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三部作纏めて。
ユニークな舞台設定のファンタジー。現代版の『失われた地平線』というのか、倉橋由美子の『往きて還る物語』というのか。しかし本シリーズの登場人物たちは、『還る』を選択するとは限らないのだった。
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シリーズ3作目。1作目の、その後の物語。邦題通り空から女の子落ちてきて、“冒険”が始まる。
少し暗い先の読めないシリーズ独特の空気が、ワクワクよりも張り詰めた緊張感をもたらしてくれる。
いろんなマイノリティを取り上げるのはシリーズ1作目からブレない。
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三部作の完結編。
“迷える青少年たちのホーム“の池に、ある日突然リニという少女が落ちてきた。
彼女は母親のスミを探しに、お菓子の国からやってきたのだという。
お菓子の国で横暴なケーキの女王と闘い勝利するはずだったスミが“この世界”で殺されてしまったため、スミが成し遂げたはずの出来事は失われ、リニも既に身体のあちこちが溶け始めていた。
リニとお菓子の国を元通りにするには、スミを“お菓子の国では死んでいない”ことにしなくてはならない。
そこで、“この世界”では既に埋葬されているスミの骨を手がかりにスミを蘇らせようと、第一作で活躍したケイド、クリストファー、そしてリニが落ちてきた時に居合わせた二人の少女の一行は、いくつもの異世界を巡る探索の旅に出る。
ナンセンスでファンタジックでSF的なパラドックス要素も詰め込んだ完結編。
三部作の中で、一番わかりやすく素直に楽しめる作品だった。前の二作を読んで慣れてきたせいと、今作の仲間たちは、それぞれまったく異なる世界に生きる相手を尊重出来るキャラクターだったからかも。
作品中のほとんどを死んでいた(!)スニが、最後に最高に強烈に輝いていた。
そうそう気軽に訪れることは許されないだろうけれど、いつかスニとナンシーも再会できるといいなぁ。
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「不思議の国の少女たち」シリーズ3冊目。最初の巻の続編ではあるけれど、主要登場人物の何人かは故郷(という名の異世界)に帰ってしまったので、新しいメンバーもいる。そして、空から落ちてきた少女リニ。彼女は、前にこの学園にいたスミの娘だと名乗る。スミが戻らなければ、消えてしまうリニを救うために、4人の生徒が、死者の国を経由して、お菓子の国に向かう。それぞれの国におかしなルールはあるけれど、ナンセンスの世界であるお菓子の国は特によくわからなくて面白い。翻訳では三部作の完結となっているが、原書は5冊まで出ている。ひきつづき、翻訳されることを期待している。
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図書館で。
シリーズ1作を読んだときは、違う世界に行った少年少女が元の世界に戻れないジレンマみたいなものを描く作品だと思ったんですが、そうでもなかった。というか今回のは純然たるファンタジーだった。
スミ、だったかな?の身体をケーキで作って焼き上げる辺りは良いなぁと思いました。彼女の復活をそちらの世界も渇望している感があって。果たして他の子は彼らの望む世界に戻れるのでしょうかねぇ…
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三部作の完結編。
1作目で連続殺人事件にかき乱された学園。
そんな学園の亀の池に、少女が空から降ってきた。
少女はリニと名乗り、1作目で殺されたスミの娘だという。
!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?
どうやらスミは帰ることができて、リニを産んだが
現実の世界でスミが殺され、未来のリニが消えかけている。
ケイドとクリストファーに加え、ナディアと
新人コーラの4人がスミを復活させるため旅に出る。
今回も面白かったです。
骨になったスミを復活させる方法が仰天。
あぁ・・ここで仰天するから、あちらの世界には
いけないのねぇ~と自分に突っ込みましたよ。
・・・続きも出ているらしい(^◇^;)
まだ和訳されてないみたいですね・・・