歴史と一緒にわかりやすい
2019/10/31 05:53
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界史とかで、どうしてこの国はこんなことするんだろう?と思っていまいち理解出来ずにいたことが、ふんわりとわかった気がする。
国の立地条件ごとに他の国からの脅威をどの様に受けるのかとか利害関係とか、そう言うのが解説されてる。
ちょいちょい著者の思想が漏れ出てる部分で気になるところはあるけれど、地政学に興味があるなら読んでみても良いかも。
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世界史をこれまでまともに勉強してこなかった身としては、根強く残る世界中の諸課題の背景について、少し理解できたような気がした。また、著者は世界情勢に対して強い問題意識・危機感(特に日本に対してかな?)を持っており、本書では著者の考えや解釈が強く主張されているように感じた。「◯◯は△△という国のやり方だ」といった表現など引っかかる箇所はあったが、そのような主張をされる根拠も説明されていたので、確かにそう言えなくもないかもなとは思った。「無責任な平和主義が国際紛争を抑止するどころか増長させることも、国際社会の現実なのです。」(p.193)という一文は一番印象的であった。歴史認識は人によっても異なってくると思うので、他の著者の文献とも読み比べたいと思う。
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これまでは、歴史を学ぶとき、現代と切り離されたストーリーを見ているような気持ちがどこかあった。本書を読んで、現在は過去から淀みなく続いてきた流れの延長線上にあること、また、現在も世界は強国同士の生存競争の真っ只中にあることを思い知らされた。これは、地政学という視点で見たからこそ得られた学びだと思う。人類(国家)の行動は地理的要因に強く影響されるから、同じような条件がそろえば、異なる地域・異なる年代でも似たような出来事が起こる。「歴史に学ぶ」の意味をやっと理解できた気がする。
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世界史では学べない近代から現在までの歴史と地理を含む隣国との関係が一気にわかる本。
日本ー朝鮮、中国
インドーパキスタンetc
トルコーロシアetc
イスラムやユダヤなど日本にはあまり馴染みのない国がなぜニュースになって、日本や欧米とは違う価値観なのかが説明されています。
地域別に古代からの歴史で別冊を作ってもらえると嬉しいです。
断定的に書かれている部分もあるので、そこは差し引いて考えないとと感じました。
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通信技術の発達してきた昨今、まるで物理的な制約が無くなってきたかの様に勘違いするが、地政学という観点で世界を見ると、様々な根源が物理制約に依存すると感じた。
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地政学。世界の国家間の関係を地理の観点で説明する学問。この本は9つの地域に分けて、それぞれの地域の歴史と現在の国家間関係を説明しています。
世界を大局的に考える視点が面白いです。英国とロシアの対立におけるグレート・ゲーム。世界をどのようなパワーバランスで統治していくか。同盟と牽制と。あまりに複雑系で、理解は難しい。
様々な人種宗教文化が混合する世界をどうやって切り盛りするか。
・ユーラシア・中東・アフリカを1つの大陸と見立てると、ヨーロッパは半島に過ぎない。ロシアは世界大陸とハートランドを抑えている。シーパワーでは攻略のしようがない。
・世界のチョークポイントを抑えると海洋権で優位に立てる。ジブラルタル海峡、ポスポラス海峡、スエズ運河、バブエルマンデブ海峡、ホルムズ海峡、マラッカ海峡、バシー海峡、パナマ海峡
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現在の世界情勢が大まかに分かった気になれる良書。こういった知識や政治、選挙がいかに重要かが滲みてくる。
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何気にニュースをみて、その事柄を漠然と受け止めていただけだったけど、本書を読むことで、それぞれの国の歴史的なな背景を知ることで、深く洞察することができるようになる。
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比較的理解しやすいアジアの地政学から入り、徐々に全世界に展開していく構成で読みやすい。
地政学と世界史、繋がりが非常に理解しやすかった。
以下学び
・地政学上では、国家は英米、日本などのシーパワーとソ連、中国などのランドパワーに大別される。この観点で冷戦や代理戦争などを見ると理解が容易。
・境遇が似ている国もある。朝鮮、ギリシアなどの半島国家は付け根の強国に命運を左右されがち。日本、トルコは急激な西洋化に苦しんだがその後は成功。
・拉致問題、領土問題はそれ単体では決して解決しない。二国間の関係性ではなく、他国の情勢が変化した際に初めて機が生まれる。
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ランドパワーとシーパワーを軸に論理的に説明されている。征服するかしないかの歴史で、日本がいかに平和ボケしているのかがよくわかる。
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ストーリーで地政学を語っており理解しやすい。
多少著者の想いが溢れている箇所があるのはご愛嬌。
各地域の世界史と地政学的な観点から紡がれるストーリーは教科書とは異なり腑に落ちる。
体型的な理解とはこのことだと思う。
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所々、読みづらいところがあったが、大きな流れがわかるいい歴史書かなと。コレをきっかけとして、各論に入っていけば、スムーズかなと
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海外の人と効率良く仕事するため、主要な国の歴史など勉強をしていたら、地政学も気になってきたので読んでみた。
微妙な点が3点。
・頭に国や都市の地図が入っていないから分かり辛い。地政学は、国家間の対立を地理的条件から説明するものなので、とにかく地図が無いと。文庫版ではなく、図解版の方が良いかも (文庫版でもある程度の図解はありますが、私には足りなかった) 図解版はスマホでは読み辛いと書かれていたので未購入。
・地政学を分かった気になれない。全体的に各国・地域の歴史に地政学的な補足説明をする構成なので。歴史は学んだ気になったが。他の本を読んで理解が進んでからまた読んでみようと思う。
・著者の主張というか、その表現方法が気になることがあった。
メモ
・チョークポイント: 海上交通路が集中する海峡。海洋国家の生命線。大所のチョークポイントは大体英国が支配していた?
・隣接する国は潜在的な敵国
・敵の敵は味方
・紛争の起こる一つの構図(?): 帝国主義時代に民族・言語・宗教を無視した国境線が引かれ、そのまま独立。大国が介入し続ける(地下資源、武器市場、代理戦争など)
・ランドパワー(内陸国家)とシーパワー(海洋国家)
・エアパワーもあるが、核の抑止力や恐怖の均衡にすぐに取って代わられた
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ロシアの内容について知識が不足していて、色々と勉強になった。EUのウクライナの話なども。分別する場合、世界史の内容から結局どこまでが地政学と呼ばれるものなのかはよくわからなかった。
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オーディオブックで聴きました。
こういう本はオーディオブックで読めると有難い。
歴史的出来事の背景を地理の観点から読み解く。
こういう大局観を持って世界の動きを観察できると良いなあ。