☆怪異か? 人為か?☆
2024/04/20 18:54
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投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
【学校には何かがいる】
今回は、誰もが小学生の時に触れてみたであろう《コックリさん》に纏わる話だ。
その小学校の5年2組では、女子児童達が興味本位でコックリさんをやったところ、10円玉が勝手に動き、また、ロッカーの扉が勝手に開いたりと、奇妙な出来事が起こってしまった。
これは、怪異なのか? 人為的なものなのか?
高槻達が調査をする中で、過去にクラスメイトだった《千夏》という子の存在が浮き彫りになるが・・・
若い教師の思いが結果として現れた、温かい《人為的》なお話だったが、真相解明後の高槻の一言で、ちょっとした謎が未解明として残された。
【スタジオの幽霊】
季節は秋になり、大学の学園祭の季節となった。例の体質で周囲に溶け込むことが苦手の深町は、風邪をひいてしまう。なんとか回復したものの、周囲の声が全く歪まなくなってしまった。
一方、高槻は学園祭で女優の藤谷とのトークショーのゲストとして呼ばれることに。そこで、藤谷の周りに起こる奇妙な話を聞かされる。
後日、藤谷のいる撮影現場に赴く高槻達は、その現場で奇妙な出来事に遭遇する。
果たして、これは怪異か? 人為か?
また、深町の異常はどうなるのか!?
【奇跡の子供】
クリスマスシーズンに差し掛かる頃、高槻のもとに新たな依頼が来る。「奥多摩の奇跡の少女」について調べてほしい、というものだ。その少女については、小学校の遠足でのバス転落事故という辛い過去があり、その事故の際に唯一生き残った少女としてニュースになったことがあった。調査の依頼人は新興宗教を疑ったが、現地に行くと、来訪者は善意で感謝の品を持ち込んでおり、当の本人とその母親も、御布施を強要する等の行為は全くなかった。ただ気になる点として、少女はボーっとした様子であり、また少女の描く絵も逆さまであるということが気になる点だった。
少女は本当に奇跡を手にしたのか!? 過去の事故の真相は!?
また、怪異とは系統の違う今回のケースに高槻が調査に乗り出したのは何故なのか!?
母娘の想いを描いた作品である。
☆怪異か? 人為か?☆
2024/04/20 18:53
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投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
【学校には何かがいる】
今回は、誰もが小学生の時に触れてみたであろう《コックリさん》に纏わる話だ。
その小学校の5年2組では、女子児童達が興味本位でコックリさんをやったところ、10円玉が勝手に動き、また、ロッカーの扉が勝手に開いたりと、奇妙な出来事が起こってしまった。
これは、怪異なのか? 人為的なものなのか?
高槻達が調査をする中で、過去にクラスメイトだった《千夏》という子の存在が浮き彫りになるが・・・
若い教師の思いが結果として現れた、温かい《人為的》なお話だったが、真相解明後の高槻の一言で、ちょっとした謎が未解明として残された。
【スタジオの幽霊】
季節は秋になり、大学の学園祭の季節となった。例の体質で周囲に溶け込むことが苦手の深町は、風邪をひいてしまう。なんとか回復したものの、周囲の声が全く歪まなくなってしまった。
一方、高槻は学園祭で女優の藤谷とのトークショーのゲストとして呼ばれることに。そこで、藤谷の周りに起こる奇妙な話を聞かされる。
後日、藤谷のいる撮影現場に赴く高槻達は、その現場で奇妙な出来事に遭遇する。
果たして、これは怪異か? 人為か?
また、深町の異常はどうなるのか!?
【奇跡の子供】
クリスマスシーズンに差し掛かる頃、高槻のもとに新たな依頼が来る。「奥多摩の奇跡の少女」について調べてほしい、というものだ。その少女については、小学校の遠足でのバス転落事故という辛い過去があり、その事故の際に唯一生き残った少女としてニュースになったことがあった。調査の依頼人は新興宗教を疑ったが、現地に行くと、来訪者は善意で感謝の品を持ち込んでおり、当の本人とその母親も、御布施を強要する等の行為は全くなかった。ただ気になる点として、少女はボーっとした様子であり、また少女の描く絵も逆さまであるということが気になる点だった。
少女は本当に奇跡を手にしたのか!? 過去の事故の真相は!?
また、怪異とは系統の違う今回のケースに高槻が調査に乗り出したのは何故なのか!?
母娘の想いを描いた作品である。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウソをついているか否かが分かる大学生の尚哉は、怪奇現象に詳しい准教授の高槻と一緒に、小学校でコックリさんを調べ始めますが…。しかし、コワイのは、亡くなった生徒の…。コレ、止めて欲しい!
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まってた二巻!
今回は3編。王道道な展開だけど、さくさく読めるし面白かった~
お約束イベントもありがとうございます。次回も期待している。笑。
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コックリさんは自分も小学生の頃にしたなと懐かしく思いつつ(エンジェルさまという名前でしたが)
実は人間の仕業としつつも、ほんのり怪異を残した塩梅が好きです。
この世界は高槻先生の件にしろ、尚哉くんの件にしろ、「ホンモノ」が存在してもいるので。
そんな尚哉くんの耳が中耳炎でへっぽこになり、自分の高槻先生に対しての存在意義の喪失に悩む展開、二人の絆を再確認できるいい機会になった気がします。
二人の絆、この件でより深まったのではないでしょうか。
尚哉くんの悩みを笑い飛ばしてくれるような先生で本当によかった。
そんな先生の過去が見えたのはラストの話。
流行神にされてしまった少女の真相が本当に哀しい。
母娘の歪んでしまった絆も。
そしてそれは先生の過去に触れる話でもあって、今のわんこのような性格の先生からは予想もできない過去に、読んでいるこちらも苦しくなりました。
でも、高槻先生は彼のいう「未練」、執着とも言えるものを増やしてきたから、現実と異界の狭間を歩いていても今の自分を保てている。
願わくば尚哉くんも、そんな「未練」が増えていってほしいなと思います。
放っておいても、まず高槻先生が離してくれないと思いますが。
この二人の関係性、本当に好きだなあ。
普段は尚哉くんが飼い主みたいな感じだけど、いざって時はちゃんと先生が大人として支えてくれるところとか。
二人のコントのような会話も好きなので、これからももっとこの二人の活躍が読めますようにと願っております。
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面白かったー!!
1巻では、やっぱり深町くんの背景が深堀されてたけど、今回は先生の過去が少しだけ明かされたのが、鉄板とはいえこれから過去の真実が暴かれていくのがじわじわ感じられて面白かったです!
講義のシーンがとても好きで、こんな講義だったら私も受けてみたいと思いました。民俗学っていうただでさえ面白い学問をこんな風に紹介解説してくれるならもっと分かりやすくて面白いだろうなと思ったり。
面白いしか言えなくなるくらい面白かったです!3巻が待ち遠しい
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佐々倉さんとの絡みがよかったです。難波君も良い人だなぁと思います。生きにくい2人が暖かい人たちの中でどう変わっていくか、それぞれの事件とともに今後が楽しみです。
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怪異収集の民俗学准教授・高槻と、嘘を聞き分ける力を持つ大学生深町の事件簿第2弾。今回は怪異相談と並行して深町の耳が不調になったり、高槻の過去が少しだけ明かされたりと主人公たちの話も少しだけ進む。深町は高槻にだいぶ心を開いてきたけれど、高槻に対しての健司のように対等の立場で理解しあえる友人が出来た方がいいように思う。難波がそうなるといいのだけれど。小学校のコックリさん、霊感女優、バス事故でひとりだけ生き残り奇跡として祭り上げられた子供。
怪異のように思えてどれも人の心が大きなカギになる話だった。
ただコックリさんに関しては生霊にされた女の子がちょっと気の毒に思えた。
あんな素直な反応の子供ばかりではないだろう。もし学校に復帰したら身に覚えのないのに生霊扱いされないだろうかと思ってしまった。
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民俗学ミステリーの2巻め。もはや安定の面白さ。高槻と深町のコンビも板についてきて、でも深町のほうにはまだ遠慮があります。過去を引きずっているからです。高槻も実は過去に囚われていて、民俗学の研究をしていることにも関係があります。この巻は二人の(とくに高槻の)過去を掘り下げ、関係強化を試みながら、人々の苦悩に寄り添って怪異の背景に迫ります。
人は昔から、怪異という形でさまざまな物事を伝えてきたのだと改めて思いました。
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「学校には何かがいる」
帰らないコックリさんとロッカー。
学校の怪談というのは言われてみれば根も葉もない噂話に過ぎないが、幼い頃に知るとその場所がとても怖く感じ一人で行くのが億劫になったりしたな。
彼が最後に語った言葉が本当だとしたら、彼女たちの興味本位による降霊術によりあの教室のロッカーの中に誰かが潜んでいる事になるよな。
「スタジオの幽霊」
幽霊が見える女優が挑むホラー映画。
事務所に所蔵出来たからといっても仕事が無ければ、当たり前の様に宣伝や色んな方面の力のかけ方は変わるのは仕方の無い事だけど辛いだろうな。
本当に見えていたという言葉に嘘偽りがなかった彼女だが、見えて欲しくないと願ったから力が無くなったのか年齢と共に消えたのかは謎のままだな。
「奇跡の子供」
遠足の帰り道に起きた悲劇からの生還。
薄々と気付いていたのであれば彼女が一番にすべき行動は、傷付いた心のケアを最優先とした行動であり彼女を護る事だろうに。
奇跡という言葉に縋りたい人間もいれば、それを利用し人とは違うという事実を語り自分達が周囲に一目置かれる存在になった事が誇らしいのかもしれないな。
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民俗学の准教授が不思議な事件を解き明かすシリーズ第2弾。
こっくりさん、幽霊騒動、事故で一人生き残った少女などオーソドックスな怪異は真相がわかってみるとやるせない話ばかりだが、前作に引き続き読みやすく面白かった。
高槻の過去が少し明らかになり、尚哉との距離も少し縮まった感じ。
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わたしの学校でもコックリさんをやっていた子達がいたことや図書館にあった怪談本はいつも誰かに借りられていて全部読めなかったことを思い出した。
先に三巻で登場人物のイラストを見たので楽しさ増し増しでした!
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シリーズ第2弾。
今回は、深町くんの耳に異変が!その中での高槻准教授の推察が冴える一冊。というよりも、高槻准教授のやさしさと深町くんとのつながりを感じる一冊。
今後の展開がどうなることかと思っていたら、ちょうど良いタイミングで異変から立ち直り、ちょっと安心(?)。
佐々倉刑事と高槻准教授を見ていると、なぜこの二人がこんなに仲が良いのかと思えてくるが、今後の展開の中で次第に明らかになってくるだろう。
話はポンポンと転がっていくので、読みやすくてすぐに読み終わった。
本シリーズではそうだが、怪異というもののすべては人の仕業。本当の怪異に出会える日は来るのか?高槻准教授の秘密はいつ全容が分かるのか。それを小出しにすればいつまでも続けられるシリーズだなぁと思った(著者が謎を思いつく限り)。
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小学校、撮影所それぞれの幽霊と、奇跡の少女。時には嘘をつき、または真実を突きつけて解決していく。また尚哉と高槻の背負ったことも少しずつ明らかになっていく様が面白いし、主人公の体質のこともあって、悪い人が主要人物としてすり寄ってこないのも良い。まぁ、欺ける人が出てきたら別だけど。
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ひとつひとつのエピソードに怪異と人間の闇が上手いこと合わさっていてとても面白い。孤独な大学生と表面上は明るいけど闇を持つ准教授、無骨な警察官の組み合わせが良い。
なんで表紙はこんなラノベみたいなんだろうか。