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2020/07/23*読了
え?あなたが主人公?って思いました。
期待していたのとは違う!って思ったのですが、
前作同様の語り手がちゃんと居たので安心できました。
でも困惑したまま下巻に続きます。
ストーリーが長くなった分楽しめる部分が増えました。
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もう続きは書かないかもしれない。合作小説の続編に挑んでいた売れない高校生作家の一也は、共作相手の小余綾が漏らした言葉の真意を測りかねていた。彼女が求める続刊の意義とは……。その頃、文芸部の後輩成瀬は、物語を綴るきっかけとなった友人と苦い再会を果たす。二人を結びつけた本の力は失われたのか。物語に価値はあるのか? 本を愛するあなたのための青春小説。
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シリーズ2作目で、後輩の秋乃の話が多い。1作目と共通しているのはネガティブな考え方。いい加減鬱陶しくなってきた。私にとっては読書は娯楽で、読んでる時に、そして読み終わった時に楽しければそれでいいのだが、この作品は後半は読まない方がいいのかしらとも思ってしまうわ・・・ でも、読むだろうなあ~
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好きな作家さんのシリーズ2作目。
子供の時から年に百冊前後だから、結構な小説を読んだと思うけど、いつもその小説から滲み出てるものを汲み取って咀嚼しようとはしてる。そう言う読者ばかりでもなく、そもそも読む人も減っている現状で、とても息苦しい話ではあります。
本から感じたものは、今の自分を形づくり、支え、周りを彩ってるから、こう言う小説が好き。
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作家と読者側の両方の視点から書かれていて色んな考え方が有って信じたいような話が薄っぺらく感じて残酷な真実が頭に残るのが印象に残った。登場人物がどんな結論に辿り着くのか気になる。
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間違えてこの続編から読んでしまったが、さほど困らずに読めた。でも、ちゃんと続編として読んだ方が色々楽しめたんだろうな。
自分に自信がもてずにうじうじした性格の人が語り手の割には読むのが辛くない。日常感じてることの表現が透明感があって、登場人物の年齢と合ってて良かった。
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「凄い・・・。物語って、読むだけじゃなくて、書くものでもあるんだ・・・」
「物語が与える影響なんて、そもそも微々たるものなのかもしれない。けれど、中にはその優れた感性で、かけがえのないものを掴み取る読み手もいる。それは物語の力というより、作家から読み手に委ねられた力なのかもしれない」
「物語じゃなくて・・・、読み手の力、ですか・・・」
「なんか小説って、兼業?売れない芸人みたいに、普段は本職の仕事をしてて、空いた時間で小説を書いてる人が多いんだってさ。それで、よくよく考えてみると、芸能人とかが小説を書いて、それがすごい話題作になっちゃってるとかよく聞くでしょう。要するに、みんな片手間にやってるわけだよね。でもさ、漫画は違うの。大勢の人が、ものすごい時間と労力を注ぎ込んで作ってるわけで、片手間にできることじゃないと思う。ほら、小説と違って、芸能人が漫画家デビューしましたって話とか、全然聞かないじゃん」
作家デビューする芸能人はいても漫画家デビューする芸能人いないという話も、確かになるほどと思えてしまって面白い。
僕は知らなかったんだ。夢を叶えるまでの道より、夢を叶えたあとの道の方が、ずっと過酷だということを。
「努力や才能は、運には勝てない」
「あなたは、お父様の背中が、格好悪くて情けないものだと、そう言ったわね」僕は頷き、そのまま視線を落とした。悩み苦しんで、藻掻いていた一人の男の背中。情けなく、みっともなく、憧れを感じられない人間の姿。しかし小余綾は、闘うことは格好の悪いことなのだという。悩み苦しむことは闘うことの証なのだと。
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合作小説を出した2人の高校生、小余綾と一也のその後の物語。続編を要請され、物語を書くことを巡って、再び2人は衝突する。著者ならではの濃密なタッチで若者達の懸命な生き様が描かれます。
感想は下巻で。
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「物語の価値はどこにあるのか?」
主人公は自分自身。
どれだけ嫌だと思っても絶対に変えることの出来ない事であり、自身で選んだ道を歩み続けなければいけないからな。
相手の想いを勝手に想像するのは自由だが、本当の事は相手にちゃんと問わなければわからないよな。
「書かない理由はなんなのか?」
満足の出来た物を。
始めから続編を書くなんて予定していなかったのか、それとも本人が勝手にそう思っていたのか気になるところだな。
バレないように交友関係を隠していたからこそ、とっさにかばうことも何もできなかったのだろうな。
「物語は人の心を動かすのか?」
求められるものは。
どれだけ言葉で取り繕っていたとしても、現実で体験してしまったら今後どうすればいいか決まってしまいそうだな。
必死で叶えたい夢を絶たせてしまった後に、何度謝られようが許す事が出来ないなんて当たり前では。
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1.小説の神様
2.小説の神様 上 あなたを読む物語
3.小説の神様 下 あなたを読む物語
4.小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー
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実写化おめでとうございます。実写化を観たので、また読み返しています。やっぱり、小説の神様、というタイトルが凄いと実感しています。
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「名探偵の眼差しが好きなのよ」
なんだかすごくストンとはまった気がした。
同じ景色を見ていても、きっと違う景色が見えている人がいる。
景色でも、何気ない会話ひとつにも、読んだ本の文章にも、受け止め方で変わってくるものがある。
「そう。同じものを見ても、捉え方は人それぞれだけれど…。それでも、可能な限り、美しいものを見逃さないよう眼をこらしていたいし、大切な声を聞き逃さないように耳をそばだてていたい。わたしはいつも、自分がそう在りたいと願うの」
わたしは世界の行間を読めるだろうか。
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秋乃の性格が 自分の性格と似ていたこともあって
感情移入をしながら読ませてもらいました.
作家さんと読者というふたつの視点から展開される
物語はとても新鮮で 興味深かったです.
『 世界の行間を読む 』
という言葉 とっても素敵ですね.
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「小説の神様」の続編
そして成瀬さんの過去
千谷くんはまたラノベで繰り返されるネタをぶっ込んでくるなぁ
じゃがいも警察の元祖は田中芳樹が「マヴァール年代記」のあとがきで、本当はじゃがいもが出てくるのはおかしいけど、これだけの人口を食わすためには必要と、ファンタジーは設定を都合よく変えられるって書いてたのが初出
それに端を発して逆の意味でじゃがいもに関しては細かくツッコミを入れる人が出てきてるよね
あと、サンドウィッチ問題とか、単位の問題とかもね
個人的にはファンタジー世界の言葉を日本語に訳しているという解釈をしている
その物語でしか登場しない固有名詞を出すと物語にリアリティが出るけど、その分リーダビリティが失われるので、そこに何らかの設定的背景があればいいと思うよ
成瀬さんが違和感を覚える、マンガやラノベを低く見る人
そもそも、ラノベの定義は明確ではないけどね
人によってそれは異なる
果たしてレーベルなのか、内容なのか、設定なのか
一般文芸でもラノベみたいな物語あるものなぁ
続編を書く意義
前作で壁を乗り越えたのに、続編になると後退しているという違和感
これも捉え方次第じゃないかな?
前作で乗り越えた壁よりもさらに高い壁、もしくは違った角度の壁というパターンもある
でも、世の中にはお決まりのワンパターンを好む人がいるのも確か
まぁ、時代劇なんてテンプレがあって細部が変わってるだけなのに根強い人気があったりしますものね
海賊版サイトや違法アップロードに憤る成瀬さん
書店の娘というのもあるのだろうけど、一般の人の感覚とは違う
私も若い頃は……と振り返っても仕方がないけど
有料でも買う作品と、有料だったら買わないけど無料だったら読みたいというラインは消費者として存在する
なので、興味のない人は無料でも読まないし、果たして無料で公開されている事がどれだけ本来の権利者の利益を削っているかは不明
ま、法律に違反しているという時点でまったく擁護はできないけどね
ただ、この辺の議論は合法とされている図書館や古書店だと度々ネット上で燃えてるよね
個人的な意見としては、前述の通りお金を払ってでも摂取したいコンテンツと無料だから、安いからという理由で手を出すコンテンツの線引はある
なので、私に限って言えば、古書店や図書館で出会って買うように鳴った作家さんや作品の方が多いので、むしろプラスに働いているんだよな
まぁ、世の中には本当は買えるけど無料の方で済ませている人がいるのも確かなので、全体としての是非は言及しない
天月彼方の作品論
運がいい本が売れる
メディアミックスされると人の目につくし、より売れるようになる
なので、最初からメディアミックス狙いの小説を書くようになる
出版社が対象にしているのは、本を数冊しか読まない人がメインターゲット
作家の商売相手は出版社であって、納品した後の反応は別問題
質にこだわった作品を書く���りも、若干手を抜いた作品を量産する方が得策
読者はそこまで質の違いを感じないし、受け取る人の感受性によっては作者の意図しないところまで読み取ってくれる
自分の書きたい作品があるなら売れてからでいい
ものすごく納得してしまった
何かの受賞作と同じようなテイストで、私好みの作家さんがいるけど
何故かそれほど売れていないという不思議
確かにメディアミックスされていないなぁ
むしろ、日常の謎とかはドラマ化とかし易い作品だと思うんですけどね
売れている作品は面白いのは確かなんだけど、物語の内容は販売数ほどの差を感じないんですよね
あと、私は出版社のメインターゲットではないのですね
営業せずとも勝手に本を買う層なので
でも私の感覚として、まだまだゆるい層だと思っているんですけどね
文芸雑誌を買うようなガチ勢、新刊の単行本を買う層、文庫の新刊を発売日の2週間以内に買う人、比較的新しい文庫を買う人
私は何年前もの文庫を買う人くらいの段階でしょうか?
なので、売れ行きを気にする購買層ではない
やはり今作もテーマは、物語に人を変える力はあるのか?でしょうか
小説は読み手の能動的な能力が必要
作者の想いを受け取るためには同じくらいの熱量が必要
作品を読んでいるはずの読者による攻撃
物語のメッセージは人を変えないのでは?という疑問
ここからどう結末に繋がるのか気になる
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主人公が複数いるが奇しくも同じ悩みを持っている
『小説が好きだ』自分の心に気が付くまでの曲折が
少年少女には死ぬほどの悩みになる
秋乃は小説を紡ぎ出す少女の最初の読者になった
詩凪は自分で小説を紡ぎだせなくなった
一也は「詩凪の小説」と引き出し共著を出す