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人を殺し育った修道院兼教護院に舞い戻った主人公、朧。なおも、修道女を犯し、衝動のまま暴力を振るう。はたしてそれは神となる道なのか。第119回芥川賞受賞作。抜群に面白いです。駄目な人は全く受け付けないだろうけど、はまる人は完全にはまると思います。
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文庫で。題材や表現が、ものすごく読むひとを選ぶ話だと思いますが、宗教を絡めたテーマがこれだけ剥き出しになっている話を私は他に知らない。
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ただのエログロ小説と受け取られかねない、性描写や暴力が多く
非現実なイメージではある。
でもその中の俗っぽさ(特にロウの)や馬鹿馬鹿しさが魅力的。
でも続くとは思わなかった。
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文句なしのハイレベルクラス、といった感じでした。主人公の設定とサブキャラの噛みあい方が非常に面白いところまで書かれています。
何よりすごいのはこの想像力と思想ですね。自分の世界の創世と一口にいってしまえばそれまでですが、ここまで自分の思っていることを展開できている小説を見たのは初めてです。文体も相当洗練されていてとても読みやすかったです。
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どろどろでぐちゃぐちゃでえろだけど、1本芯が通っている感じですごく好きです。読んでてどきどきする。朧の瞳を見てみたい。
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第119回芥川賞を受賞した作品。人を殺し、育った修道院兼教護院に舞い戻った青年・朧(ロウ)の物語。
冒頭のとても暴力的な文章にうんざりしてしまいましたが、読み進めていくうちに遠藤周作の「沈黙」を思い出しました。
物語の中で朧は神父に懺悔をしますが、その告解で告白した罪のなかに、未来に犯す罪がありました。そう、懺悔することによって、神はその罪をも許してしまったことになります。
これは神の存在を投げかける現代版「沈黙」ではないでしょうか。
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彼の小説は本当に癖があるので好き嫌いが別れるだろうなー。
宗教と同性愛が入り混じって読んでる途中気持ち悪くなるんだけど、暗い話が好きな人にはピッタリ。
重く暗い話が読みたいとき彼の作品を選びます。
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初めて読んだ花村さんの作品。
キリスト教の修道院で働いている主人公と周りの人間の関わりから生まれる神への疑問。
主人公の言動が好きです。
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芥川賞受賞作品ということなのでとりあえず最後まで読みましたが…う〜ん!この種は駄目かも…描写がリアルというかグロいしエロいし暗くて重い。キリスト教徒は神聖であって欲しかった。
2007年6月9日読了
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宗教ってどうなんよ!って内容の小説。おもろい。ナマナマしい。
これキッカケに洋書読んでみようかしら。
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強烈な印象を与える本だった。
これでもかといわんばかりの血なまぐさい描写とはかけ離れた冷静な主人公の心が対照的で、怖さが増幅させられた。
この作品の舞台は確か修道院だったよね・・・。
扱いの難しそうな内容なのに普通に最後まで読めてしまった。
花村萬月恐るべし!!
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ちょっとボクにはついていけない世界観でした・・・。
宗教と言ってもちょっとディープな世界とも言えないし、次第に姓に関する描写ばかり・・・。
同性愛や歪んだ愛、バイオレンス。
王国や神の子と描かれてもちょっとピンと来ない・・・。
続きを買うべきかかなりためらってます。
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花村萬月の書く文章は生きている、と思う。
黒いだけの文字から浮かび上がる鮮やかな色。
ハッキリと想像できるその色たち。
それは想像というよりも、
リアルで目の当たりにしているような感覚だ。
彼の描く色彩のブルースは、
男性的で荒廃的で、ときに美しくも悲しい。
宗教やホモセクシャルがテーマになってはいるが、
腐敗臭漂うその表現が、耽美であるとさえ感じる。
「匂いは神様が与えてくださった最高の快楽なんだよ」
という行(くだり)に、大きく頷いた私である。
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芥川賞受賞作。
いまのところ近年の芥川賞作品では自分の中でトップにある作品。
暴力と背徳を正面から描いている。
読むのにも痛みを伴います。
暴力を唯一の真理として行動する主人公が、
自信の尊敬する年老いた神父と懺悔室で対決するシーンは鳥肌もの。
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映画版を大森南朋さんのお兄様が撮られているので、買ってみました。魅力的ではありましたが、好きにはなれません。文才は感じるのですが、あたしのようなお子ちゃまには向いていませんでした。 最後には不快感だけが残って。