためには
以下にまとめた「体系的なアプローチ」が効果的であると書かれている。
①価値を見出す
スキルを習得する上でモチベーションは最初の一歩である。「意味」があると思えないことを学ぶのは難しい。
また、「意味」が重要な理由はもう一つある。それは理解の第一歩だからだ。専門知識に自分とのつながりを作るとき、私たちはその意味を理解し始める。
なので、学習を始める前に、それを学ぶ価値や目的を明確にし、意味づけをすることが重要である。
②目標を設定する
知識を習得する初期の段階においては、集中が重要だ。どんなスキルを学びたいのか厳密に見極めなければならない。
だから、学習目標は漠然とした願望であってはならない。
また、達成しやすいベンチマークを設定した方が成功の確率が上がる。
よって、学習目標を具体化し、実現可能性を考慮した上で、期限を設定し、スモールステップを作り、小さな成功経験を積んでいくことが有効だと考える。
③能力(知識とスキル)を伸ばす
学習のこの段階では、習熟の領域を広げるために時間をとって「練習」することが必要。知るだけで終わってはだめ。
効果的な練習として二つの例が上がっていた。
1. 知識を記憶から取り出す練習(学んだことを思い出しアウトプットする)
2. 学んだことを実践し、パフォーマンスを観察する。可能であれば、何が正しくて何が間違っているのかフィードバックをもらうとなお良い。
④専門知識を発展させる
学習プロセスのこの段階では、基本から踏み出して、知識を応用することが大切。
学んだ知識を実践に応用したり、人に教えたりすることが効果的
⑤関係づける
結局のところ、個別の事実や手順だけを知ることではなく、その事実や手順が他の事実や手順とどう関わり合うのかを知ることが大切である。
要するに、専門知識分野の根底にある体系を理解することが重要。
その点、学習した事実に対して自分なりの「仮説」を持つことや、コンセプトマップを作成し、体系的に理解することが効果的である。
⑥再考する
学習には間違いや過信がつきものだから、自分の知識を見直し、自分の理解を振り返る必要がある。
学びながら、「自分がわかっていると思っていることは本当にわかっているのか?」と自問すべきだ。
また、内省も必要だ。自分が学んだことについて考えるのである。
具体的には「自分の考え方は変わったか?この教材の内容は全体としてどうつじつまがあるのか?自分が学んだのは何で、次に何を学��必要があるのか?」と自分に問いかけよう。
【感想】
学習において、ある分野のことを「知る」だけではもったいない、むしろそれではほとんど学ぶことができていないなと思わされました。
学習(整理されたわかりやすい体系のパーツの理解)を通じて、その分野の思考法を学び、他の分野や、自分の仕事に実践して初めて学習の効果が最大化されると思いました。
投稿元:
レビューを見る
自分の仕事柄か特に新しい学びはなかった。
でも、この本に書いてあることは何かを学ぼうとする人、学んでいる人、誰かの学びをサポートしている人、学びの質を高めるための仕組みやコンテンツを考えている人には必須の知識。
新たに学んだ点はなかったが、繰り返し確認しないといけないと思う本でもある。
自分にとって今ないしこれからの学ぼうとしているものの意味や意義は何か、学びを通じて達成したい目標は何か、学ぶための具体的な方法やプロセスはどうするか、FBをくれる人はいるか、他の知識や過去の学びと関連させるとどうなるか、繰り返しアウトプットし振り返りをしているか。
常に意識していきたい。
投稿元:
レビューを見る
資格試験合格!などの目標がある方は、勉強に手をつける前にこの本を読んでほしい。
かくいう私も資格試験前に読み始めたのですが(勉強に手をつける前ではない)、読む前と読んだ後の習熟力が手にとるように変わりました。
過去問題に慣れるような勉強しかしていなかったんだな…と、浅い小手先の勉強だったことを認識して恥ずかしいほどです。
投稿元:
レビューを見る
人生は学びに溢れている。
特に、学校の勉強、趣味のスキル、仕事の技術などは、多くの人が挑戦と挫折の経験をしたことだろう。
もし、学びを深め、学習の効果を高める方法が分かれば、これから先の人生における、あらゆる学びを促進し、人生がより豊かになるのではないか。
本書では、「人が物事を学ぶとはどういうことか。」、「どうすれば学びを効果を高められるのか。」、「なぜその方法が効果的であるのか。」について論拠となる事実を交えながら、学習について体系的にまとめられている。
学習というと机に向かって勤しむ学校の勉強を想像しがちだが、それだけでなく、バスケットボールの上達に著者が本書のメソッドを実践して成功したことが書かれている。
子供のいる方であれば、子供の学習をどのようにサポートすれば良いかも知ることができる。
とにかく、これからの学習が楽しみだ。
投稿元:
レビューを見る
学びについてより良い学び方を読める本。
学びとはそもそも思考することであり、思考の体系を身につけることである。考え方が変化してこそ学習である。
1.価値、バリュー
2.目標、ターゲット
3.開発、ディベロップ
4.発展、エクステンド
5.関係、りれいと
6.再考、りしんく
価値があると思えるものを見つける。価値を見出せないと学習は簡単ではない。
モチベーションは、コスト、期待、価値の3点からなり、価値の変動が深層的とも言えるモチベーションにする。スマホとかいじるのは短期的なモチベ。
次にターゲットをしる。階段を登るようにやるものだけど、足元の最低限の知識がないと何もできない。
それを学んだ上でちょっと先のできることは何か考える。ネットワーク化された知識がある意味ゴール。
学習は難しくて当たり前。
そして開発していく。フィードバックできるように記録をつける。検索練習や兎に角間違えることなど有効。
人に教えるなどして発展。
システム思考のように他のものや情報を結びつける。
仮定思考も有効で、事実を見て、仮説を立てて、仮説をテストして、結論を出す。
ハッカソンなど
アナロジー思考がスキルや知識が具体的にどう関わっているかを理解する手助けになる。
この章は関係性に着目し深みにある体系を学ぶ手助けをするもの。類似点と相違点をアナロジー、類推で学ぶことができる。
意図的に意識を向けて分散学習など熟慮する時間を設ける。
投稿元:
レビューを見る
学び方を学ぶ学習学。特に分散学習することで復習の効用があり、忘却曲線を延長できる点は腹落ち感が高かった。
投稿元:
レビューを見る
今年読んだ中では間違いなくナンバーワンの読み応えと腹落ちする一作。
自分の学びについて再考させられる大きな機会になった。
色んな研究からの裏付けもある分、よくある学習強化本よりも価値がある。
投稿元:
レビューを見る
学ぶにも教えるにも役に立ちそう。
価値を見出す
目標を決める
能力を伸ばす
発展させる
関係づける
再考する
の各ステップが豊富な例と論文などをもとに解説されている。
ただ実際に自分の勉強に役立てるには、この本の概論を当てはめないと使えないので、時間かかりそう。
投稿元:
レビューを見る
本書の目的は、「科学的で効率のよい学習法を学ぼう」です。
学習方法を学ぶことは、現代において最も重要な能力の一つであり、あらゆるスキルの前提となるスキルである。
・学習とは理解のプロセス、メソッド、体系。
・スキルを習得するうえで、モチベーションは最初の一歩、意味があると思えないことを学ぶのは難しい。
・自分に経験がある経験するだろうことのほうが学習のモチベーションが上がる。
・短期記憶は小さく、学習の目標を絞り込まなければならない。一度にたくさん学習してはならない。
・個人指導は、他の教育法にくらべて倍の効果がある。
・学習は苦労して当たり前。
・能力開発は、フィードバックとモニタリング。
・不確定なもの、不確実性を受け入れる感性を持てる人ほど、よく学べる。
・自分に語りかける、たくさん質問をすることが、学習を加速させる。
・仮定推論、アナロジーをつかって関連づける。
・ポリアの四段階問題解決、①問題の理解、②計画の立案、③計画の実行、④振り返り
・謙虚であれ!過去の実績から、過信が起こる
・外部からチェックする。内省する。集中するために静かな時間をもつ。
目次は以下です。
イントロダクション
第1章 価値を見いだす
第2章 目標を決める
第3章 能力を伸ばす
第4章 発展させる
第5章 関係づける
第6章 再考する
エピローグ