Twitter to ban political ads
2019/10/31 19:35
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投稿者:2502 - この投稿者のレビュー一覧を見る
Finally, Twitter announced bans on political advertising today. A must read book in Japanese context.
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ハイブリッド戦という戦争の概念を元に、世界に蔓延するネットによる世論操作の実態を解説している。
ハイブリッド戦とは、軍事行動だけでなく、経済、政治、文化など国家のあらゆるものを兵器として、相手国を支配して操る戦争の形態のこと。本書によると、国家間の「戦争」は、かつての軍事行動をともなうものから、このハイブリッド戦に移行したとされる。ハイブリッド戦は宣戦布告もなく平時から行われている。その中でも重要な位置を占めているのは、ネットによる世論操作であるという。下手すると陰謀論だと思われかねないこれらの事を、本書は実例を挙げながら、手ぎわよく整理して解説してくれる。
個人的には「第4章 アジアに拡がるネット世論操作」が興味深かった。Facebookが結果的に独裁体制を支えているカンボジアや、ロヒンギャ族への差別拡散にFacebookが一役買ってしまったミャンマーなど、例が悲惨すぎる。情報環境が整っていない社会でフェイクニュースがはびこると、社会の安定性が脅かされることがよくわかる。大統領選へのロシアの介入をうまく退けたフランスとは好対照だ。
その流れで日本の現状を分析した第5章を読むと、第4章で紹介されたアジアの国々の状況は他人事じゃないなあと思う。著者はさまざまなファクトや自らによる調査の結果、「日本でネット世論操作が行われている可能性は高く、その主体は現政権と考えるのが妥当である」と言う。まったく意外ではなく、悲観的にならざるを得ない。
同時期に出た津田大介「情報戦争を生き抜く」と合わせて読むのがおススメ。事例を取り上げていても津田大介は「メディア」、本書は「インテリジェンス」の視点から記されている。問題が立体的に見えて、理解が深まると思う。
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フェイスニュースは世論操作をするための武器。ハイブリッド戦の重要な武器である。他国が自国の政府がフェイスニュースを戦略的に流している。これは民主主義を破壊する威力にもなっている。
この本にも書かれてあるように「すかし現実のフェイスニュースにはもっと広い範囲で様々な人々が関わっており、組織的に世論操作を仕掛けられている(略)。もちろん、こうした大規模な作戦を展開できる組織は限られる。その中でも大きな影響力を持っているのが国家である。フェイスニュースは国が本気で取り込むものになっている」
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フェイクニュースについて、軍事/国際政治―ハイブリッド情報戦という観点を踏まえて、概念整理分類、エコシステムなど、仮説交え広範に記載。非常に興味深かった。
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【目次】
1.フェイクニュースが引き起こした約十三兆円の暴落
2.フェイクニュースとハイブリッド戦
3.世界四十八カ国でネット世論操作が進行中
4.アジアに拡がるネット世論操作 政権ダッシュからリンチまで
5.日本における世論操作のエコシステム
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Twitterで話題!偽情報を考える
機能的識字率の低さがフェイクニュース蔓延の遠因!?
フェイク、世論操作を考察する書!
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繰り返しの箇所が多いのと、ファクトをちゃんと積み上げる記述が多いので、実となる部分はちょっと少なめなので書籍としてはあれですが、「なるほどフェイクニュースとはこういうことなのか」「超大国の情報戦とはこういうことなのね」というのがわかりますし、この視点をインストールすることによって、TwitterやFBでみるいろんな投稿をあらためて見ると、「お、これフェイクニュースじゃん」というのが結構あったりして、面白いです。まぁ各企業がこんだけSNSマーケやるんだから国も本気やりますよね。日本は日本語という言語の壁に守られてこの分野はすごく遅れている感じもするので、是非とも読んでおいた方がいいと思います(2019.11月ごろ読了)
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フェイクニュースと聞くとトランプ大統領のTwitterを想起し、嘘の情報と捉えていた。
本書を読み、ガラリと変わった。
フェイクニュースはネット世論捜査の戦場であり、安保や政治を揺るがす影響力がある。
戦略として行われている諸外国の事例を挙げ、日本に警笛を鳴らしている。
グローバル化、ボットやサイボーグの存在、メディアの崩壊などの要因により、日本にもフェイクニュースは溢れている。しかし、フェイクニュースをウォッチする組織も法律もないことで、野放しになっている。
ガラパゴスである故の平和ボケ、単一民族ゆえに人権が軽んじられていること、自分ごととして捉えられない国民性の所以であろう。
誰もが騙されるフェイクニュースに恐ろしさを感じた。
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事実誤認か意図的な嘘か、テーマは国内世論操作なのか外国による影響力工作かなど議論が散らかっており、また、通常の外交活動の範疇までハイブリッド戦の概念に含めてしまうなど、整理されていない印象を受ける。
また、民間へのブロッキング要請をもって政府がブロッキングできるようになったとするなど飛躍した話もあった。
政権による世論操作に繋げようと色々な話を紹介したにも関わらず、延々読まされた挙句に、結局は日本における政権による世論操作は推測に過ぎないなど、消化不良でもある。