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タックスヘイブンのシンガポールを舞台にした、野村證券出身のプライベートバンカー、海外移住者、国税査察官、ショッキングな不正事件など、投資・金融関係者には、一気読み間違いなしのノンフィクション。
シンガポールの風景だけでなく、海外租税回避の現場が生々しい。
資産家というのは幸福ではないというのは庶民のひがみか。
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小説というよりドキュメンタリーや週刊誌の記事みたいだけど、だからこそ生々しくて面白いと思う。
拝金みたいに、みたことない華麗だけど寒々しい景色を垣間見れる。
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小説だと思って読んでいたら、ノンフィクションだった。話があっちこっちに飛ぶわけだ。ある程度の知識はあったので、内容にそれほど目新しさはなかったが、不正の事件についての記述は面白かった。後日談である、追跡章が一番面白かった。被害者が幼い娘を残して亡くなってしまったのは皮肉な話だ。
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ノンフィクション
外資系金融機関の営業に転職したい人や海外移住希望者(新興国に早期退職)にも一度読んでみることをお勧め。
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野村證券からSMBC、そしてシンガポールのプライベートバンクへと転職した主人公を追いながら、日本人富裕層の資産運用に関して実話も交えたストーリーが展開される。
プライベートバンクは顧客の資産運用を行い、資産総額に対して一定の手数料を取るビジネスモデルのため、一般的な証券営業マンとはインセンティブが異なる設計。
また今ではかなりの規制が入ったと思われるが、シンガポールのタックスヘイブンとしての機能性は高く、キャピタルゲイン課税や相続税がないか極小であり、またケイマン諸島などを活用した法人税回避のスキームに関しても、エージェントが多数おり、まさに打ってつけの場所であった。
一方で、そうした資産運用のために、一定程度シンガポールで過ごす富裕層の切なさ、寂しさもリアルに描かれており、お金は本当に人を幸せにするのか、について深く考えさせられた。