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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔女が使っていたハーブや薬草が紹介されてる。そんなハーブを育ててみたいって人は参考になります。
魔女は民間療法や薬剤師的な役割もしていたんですね。
そのほか、魔女の裏話てきなモノも載ってます。
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薬草などに関するざっくりとした解説と魔女についての言い伝えに関する情報。栽培というよりは、森の中や野原で採取してくるもののイメージ。
挿絵が美しく、眺めて楽しめる。
実用的というよりは空想して楽しむ本。
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魔女とハーブの専門店に行ってみたい。
実用的なハーブの本ではないけれど
絵本のようでおもしろい。
ラプンツェルの由来が本当だったら、、と考えた。
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@westmountainbooksさんが前に紹介していて気になっていた本。
魔女に関わる四季の植物をイラストや言い伝えとともに紹介する。
イラストがオシャレすぎて実際の花や木、効用が頭に入ってこないので実用性には欠けますが、ヤナギがヨーロッパでは異世界の境界に立つ木と考えられているなど、ケルトや北欧神話が興味深かったです。
魔女と呼ばれたのは薬草をつかさどる自然療法師だったのではという話、冬は庭を妖精や精霊にたくす、北欧神話のブルシンガメンの首飾りなども気になりました。
魔女人形に興味があるので横浜の『グリーンサム』にはいつか行ってみたい。
以下、引用。
ジュール・ミシュレ『魔女』
9
歴史をたどってみると、魔女と呼ばれた女たちは、どうやら薬草に長けた「賢い女」、つまり薬剤師のような民間療法師だったようです。
19世紀フランスの歴史家ミシュレは『魔女』の冒頭に、「自然が彼女たちを魔女にした」と著しています。
11
ドイツでは魔女のことをHEXEと呼びます。古代ドイツ語で「垣根の上の人」という意味があります。垣根は“あちら”と“こちら”を隔てる境目、つまり「生と死の境目に立つ人」という意味もあります。産婆であり、葬式女であり、薬草を扱う自然療養師だった魔女は、人々の生死に関わる存在だったのです。森は得体の知れぬ神秘の場所と信じられていた時代、自由に森を出入りする薬草採りの女は、不思議な力を備えた特別な人とみなされたにちがいありません。
47
これからの時期は、太陽の衰えとは反対に夜空の月は冴えわたり、夜のエネルギーは強まっていきます。魔女たちは内なる自分を見つめる季節の到来に、家のなかを清めて身のまわりを整え、悪習を断ち切り、自分自身を簡素にきれいに保つことを心がけます。これからの季節は光の時間は少なく、庭は休息期となります。反して闇の時間は多くなり、エネルギーは外よりもなかへ向かいます。
魔女は季節の周期に自らを調和させ、深く瞑想して自分自身の潜在的力や可能性を探求することに努めます。
冬の深い時期は、一時的に庭を妖精や精霊に預けます。
86
陰鬱な沼地などの湿地帯に根をおろすことから、死の世界と深い関わりがあり、ギリシャ神話では、黄泉の国の女王ポルセポネは聖なるヤナギの林をもっていて、魔女キルケーはヤナギが生えた墓地を川辺に所有し、黄泉の国の女王ヘカテーと月の魔法に捧げたと伝えられます。
成長するのも早ければ、枯渇するのも早い、すなわち、これから芽吹く生命と死にゆく生命の間に立つこの木を、古代ケルト人は異なる世界の際に立つ「境界木」とみなしました。
132
北欧神話では、女神のなかで最も美しいとされるフレイアと4人の小人の話があります。フレイアは愛情深く、空と雲、青春と愛、戦い、そして魔法と死をつかさどる女神で、大神オーディンの妻ともいわれます。愛に焦がれる男女を優しく見守りますが、彼女自身も愛には自由で、4人の小人が作った世にも美しい首飾り「ブルシンガメン」を得るために小人ひとりひとりと夜をともにし、オーディンの怒りを買ったそうです。
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実用性よりも、魔女に関係しそうなハーブや樹木に関する伝承・物語にスポットを当てている。
読み物として面白い。
読んでいるとハーブティーが飲みたくなって来た。