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無口で頑固で無骨で、果てしなく かわいい。
私も鶏好きですが、本当に鶏の魅力を描いている作品だと思います。
動物を甘やかしすぎることなく、
動物も、人間に対し必要以上になれ合わない。
ただ一緒に、そこにいる。
それだけで、情が生まれ、温かいものが生まれる。
私の動物と接する理想が、ここにある。
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最近こうの史代のまんがばかり手にとってしまうな。
なついてるかなついてないのかわからないような凶暴な鶏、こっこさん。愛らしいけど、やっぱりくちばし(と爪)は、けっこうこわいっす。
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こうのさんの鳥が大好きだ。キュートという意味ではあんまり可愛くないけど、愛すべきという意味ではものすごく可愛い。
人間くさく描いてあるので、読んでいるうちに鳥の形をした人間なんじゃないかと思ってしまいそうなくらい・・・。
「こっこさん」はニワトリという、これまた人間の生活と切っても切れない鳥。ニワトリと人間の交流(?)を描いた物語が果たして他にどれほどあるだろうか。斬新なのに、こっこさんが隣の家にもいるような気がしてくる不思議な物語。
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2017.6.3市立図書館
このところハマっているこうの史代の過去作品シリーズ。1999〜2001年の作品。
まるでかわいげというものが感じられないオンドリをなぜかペットとして飼うことになってしまうなんて不条理&ほとんど受難ながら、いつしかそこはかとない交流もなんとなく感じられるようになる不思議、へたにことばがつうじてしまう人間よりもよほど真実があるかもしれないとさえ感じた。オンドリ側に押し切られるように飼い始めつつ投げ出さず辛抱強くこっこさんのためにあれこれ知恵を絞って工夫できるやよいちゃんのまじめさとやさしさがいいし、なんでもないように受け入れている家族もありがたいなぁと思う。
娘たちが先に読んで、「長い道」と共通のキャラが出てくる、という発見報告あり。ちょうど前後する時期の連載だったようだから、遊び心かな? スターシステムもあるのかしら?
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ニワトリのこっこさん、凶暴でかわいい!ニワトリといえば反射的に『動物のお医者さん』のヒヨちゃんが思い浮かぶけど、ニワトリに対するイメージは全くそのままだったw
こうの史代さんの描く世界は「世の中決して甘くないよ」ということを教えてくれると同時に、とても温かいものが流れていて、ほっこりして好きだなぁ。そして、佐々木倫子さんもこうの史代さんも、動物に対する観察が細かくて楽しい。
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小学生のやよいが、学校帰りに拾ったニワトリの「こっこさん」。根性悪で凶暴、目つきも可愛くないけど、すっかり家族の一員となって……。心温まるコメディです。
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にわとりのこっこさんと飼い主…だけれど、こっこさんのあまりのキョーボーさに気圧されっぱなしのやよいちゃんの心温まる(笑)物語。
かわいらしーです、やよいちゃん・・・健気!
かっこいーです、こっこさん・・・無敵!
こうの史代さんは手塚治虫文化賞と文化庁メディア芸術祭大賞を『夕凪の町桜の国』でダブル受賞したとか。
そちらは戦争・原爆を扱った作品。
この方の描く絵は”味がある”というか、雰囲気が独特で好き。
同じく鳥が出てくる、『ぴっぴら帳』も好きだった。
当時、我が家でもインコを飼っていて、ほんっとにインコの生態をよく分かっていらっしゃるなという描写だと感じた。
こちらのぴっぴらさんもこっこさんほどではないけれど、なかなか強い。
こうのさんの描かれる世界では人間よりも鳥が強いようだ。
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にわとりのこっこさんと暮らす生活。ドタバタとその合間に来る静かな風景と色々な人の家庭の奥深さのコントラストに妙味。さすがの技術。
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68冊目『こっこさん』[こうの史代 著、2005年2月、宙(おおぞら)出版]
小学生のやよいと凶暴なニワトリ”こっこさん”が織りなすほのぼのコメディ。実家でニワトリを飼っていたという著者の少女時代の経験に基づき描かれたストーリーである。こうの漫画ではお馴染みの日常への暖かな眼差しと鳥類への愛情は本作でも現在。その優しさとノスタルジーで、心がギュッと掴まれる。なお、本作の後で描かれた『長い道』(2001〜2004)には、チクリンの継父と思われる人物がキーパーソンとして登場している。
〈コケコッコー〉