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資料を選別して「昭和天皇万歳!」とひたすら主張した本である思った。
平成も30年となると、昭和天皇実録や多くの側近達の証言記録も出版され、昭和天皇の実像については既に多くのことがわかってきているが、本書は「英明で質素な君主」を際立たせるために資料を選別・駆使しているように見える。
本書の表題をみると「毛沢東の私生活」というよく似た本を思いおこすが、あちらは実にリアルな告発本だが、こちらはその対極にある本であると思った。
2018年7月13日読了。
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サブタイトルに「1945年の昭和天皇」と付いているように皇室存亡の危機にあった昭和20年43歳の昭和天皇がどのような日常生活を送っていたのか?を「昭和天皇実録」等の膨大な資料から読み解いた作品。
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『昭和天皇実録』をはじめとする数々の資料から昭和20年の皇居の様子をまとめた本。
皇室の側近たちや建物について事前知識があればもっとわかりやすかったかもしれない。
昭和天皇の天皇としての面と生物学好きの研究家としての面がわかりよかった。天皇ではあるがそれ以前に彼はひとりの人間なわけで…その相克により生まれる苦労は計り知れないが、そのお人柄を知り日本に生まれたことを嬉しく思った。
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昭和20年1月1日から12月31日までの天皇周辺。
描かれ方にばらつきがあるように感じる。
原爆投下前後などがぽっかりと書かれていない。
資料がないのだろうか。
倒幕運動から始まった、「維新」という名の日本の近代化は、第二次世界大戦の終わりにやっと一区切りついたのかなと思う。
藤原氏の摂関政治に始まり、武家社会になって、その後は軍人に支配され、(武)力あるものに名前だけ利用され、意のままにならざる世に歯ぎしりしつつ、よくも天皇家は続いたなあと思う。
文化であり、伝統だ。
そして、昭和はもはや『歴史』になった。