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解説に、優れた物語は古びないとあるが、まさにその通り。
加納朋子さんの作品は本当に素晴らしいんです。この作品は未読でしたが、今回もいつの間にか物語の中に引き込まれ、あっという間に読了。
大好きです。
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過去の後悔と懺悔。
抱え込んだ、それと向かい合う物語。
時間を巻き戻すことは誰にもできないから、これからの人生の在り方を考えてしまった。
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悪い意味ではなくふわっとした印象のミステリー。警察モノや探偵モノみたいに事実を積み上げていくという感じではないですが、最終的に収まるところに収まる感じが心地いい。
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謎(場合によっては記憶)解きを媒介に,人の心に迫る.決して安易な出来合いの物語に妥協せず,人の暗部も描く点はストーリィテラーといえる.基本的には人間賛歌なのだから,読後の温かさは保証済み.
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リアル本棚確認したら、角川文庫があった…
登録してなかったから再読とは気付かず「なんか似たような話読んだことあるなあ」と不思議に思ってた。
さすがに2編とも似た話があるわけない。
なんで忘れてたんだ…
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人と、過去と、自分と向き合うことはすごく辛くて苦しい時もある。だけど逃げててはなにも始まらないし時間は止まったままになる。
こんなに心温まるミステリーははじめて。読み終わった後はなんだかスッキリ。
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普段私が読んでいるミステリーは
だいたいが「動」というか
事件や血生臭い謎を追う形で
ぐんぐんと真相に迫るタイプのものが多い。
この本のミステリーは「静」
それも謎を明らかにすることが重要ではなく、そこに巻き込まれる。または中心にいる主人公が、自分自身の問題に立ち向かうまでの姿、過去との対峙することに重点が置かれている。
なのに「えっ、(表紙は穏やかですが)この話どっちに転ぶの?」とヒヤヒヤさせつつ読ませる。
なんだろ…二作品収められてるのですが「読後感」が爽やかで、余韻がすごく心地よいので読む日を分けました。
あとがきにて「二作品は対になっている」とのこと、なるほど確かに。
振り返って、比較するのも面白い。
良い話を語るなあ〜
ブクログのフォロワーさんのレビューを読み手にとる。
こういう良い作品に出会えるから
やめられない。
加納さんの他作品も
気になってきました。
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「いちばん初めにあった海」「化石の樹」の二つの作品からなる本でした。
過去にあった出来事を忘れてしまっていたり、忘れられないでいたり、その中で主人公や取り巻く人々の葛藤や苦しみ、悲しみを主に描いていて、最後には少しホッと温まるような、そんなお話でした。
どんどん作品の世界観に飲み込まれ、スムーズに読むことが出来ました。
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感動するってのはちょっと違う気がするしほっこりするって表現もなんか似合わない。心が温かくなるって言うのかな、まあとにかく今の俺の言葉じゃ上手くは表せないけど読んで良かったと思わされる本だった。
春にぴったりの本なんじゃないかな。
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加納朋子の本は優しいミステリーに溢れていてこの本も読後は優しい思いに駆られる。二つの物語が微妙にもつれているような感じが心地よい。
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感情移入できたら読後感は良いんだろうなとは思ったけど、残念ながら概ねのところで合わなかった。絵を観るような感じで読む本かな。
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過去と現在を織りまぜながら話が進んでゆく。
抱え込んだものと向き合っていくミステリー。
それぞれの複雑な心、揺れ、十字架。
発したことばの怖さ、悔い、重さ、苦悩。
希望があるおわりで良かった。
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一度だと??
後書きを読んで、やっぱりそうか、と
答え合わせ。
ほとんど関与しない父親の存在意義って
なんでしょうね。
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タイトルの話は、少々都合がよすぎる展開のせいであんまり好きだとは思えませんでした。
全体的には他人のぬくもりや生きることの愛おしさなどが感じられていいのですけど。
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<再登録>声をなくした女性は、何を忘れてしまったのか…
加納作品お得意の作中作を挟みながら辿り着いた真実は悲しいものでしたが、「かんにんなあ」という言葉が胸を打ちます。同時収録の「化石の樹」では表題作では語られなかったエピソードが綴られています。人の痛みを理解できる人は、同じだけの痛みを抱えているのかも知れません。