哲学を 一通り概観
2020/06/12 01:01
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投稿者:Totto - この投稿者のレビュー一覧を見る
哲学は、とっつきにくく、わかりにくいと思われがちですが、
本書のような一般読者向けにわかりやすく書かれた本で、
一通り概観することができます。
良い本だと思います。
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①哲学には限定された知識や対象がなく、哲学とは何かという問いに対しては正しい知識を学ぶことという回答しかできない。
②哲学の大きな特徴としては、通常では疑わないような前提条件も必ず疑うということ。
③モノの見方に対して、1つとのアイデアがあればそれを全て見るという徹底性こそが哲学者の取るべき態度。
④哲学においては答えを出すことよりも、問いを出すことの方が大切。
⑤哲学の考え方の枠組みは以下の3つに分かれる。私は何を知りうるか?という認識の問題、私は何をなすべきか?という道徳の問題、私は何を望んでもよいか?という宗教の問題。
⑥基本的に哲学の考えのベースはプラトン。
⑦哲学の転回方法としては存在論、認識論、言語論の、3つ。
また、議論の方法としては合理主義!経験主義の2つがある。
古代哲学
プラトンは合理主義、イデア論。イデアは先天的な概念。
知識とは学ぶものではなく、思い出すもの。
アリストテレスは存在論。領域を分けた。
中世哲学
プラトン→アウグスティヌス
神の国土地上の国、キリスト教の理論を融合。
アリストテレス→トマスアクィナス
スコラ哲学。聖書の教えをアリストてレスの教えを通して、理論化
近代哲学
イギリス経験論と大陸合理論の二つをカントが一つにした。
構成、構築主義→対象を認識するためには知識や理論を持っておく必要がある。
人間が言語でのカテゴリーを通して世界を認識する。カテゴリーは人間が理想として持っているものとして共通する。
それぞれの言語で違うくないか?→ヘーゲル=相対主義
ヘーゲルがカントの理論を完成させた。
ポストヘーゲル哲学
マルクスとニーチェによる批判
その後
実存主義
キルケゴール→サルトル
あるには実存と本質がある。
→人間においては実存が本質に先立つ。人間のあり方は自分自身で作り上げていくものである。
ニーチェも実存主義。見方によって事実は変わる。
社会には構造があり、そこであらかじめ人間のあり方は決まっている。バイ レヴィ=ストロース
マルクス主義
マルクス
個人の意識はあくまで社会構造の反映にすぎない。
マルクス主義における社会構造は変化を前提にするが構造主義の構造は変化しないことを前提にする。
分析哲学
新しい経験主義
プラグマティズムは役に立つかどうかで勝ちを判断する。
哲学は役に立たないというのが大前提としてある。
今後
相対主義→言語相対主義と文化相対主義
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物事の前提を疑い、常に問い掛け続ける哲学は、時代の大きな転換点にこそ発展する。
デジタルテクノロジーの発達により、社会や経済の枠組みが日々変わっていく現代を見通す時、哲学はその標となり得る。
「哲学入門書の入門」としての本書。
哲学とはなにか、そもそもどのような学問なのかといった基本から入り、古代〜現代哲学の流れを大まかに捉えることができる。
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実学でない哲学にどう意義を見出すか。ただしこの書籍にその答えは記されていない。
かつて哲学はすべての学問の基礎であったが、各学問が精緻化されていくと、哲学には何も残らない状態になってしまった。
哲学の特徴は通常疑わない前提条件を疑うところにある。
ゆえに「哲学者は、概念(コンセプト)を創造する人である」とデゥルーズは言った
哲学において重要なのは、答えを出すことではなく、問いを出すことである。
哲学はプラトン時代にすでに完成しているという意見がある、「哲学史はプラトン哲学の注釈である」。
また、哲学は基本的に同じ問題をメリーゴーランドのように回っている。要するに答えが出ずに往々としている。
つまり、問い・問題提起がなされるが、答えが出ることは稀であり、漠然とした上位概念でなんとなく説明している風なケースが多いのではないだろうか。
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そもそも哲学とは何か、哲学の歴史、哲学が現代社会、そしてこれからにどのように関わっていくのかと順序立って書かれていてわかりやすい。題名通りの本だなあと思いました。より哲学を学んでみたい、と興味をそそられました。
哲学者と哲学研究者の違い、とかわかってないのかもわからないモヤっとした部分をちゃんとついてくれるのでそこがよかったです。
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kindle unlimited を利用して読了。
まったく予備知識無しでしたが、楽しく読めました。そもそも哲学とは何で、どのようにして発展してきたのかがざっくりわかります。本の最後には、初心者におすすめの哲学に関する書籍が記してあります。
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うーん、、単純に哲学の歴史が書かれている感じ。ある程度わかりやすく書かれてはいるだろうが、ちょっと面白味には欠ける印象。
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別の哲学入門書と並行して読んでいたため、比較的さらっと読めました。
現代哲学に近づくにつれて、理解が難しい箇所があるので、そこは飛ばし気味で、つまみ食いして読ませていただいたような感じです。
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哲学について具体的にその理論や歴史を学ぶというよりも、その手前の「そもそも哲学とは何か」ということに注力して書かれている印象。
本書を読んで哲学により興味が湧くかといわれると、正直微妙かもしれないと思うので初っ端からテンション高めで読める状態で手に取るべき。
基本的に哲学の本というのは入門書から入らなければモチベーションが保てないほど難解なことが多い。実際に、読み始めて5分ほどで放り投げられた哲学書籍の数は、きっと数え上げればキリがない。読みやすい文章に慣れきっている現代人からすると「何言ってんだコイツ?」となるのが関の山だ。
という訳で、問題は入門書の選び方になる。
本書は、『入門書への入門書』みたいな位置付けになるため、難解な文言はほとんど出てこない。誰にでも読めるので気楽に開いていい。
ただし、内容としては哲学の概要とキーワードを知ることができる程度。当然のように浅い知識になってしまうのでその点は理解して購入するべき。
気楽に哲学入門したいなら、決して悪い本ではないと思う。
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日本語は読めているはずなのに、内容がほとんど理解できなかった。
答えばかりを求めてしまう自分を見つめ直し、
ひたすら答えのないことを考えると言うこともたまにはしてみたいと思う。
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言語や文化が違えば、ものの見方・考え方が変わる相対主義って考え方は割と最近のカントからっていうことに驚き。
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予備知識がある程度ないと読み進めるのは大変かもしれない。
すぐに答えを求めがちな現代において、じっくりと思考を巡らせる哲学は大切だと感じた。
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哲学というものを確認する:
哲学は限定がない学問
哲学には何も残されていない?
諸学問を繋ぐ学問という位置付け
哲学の持つ“強み“と“弱み”
オリジナルの概念を創造し、徹底する
人生100年時代に改めて哲学を学ぶべき理由:
哲学は無限に時間を使うことができる学問
数千年にわたって議論されてきた問題
哲学の目的は”答え“を出すことではない
大学で学ぶ哲学は学説史が中心
哲学者と哲学研究者の違い
前提としての知識は必要
哲学に対する一般的なイメージ
”人生論“と”哲学"の違い
断言しないのが”哲学“
世代的に固まる哲学者たち
現在も大きな時代の転換点
哲学は一生学び続けることができる学問
そもそも哲学とは、どんなことをするのか?:
哲学は一朝一夕にならず
時代的な背景も理解が必要
哲学が抽象概念を使う理由
哲学ならではの思考実験
哲学者が好む「そもそも~」
「他者論」―他者の心をどう知るか?
他人の心を理解できないことを知っておく
カントの区分ー人間とは何か?
倫理学は哲学の一分野
哲学の歴史と概念を知っておこう①:
哲学史を学ぶ意義
哲学の歴史をどのように理解するか
哲学の共通性と特有の問題
まずはプラトンから
哲学史を分ける3つの転回
世界の見方が時代によって変化
中世哲学の抱える問題
神学と哲学の関係
中世におけるキリスト教の不可分性
哲学の歴史と概念を知っておこう②:
哲学史を貫く合理主義と経験主義
古代ギリシャから続く対立項
①古代哲学ニプラトンとアリストテレス
プラトンのイテア論
「イデア」は先天概念
経験から出発するアリストテレス
「論理学の父」としての功績
「メタフィジカ」の意味するところ
存在するとは何か?
プラトンとアリストテレスの書籍
②中世哲学ニアウグスティヌスとトマスアクイナス
トマス・アクィナスが「スコラ哲学」を体系化
神学と矛盾しない自然学
歴史的な偶然性も左右
③近代哲学:大陸合理論とイギリス経験論
自然科学への影菩
近代哲学による批判
④ドイツ観念論:カントとヘーゲル
経験論の限界
構成主義の誕生
ドイツ語による哲学の始まり
ドイツ観念論の誕生
⑤ポストヘーゲル哲学:マルクスとニーチェ
20世紀における哲学の3大潮流:
現代哲学における新たな分頚
言語論に基づいた哲学理論
言語を通して世界を認識
カントの「サングラス論」
相対主義とダイパーシテイ
カントの批判を避ける新しい
実在論実存が本質に先立つ
伝統主義に対する批判
枠組みを分析する構造主義
レヴィ・ストロースによる批判
西洋中心主義の裏返し
2500年の堂々巡り
ニーチェのパースペクテイプ論
ニーチェの道徳論と分析哲学
近代的な哲学と対立するマルクス主
義マルクス主義の凋落
マルクス主義と構造��義の違い
科学哲学との高い親和性を持つ、分析哲学
アメリカで生まれたプラグマティズム
至上の経験主義
現代社会で哲学はどう役立つのか?:
「役に立つ」という言葉の意味
基礎学問として学ばれていた哲学
「役に立たない」の歴史的背景
哲学の可能性
哲学を学ぶのに最適な年代は?
大きな転換期を迎える現代社会
転換期と哲学の関わり
バイオサイエンスの発展と科学
哲学と倫理学
デジタル個報通信革命と哲学
ナショナリズムからグローパリズムへ
デジタル情報通信革命がもたらしたもの
終わらない資本主義
思考の枠組みも変化
今後の哲学を展望する:
20世紀末の惨憺たる状況を迎える
文化人類学の影響
相対主義の跋扈
相対主義の限界
20世紀は言語に着目した時代
言語は相対主義へ向かう
メディアが意味するもの
脳科学の事例
相対主義は実在論の逆バージョン
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哲学とは?時系列で並べると、どんな人物や時代背景があるか、など説明してくれている。
本書で語られている哲学の持つ視野の広さをこれから読む予定の哲学書から感じていきたい。
哲学に興味はあるけど、実際何から読めばいいのか?となっていたが、
プラトンとアリストテレスの本からまず読んでみようと思った。
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あとがきでもあるが、入門書の入門書。マイナビらしく、文体がとても口語的。
なぜかタイトルと前半でこれまでの哲学史を踏まえたうえで各哲学者の思想をなぞり、さらには自分で哲学してこう系かと大きな勘違いをしました。
ファクトフルネスに出てくる哲学者の考えが出ている事例がくるのかと思いきやほんとに概念ばかりであまり哲学者らを身近には感じられない。
なんか構成の時系列も微妙にばらばらで、読んでてなんか、落ち着かない。。。
後書きに入門書のリストがあるが、流れと理論を体系的に理解したいならソフィーの哲学では?
以降メモーーーーーーーーーーー
第4章
プラトンは「理性主義」「合理主義」の立場であり、アリストテレスは「経験主義」の立場で語られます。
日本では、「形而上学」という、形を超える、すなわち自然的、経験的な世界を超えるようなものを研究する〝哲学〟
プラトンの「対話篇」
アリストテレスの本に触れる場合は、いわゆる「クリティカルシンキング」の原型でもある『弁論術』など、
第5章 20 世紀 における 哲学 の 3 大 潮流
女であるかどうかは問題ではなく、〝私〟がどうするかが問題であるというのが、実存を先立って考えた発想になります。 女なんだから、学生なんだから、日本人なんだから、というような発言はすべて本質主義的な発想になる
構造主義というのは、個人の自由というよりも、むしろ個人を成り立たせている様々な関係の枠組み、つまり構造の分析こそが重要であると考えるもの
マルクス主義の基本的な発想というのは、個人の意識というのはあくまでも社会構造の反映であるという感覚を持っていて、だからこそ個人の意識に訴えかけても意味がないと考えたのです。つまり、社会を変えないと意味がないという発想は、個人の意識ではなく、むしろ社会構造こそが個人のあり方を決定するということ
「無限背進」「循環論」「独断的な中断」の3つは、すべて議論としては誤った進み方、あるいは終わり方
第6章
「問答法」というのは、自分の意見を出す方法ではなく、相手をいかに潰すかという技術なのです。
第7章
〝ポストモダン〟と呼ばれる思想
すべてのものに共通した考え方などはなく、それぞれの地域に応じて、考え方に応じて正しいものというのは変わっていく、