乱暴な言葉が氾濫する時代に
2019/09/02 13:25
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投稿者:tamayo04 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブスという言葉に限らず、人の容姿を評価することが普通になっている今、気づかずにいたことを言語化されていて一気に読みました。こんな言葉に傷ついているなんて、という自分の気持ちに嘘をつかずに生きていきたくなりました。
軽いと思ったら間違いです
2019/08/09 20:48
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
題材「ブス」という言葉で、広がる話の幅がすごすぎる。容姿は人の第一印象で割と重要視されることへの警笛ともいえるかも。深い深い話。
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブスは本人んが気にしないように努力するのではなく、社会が変わってくれないと難しいというのは、本当にそうだなと感じました。
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ひどい。。ひどい作品すぎて言葉失った。最近の作品、特にエッセイのナオコーラさんは自身をブスって言うことが増え、すごく悲観的で見ていて不快になる程捻くれてるというか…なんだろ、難しいなって。
さらに結婚された旦那さんのことも下に見ていないというけど、高卒とか年収とかわざわざ書かなくていいのではと。そう、気にしてないなら書かなきゃいいじゃん、読んでて気持ちいいものじゃないんだからってずっと思ってたのが、一冊になってしまって、
読むか悩んだけど手にとったらまぁひどい。
ブスブスブスブスって連なってる文章には辟易したし、でももしかしたらいい方向に行くかもと思い読み続けたけど、すごくひどいままだった。読んでて疲れて時間もかかったし、終始不快だった。病んでるのかな。執念深すぎて怖いほど。
わたしの読書人生で一番ひどい本だった気がします。
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どうして人は他人を非難するのか?というのが子供の頃から疑問だったけれど、それが社会の問題だというのはなるほどと思った。私はもう大人で、素敵な大人として楽しく生きたいので、もっと文化的で成熟した社会にしたいなぁ。
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今、感じている課題や問題は全てグラデーションだと言うことを忘れてはいけないと思った。
例えば、本書のタイトルにもあるように、「ブス」と二項対立として語られる「美人」も、グラデーションだし、「男性」「女性」も、A派B派に分かれて討論しましょう。といっても答えは出ない。本当の思いや間隔は多数決では決められない。
自分の意見や考えを強く持つとき、他の何かを押しつぶしてしまってはいないだろうか?
そんなことに思いを馳せられることこそが、読書をして学んだことなのではないだろうか?
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第一回「はじめに」と第三十回「本当に『ブス』と言ってはいけないのか?」に筆者の主張がすべて詰まっていると思うので、忙しい時はここだけ読めばいいと思う。
ブスに対する差別だけではなく、美人に対する謂われなき偏見にまで言及しているので、単なる自虐本やフェミニン本ではなく、きちんとした社会派な意見をもった本であると感じた。
印象的なフレーズは「ブスは人間の価値を決定する事柄ではない」というもの。この本のすべてがこの言葉に詰まっていると思った。
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前々からナオコーラさんが自分の事をブスって言っており、それがとても心が苦しくなります。今回はブスについても書かれていましたが、もっとテーマを広げて社会派のエッセイでした。要は物事は区別して考えるべき、って内容でした。どうしても話の流れで区別すべき事なのに、一緒になってゴチャゴチャになってしまう事ってあると思います。ナオコーラさんが言いたい事は理解できましたが、今回のこのエッセイでは何故か林真理子さんを思い出してしまいました。
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「自分に自信を持てるようになりたい」
そんなことを、考えたことがありますか?
「自信」とは、自分を信じることができること。
自分のことなので、自分で、自分を信じればいいのだけど、 それが、すんなりといかないから、悩みになる。
なぜ、すんなりといかないか?というと、 自分を信じられるような何かを見つけられないから。
何かを見つけていても、それを信じ続けることに不安を伴うからだと思う。
山崎ナオコーラさんは、エッセイ「ブスの自信の持ち方」の中で、次のように書いている。
批判やバッシングでつけられた傷は、批判やバッシングがなくなったときに治るわけではない。 他人からの賞賛や拍手によって、回復できるわけでもない。 おそらく、自分の行った努力だけが、自分を助けてくれる。 自分が目標を定め、自分が努力をして、それを自分が認識したときに治る。 自分だけが自分の自信を回復できるのだ。
ここで指摘されているのは、誰かの評価軸を基準にして努力することは、意味がないということ。
自分が作った基準を自分で努力してクリアしていく作業をすることで、自信が持てるということです。
私はコーチングのクライアントさんに、「例えば、1年後の自分を想像して、どんな状態になっていたいか?」 を考えてもらうことがあります。
「こうなっていたい」という状態を思い浮かべる時に、 本当に、自分自身がそうなりたいのか?ということも、改めて、問い直していただくようにしています。
友達から見た自分だったり、親から見た自分だったりを気にして、「こういう自分になりたい」を考えており、 本当に自分自身がそうなりたいのか?改めて考えていただくと、「あれ、違った」ということに気が付かれることもあります。
周囲を気遣うことができ、学校でも比較的成績が良かった方は、他人の基準を自分の基準にしていることに気が付かず、 他人の基準と照らし合わせているために、自己評価が低くなっていたり、 いくら努力しても充実感が得られなかったりして、悩んでいることもある印象を受けます。
コーチの問いに答えているうちに、ご自身の中にある矛盾に気が付くことが、自信を持つための第一歩だという気がします。
山崎さんの著書は、 「ブス」というワードを切り口にしていますが、上下関係、ハラスメントがある関係を切り抜けていくために参考になる考え方、 「どう生きていくか」を見つけていくためのヒントが書かれている本だと思います。
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「自分で決めたことを、自分が続けている」という感覚が自信に繋がる。
自分で決めた目標に向かって、自分らしい努力をこつこつやる以外に、生きている間にすべきことはない。
そうだなーと思った。
“自信の持ち方”という方に今更ながら感銘を受けた。
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この本のちょいまえに偶然平野啓一郎氏『「カッコいい」とは何か』を読んだが、個人的にはそちらのほうがかなり客観的で資料等に基づく考察だったから好み。山崎さんは…正直小説のほうがいいな、エッセイより。タイトルの「自信の持ち方」がどーも読者のためっぽくない。自分の経験に基づいて自分に言い聞かせているような感じ。
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言葉で区別することを嫌う著者がブスのワードと自身との生活を重ねたエッセイ。
お葬式のくだりは共感できるが、
いろんな部分が飯食山されすぎてて、
新聞に対してそんなふうに思ってたのか、
おじさんという言葉にそこまで深読みしてたのかと思う。
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タイトルから、自分のコンプレックスをどうやって乗り越えていくか、みたいな内容を想像していたけれど、今、問題になっているさまざまな社会問題に対しての問題提起みたいな本だった。
性別とか容姿とか世代とかそういう区別は関係なく、自分らしく生きることができて、多様な人を受け入れてくれる差別のない社会ができることを願います。
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言われてみればしっくりくるのに、言われないと全然わからないことを、ずばりと言い当ててくれる。ナオコーラさんの文章を読むと、いつも力が湧いてきます。
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著者はブスだとえらく叩かれたそうだ。
私もおそらくどこかで著者近影を見たことがあるはずなのだが、あまり記憶にない。
(その後見る機会があったが)
私が覚えているのは作品の内容であり、著者の顔ではない。
こういう顔してたんだ、と思うことはあるけれど、美人かそうでないかで好きな本が決まるわけではない。
同じように漫画家や声優は顔を出していないことが多い(最近はビジュアルも大事、などと言われて大変だと思う)。
出なきゃでない、出たら出たで文句を言われるようだが、大きなお世話だ。
言ってるお前は何様だ、と言いたくなるが、結構このブスという言葉は傷つく。
私も多分に漏れず言われたので、気持ちはわかる。
19頁から26頁の中で、
「自信のなさはあなたが自分の頭で考えたことが由来ですか?」
「誰かから押しつけられていないですか?」とある。
この問いと、104頁、
「小さなことでもこつこつ続けていれば、死なない程度の自信は自然と湧いてくる」
は、小さな、でもきっと大きくなるであろう自信の芽だった。
もちろん、著者の全てを解ることなどできないし、
そういうもんかな(ちょっと違うかもな)
そりゃ知らなかった、
全くその通り!
など一冊の本の中でも色々な思いが駆け巡る。
しかしそれは至って当たり前の感情だ。
なぜなら、私は彼女ではないし、私も彼女ではないからだ。
なんだかスッキリした気がする。
もちろん、全部の悩みがこれだけで解決!にはならない。
けれども笑えるようになった。
あまりにもブスブスかきすぎている、あるページは完全に笑える。
笑いは、やっぱり、強さだ。