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帯にご本人の写真がありますが、いかつくて、怖そうな外見で「俺、こんな怖いところに行ったぜ!!」自慢の本だったら、、と思ったけど、杞憂に終わりました。
とても誠実に悪と向き合っていて、冷静に考察されています。
語り口も丁寧で、伝わりやすい言い回しだし、すごく読みやすかったです。
結局のところ、悪いことをする人の原動力は「金」なんだな。というところと、閉鎖的なコミュニティの中で成熟させる心理というのは危険につながりやすく、それはイジメやDVにも通じるかもしれないなと考えました。
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テーマは素晴らしい。テレビで見たよりも、詳しい取材が、面白い。が文章が拙いのが残念。テレビで見た印象は、度胸と礼節とが頼もしい雰囲気だけに残念。もっと冒険して、もっと文章を書いてもらいたい。今後に期待。
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思想というほどのものはないけれど、実際に見たこと聞いたことがいっぱい。そして、そこは日本ではなく、日本の常識が通じるとは限らないのだった
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タイトルにある、悪いやるらの頭の中については全然わからなかった。。 ただ、ゴンザレスさんの取材が大変だったっていう感想文な感じ。。
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新書だから内容としては全体的に薄く広い感じ。
実際に体験して取材しているジャーナリズムは感じれたし、楽しく読めた。マネはオススメしない。
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犯罪ジャーナリストの集大成。
とても読みやすい文章で章区切りも細かくなっているため、スイスイ読むことがデキる。文章は淡々と書かれているが、内容はどす黒く、一般人の旅行では見れないところだと思う。様々な関係性や観点から洗い出し・カテゴライズしてたのでわかりやすく内容も多岐にわたってた。特に、実行者と被害者の観点でも書かれているため、タイトルの”思想”に追求された内容で満足した。この本を読むと自身の旅行で気をつけたいこと、国の文化を知ることがデキる。
クレイジージャーニーで紹介されたエピソードや著書「アジア『罰当たり』旅行」の話もでてくる。罰当たり旅行はいつ読んでもゲラゲラ笑えるので個人的にはこっちをおすすめしたいし、こっちがゴンザレスの良さと面白さだと思う。本書は海外に行ったことがある人、スラム街に出向いたことがある人ならより深く知れる内容だと思う。
クレイジージャーニーが好きな人、海外のスラム街に行ったことがある人におすすめな本。丸山ゴンザレスが好きな人は罰当たり旅行がおすすめ。
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本書に対するレビューとして「内容が薄い」という指摘を目にした。
確かに薄い部分があるのは否めない。「こういう話を聞いた」「こういうことを体験した」「こういうことをその時に感じた」という内容しか書かれていないからである(それ以外の部分は著者のジャーナリスト体験を踏まえた著者自身の考え)。
でも,この「薄さ」こそが本書の強みなのではないかと思う。確かに「深く突っ込む」ことはできたのかもしれないが,本書で紹介されるような危険地域で深く突っ込むことは死に直結する。死んでしまったら聞いてきた話を披露することさえできない。「危険思想」の「入り口」にさえ立てないのである。
本書は「危険思想」を深くえぐり出すことを目的にしたのではなく,その「入り口」を見せるために書かれたと考えれば本書の意義も見えてくるように思う。多くの人は出会えないような危険なやつらから様々に話を聞いてきているのである。
また,著者は実際は深く突っ込んだ体験をしている。たとえば,自分で銃の売買の体験をしている。しかし,この体験に対しても「薄く」書かれている。著者はあえてあまり深追いや考察をせず,体験の紹介を意図しているのではないかと思える。
確かに「自分語り」が少しある部分もあるけれど,それを差し置いても,普段は触れられないような人・場所の話を著者の強い解釈を入れずに書いてもらっているというのは,読書体験として貴重であるように思う。
このような体験・経験を踏まえた氏の「深い」考察がいつか聞けることを楽しみにしている自分がいる。
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クレイジージャーニーで知った丸山ゴンザレス氏。
本はどんな感じなんだろうとふと思い読んでみたけどまぁ~面白かった
麻薬・殺人・売春・スラム街等々タブーすぎて地上波で放送できない、あんなことこんなことが沢山。
世界のありとあらゆる場所で、結局はお金目当てで色んな罪に手を染めているわけだけど
それが無くては生きていけない人もたくさんいるというのもこれまた事実。
日本って平和だわ…
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特殊詐欺グループのパーティーに出席し、会社を通さない闇営業をしていたとして、吉本興業などの芸人が謹慎処分を受けました。
関連の報道が今も世間を賑わわせています。
ただ、報道の多くは、もっぱらこの芸人による闇営業問題にフォーカスしています。
最も悪いのは、言うまでもなく特殊詐欺グループでしょう。
全体こういう「悪いやつら」の頭の中身は一体どうなっているのか。
それが自分の長年の疑問というか関心事でありました。
自分はミステリーもよく読みますが、ミステリーには殺人事件が付きもの。
殺人という、人にとって最大の罪を犯した人の心理をたどる経験は、文字通りスリリングです。
でも、実際のところどうなのよ、と思っていました。
というわけで手に取ったのが本書です。
著者は世界中の危険地帯を取材してきたジャーナリスト。
本書には、殺人犯や殺し屋はもとより、強盗、武器商人、マフィア、ギャング、麻薬の売人、薬物依存者、集団暴行する人、悪徳警官などなど、世界の「悪いやつら」が数多登場します。
まず殺し屋。
日本人にしてみれば、殺し屋の存在は特異ですが、「起点となる感情は我々とまったく同じものであった。だが、殺しを実行できる人の頭の中は、本当に無感情そのもの」とのこと。
無感情に人を殺せるのはアウトローだけではありません。
たとえば、ケニアで警察が窃盗団を銃撃しました。
最後は無抵抗な犯人まで銃撃して殺したそう。
理由は「取り調べや調書を取るのが面倒なため」なんだとか。
日本人でも、人によっては、「窃盗団なんだから殺されてもいいだろう」という方がいるかもしれません。
いや、かなりいそう。
実際、今の日本では、ひとたび悪いことをすると徹底的にバッシングする風潮が蔓延しています。
それは、多くの人が自分を「善良な市民」と信じているからでもありましょう。
ですが、「窃盗団はみんな殺されて当然」というバランスを著しく欠いた社会は、必ずや善良な市民をも圧迫します。
話が逸れました。
「裏社会のルール」も興味深かった。
裏社会のルールとは①縄張り②ボスへの忠誠③アンチ警察―です。
これは米国ロサンゼルスのギャングの話ですが、彼らは普段の生活でも縄張りから出ないのだそう。
車で通過するとしても顔を隠すというから、縄張り意識はかなり強いようです。
「彼らは縄張りの中にいると強いけど、一歩外に出たらものすごく不安そうなんだよ」
という声を著者は現地で拾っていますが、これは、もしかしたら日本の反社の人たちにも言えることかもしれません。
最終章の著者の言葉には共感しました。
「日本にはもう少しでいいので、曖昧なままの状況を許す心が必要なんじゃないだろうか。許せないとか、拒絶するという考え方は、世界で一番危ない考え方につながりかねないと思うのだ。すべてのことに白黒つけたがるということは、必要悪を許容しないとか、曖昧さを排除する方向につながっていくと思うからだ。」
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クレイジージャーニーで認知された人の中でもトップクラスに人気がある人ではないでしょうか。その魁偉な風貌から、落ち着きのある冷静な語り口。そして危険地帯に躊躇せず潜入していく姿に画面越しにワクワクしている人は多いでしょう。僕自身彼が画面に出る時には楽しみに見ています。
ジャーナリズムの定義はよく分かりませんが、彼の取材方法と内容に関してはサブカルチャーの方面の方が相性が良いと思っています。アンダーグラウンドな世界を我々に垣間見せつつも、そこに社会的な思想が見えません。どうすべきという思想が欠落している事によってあるがままに伝えてくれています。ここはエンターテイメントとして受け取れない人からはマイナスになる要素かもしれません。あくまで彼の存在はサブカルチャーの中の社会派エンターテイナーです。
善悪そのものを判断する材料というのは、文化の中から産まれてくるもので彼が言うような「殺人には思想がある」と言うのは完全に浅慮だと思いました。殺し屋という職業が頻出し、金銭のやり取りで殺人を行う人々についても語っています。そこにあるのは思想ではなくその文化の中で作られた有機体としての人間の価値の水準ではないかと思います。
例えば世界的な虐殺に至るプロセスの中で、一般の人達がそれに加わるパターンとしては政府やそれに代わる自分より大きな共同体から「許可された」という思考停止に近い感情によって発生していると思います。そこにあるのは思考の放棄であり危険思想ではない。逆に多数に従わない少数の正常な人々の方が危険思想と判断されると思います。
と、本筋から大分離れましたが、本書は色々な世界のアンダーグランドな人たちをちょっとずつ読めて結構楽しめるぞ。という評価です。
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クレイジーの作品は読んでて楽しい。
殺人、薬物、売春などの犯罪は
一般的な思想のもとではしてはならないこと
ではあるのだが、それを犯す人と
それで利益を得る人間がいるのが現実。
需要と供給が成り立っているから
いつまでもなくなることがない。
個人的な見解としては
戦争はなくすことができるけど
犯罪はなくならないと考えている。
犯罪は貧困がなくならなければならないし、
なくなったとしても人間の欲や衝動を
抑制させないといけないからだ。
誰もが危険思想に陥る可能性があるのだから
誰もが一読すべき一冊だと思う。
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クレイジージャーニーで観ていたので、気になり購入。
こういう世界もあるのかと感じる反面、映像の方が危険地域の様子が伝わるため本で読む必要があるのかとは思う。
丸山ゴンザレスさんの読者へ伝えたいことは分かるのでそこは良い。
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「面倒くさい」と口に出してしまう病気を治すためにその言葉を口にせず、行動に至るための動機付けをシンプルにすることによって言い訳をせず、すぐに行動して最短でゴールに向かう
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取材のエピソード集にところどころお説教が混じった感じ。著者本人も後書きで言っているように「思想」というほど学問的にまとまったものではなかった。
ただただ、悪いやつらの頭の中は豊かな国である日本に平和に住んでいる限りわからないものだということを繰り返し説かれている感じ。特にロマに関して「稼げれば犯罪だって構わないとする価値観と、犯罪で稼ぐことは良くないとする価値観に横たわる深い溝を埋めるのは簡単なことではない。」(pp.127-128)と書かれているのは重かった。
これだけ取材を重ねている人の言うことだから説得力はあって、嫌な読後感が残った。
危険地帯での取材の話をもっと広く深く知りたくなったので、著者の他の作品も手に取ってみようかなと思う。
ちなみに、読んだ理由はHUNTER×HUNTER(ハンターハンター)に出てくる悪いやつらへの理解を深めるためです。笑
HUNTER×HUNTERに出てくる暗殺一家ゾルディック家は大金持ちですが、現実の殺し屋は「その日の暮らしに困るほどの貧乏人」(p.21)なのだそうです。
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丸山ゴンザレスの取材レポートといった感じ。
丸山ならではの、普通に生活していたら知り得なかった情報もあったが、危険思想とゆう点では少し物足りなかった。