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職業的殺人者、売春、薬物…などの非合法ビジネスで食ってる人の頭の中をちょっとだけ覗いた。残業御免で取調べが面倒だからって窃盗団を(1人残して)皆殺しにするケニアの警察。縄張りから怖くて出られないから就職も就業もできない人達。客の嗜好におもねって家畜用ステロイドで身体改造する幼い売春婦…。ワタシの常識外の世界だったが、敢えて自分がリスクを冒す理由に「行きたいから」「恐怖より好奇心が勝つから」と断言する、著者のシンプルな行動原理が印象に残ったかな。「世界を変えるよりも自分を変える方が簡単で、費用対効果も燃費もいいはず」 も、ごもっとも。
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安全な日本にいて、まったく考え方や感じ方の違う、私にとっては危険な人たちのことが想像できてよかった。
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殺し屋、薬物中毒者の思考回路を考察する。
結局のところ、金や家族のためというのが、犯罪行為の動機の多くを占める。
概してクレイジージャーニーの話を薄くさらった感じだった。
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日本は平和だ。そう思う。
殺人、ドラッグ、セックス、貧困。
一番やばい思想は、相手を甘いと思って舐めること。
これ、国に当てはめたらどうなると思う。
相手をゆるせない、拒絶する、必ず白黒つけると言う発想が絡んだら相当やばい。
本としては中途半端。むしろ、殺人が麻薬に特化して深掘りしてほしかった気がする。
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人が人を殺す理由は何なのか――。
著者は世界中の危険地帯の取材を続ける中で、日本人の常識とは相容れない考え方に
出会ってきた。
仕事だから作業のように人を殺す、金持ちからは奪ってもよい、
縄張りに入った奴はすべて排除する。
そんな、教科書には決して載らない「危険思想」を体を張って体系化。
悪いやつらの頭の中に迫る!
人気番組「グレートジャーニー」で「危険地帯ジャーナリスト」として出演中の丸山ゴンザレスが、危険地帯で出会った殺し屋やギャングや売春婦などの思考回路を解説したノンフィクション。
金銭トラブルや生命保険をかけられたり遺産相続トラブルなど金銭目的で殺害された邦人殺害件数が、フィリピンで最も多い。 貧困から僅かな金で殺人を請け負う者と金を出せて警察を味方に出来る富裕層のビジネスで割り切る冷酷な命に値段をつけて換金するビジネスが、成立する環境がある。
危険地帯というイメージのあるスラムにある、住民は襲わないというルール。そしてお互いに利益を分け合う再分配のルール。
裏社会を支配するルール、縄張り意識、ボスへの忠誠、アンチ警察。
薬の快楽のために倫理観が壊れたジャンキーの怖さ、刑務所の中の囚人の住み分け、裏社会から抜けることの困難など、裏社会のヤバさが垣間見れるノンフィクション。
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面白くてパパッと読めるのが良い。
悲惨な内容もあるが、それを感じさせない語り口と転換。是非を論じることの無いフラットな見方が好き。
以下Amazonより----------------------------------
人が人を殺す理由は何なのか――。
著者は世界中の危険地帯の取材を続ける中で、日本人の常識とは相容れない考え方に
出会ってきた。
仕事だから作業のように人を殺す、金持ちからは奪ってもよい、
縄張りに入った奴はすべて排除する。
そんな、教科書には決して載らない「危険思想」を体を張って体系化。
悪いやつらの頭の中に迫る!
【目次】
第1章 人殺しの頭の中
第2章 命に値段はつけられる
第3章 スラムという現実
第4章 裏社会の掟
第5章 本当は危ないセックス
第6章 世界は麻薬でまわっている
第7章 なくならない非合法ビジネス
第8章 自分探しと自己実現の果て
最終章 危ない思想は毒か薬か
著者紹介
丸山ゴンザレス(まるやまごんざれす)
1977年、宮城県生まれ。考古学者崩れのジャーナリスト・編集者。
無職、日雇労働、出版社勤務を経て、独立。
著書に『アジア「罰当たり」旅行』(彩図社)、
『世界の混沌を歩くダークツーリスト』(講談社)などがある。
人気番組『クレイジージャーニー』(TBS系)に
「危険地帯ジャーナリスト」として出演中。
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相手を敬わないその思想こそが人を殺す最大の危険思想なのだと私は思った。
不幸を嘆いても世界は私を救ってくれないし時間は流れる
スラムに生きている人たちで成功した者は世界を変えるより自分を変えた人たちなのだと。
丸山ゴンザレスが危険思想に陥る人に言いたい言葉はこれだったのではないかと勝手に推測しました。
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この方の行動力や現地潜入力は高いんだろうが、文章力がイマイチなのか、題材は面白いのに最後までのめり込めなく読了。
石井光太さんの本でも思うけど、こちらが感心してしまうような深さのない考察で、文章を希釈されている印象。
もっと単純で良いので濃厚な内容のものを期待していた。
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途中で読むのをやめた。
筆者の思想に共感できない。
ルポにおいて、本来関係しないはずの「筆者の思想」がなぜ関係するのかというと、めちゃくちゃ書いてあるから。
この人はかなり強い性善説の持ち主で、「悪いことをするという偏見を持ってはいけない」という思い込みがすごすぎて、根拠もなく「この人は悪いことをしない」という偏見を持つに至っている。本当に偏見のない状態は、「この人が何をするかはわからない」と考えることだと思う。
弱者に対するスタンスも謎。夫がガードマンをしている売春婦は可哀想だけど、男が養育費を滞納すると逮捕されるのは女性優遇で男性に同情するという。
読者にこう思わせるのは文章力がないのだと思う。
段落ごとの繋がりが意味不明な場所が多い。
例えばある段落で「なぜか。それは〇〇〜」と書いてあって、その「なぜか」がどういう意味の「なぜか」なのか、前の段落に戻っても全然わからなかったりする。
明らかに無駄な文もたくさんあるし。
もうちょっと編集者が頑張るべきでは?
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広く浅くと言うと聞こえが悪いが、世界中の危険地帯をまわってきた丸山さんだから書ける幅広い内容で面白かった。高野秀行さんの「アヘン王国潜入記」を読んだ時も思ったけど、自分では絶対体験できない(体験したくない)お話を読めるのは、違う価値観や今の自分の生活とは離れた別の日常を知れて考えさせられる。
おわりにを読むと、丸山さんが情熱もって取材されていることが伝わって元気が出た。
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貧乏旅行を繰り返して内なる何かを見出すよりも、憧れ続けた存在に触れて、むき出しになった自分の心を成長させることができたときが、まさに自分を見つけたことになる。
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もっと踏み込んだ話しが書いてると期待した自分が悪い。
ハードルを自分であげすぎた分物足りなさがより大きく感じてしまった。
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殺人の動機は「依頼による金のため」「フィリピンにて交通事故の際、死亡した方が慰謝料が安く済む」「強盗団は多く殺した方が取り調べが面倒くさくなくなる」など、
全てに共通することは「相手を舐めてる」こと。
憧れ、尊敬、羨望など、自分よりも上の存在に抱くポジティブに生身で近づく。ことで成長。
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総ページ数が約180Pで全9章それぞれ深くなり過ぎずに危険思想に紐付く作者が体験した事がまとめてありました。もっとそれぞれ深く知りたかったですね。作者の別の作品を見てみようと思います。
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思想とタイトルしてはいるものの、実際としては世界危険地域のルポ本である。
フィリピンでは交通事故相手が中途半端に生き残ると賠償額が増えるため、とどめを刺すし、ケニアの警察は窃盗団を検挙する際に、幾人も取り調べをするのが面倒なので1人を残して皆殺しにする。
曲がりなりにも安全の保証された先進国である日本から、興味本位で読んでみるというのに実に合っている本である。