「可愛いな、中が懐いてくる」本文より。
2020/09/07 05:23
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投稿者:やまだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
BLリーマン的並行世界(パラレルワールド)ものです。
営業部で常に上位の営業成績を出す攻め、技術部から営業部に異動させられ「営業技術」となった受け、受け視点。電子限定SSは攻め視点。
システム開発会社に勤める受けは技術部から営業部に異動することになり、業務の違いや人間関係に苦心していました。また、本当は憧れている(ほんのりとした恋)同期の攻めと何かと対立してしまうこともストレスに。そんなある日、受けは神社に参拝したあと石段から転落してしまいます。そして目覚めるとそこは攻めや同僚をはじめ「善人しかいない世界」、つまり「並行世界」でした。受けは居心地のいい「並行世界」でいままでの自分と、「並行世界」にいたもう片方の自分を顧みたり、攻めのことを深く考えるように。受けは「本来の世界」と「並行世界」、どちらを選ぶのか?
面白かったです!この手のネタ、好きだなぁ。
受けは並行世界の攻めといい感じになるのですが、かえってそれが本来の世界にいた攻めの、厳しさの中にある優しさに気付きます。揺れる恋心や仕事に対する姿勢、考え方、攻めの本音などを絡めたその後の展開もよかったです。
また高久先生のイラストもイメージ通りで素敵でした。
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投稿者:さなにょろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
レビューを書こうとして戸惑った作品。
ちょっとやそっとじゃこの作品の良さは語れないので、すぐに読み返した。
いろんな溺愛モノを読んできたけど、この攻めみたいな愛し方は滅多にお目にかかれないかも。
ファンタジーなのにすごくリアル
2024/11/05 13:27
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投稿者:なー - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらすじを読んでいたときは、もっとファンタジーな感じなのかなと思っていましたが、読んでみるとゴリゴリのリアル現代お仕事小説で、BLとしてもお仕事小説としてもとても読み応えがあって面白いです!
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
お薦め本だったので、読んでみました。
他の小説と違い、仕事内容が結構細かく説明されているので、状況がよく分かり、その分、その時の心情も理解しやすかったので、とても楽しく読めました。
最初の方は、主人公が空回りする様子に同情し、切なくなりましたが、その分、後半がより楽しめました。
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投稿者:れんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当に面白かったです。彰人の成長に感動しました。周りではなく自分が変わること。そして、BLとしても良かったです。大狼のカッコ良さ沁みました。
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投稿者:チキンペット - この投稿者のレビュー一覧を見る
お決まりのテンポだけど掴み所をしっかり押さえてくれる!
いつも期待を裏切らず、大好きな作家さんです。
主人公がちゃんと仕事をしている様子もリアルで好きです。
攻の心情を思って切なくなったり、今回もときめきをありがとうございました◎
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すごくよかった‼️海野先生の作品はほぼ間違いない!って思ってる私だけど、一際良かったです。技術部から営業に、不本意に異動するはめになった主人公は、真面目で頑固ゆえ周囲から浮いてしまっている。ある日、とょっとしたハプニングで並行世界にトリップしてしまい、そこでの自分は周りに受け入れられ、憧れていた同僚に好意を寄せられている。居心地がいい……でも、違和感。何でだろうと考えていると自分への優しさの違いに気づく。ひとの意見を尊重し、でも育てるために厳しくすること。同等の存在だと認めてくれること。甘やかすのでなく突き放すのでなくフォローし続けること。自分の弱さ頑なさに気付かされ、一皮向ける様は、サナギが蝶になるようです
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平行世界に転移してしまった受が、望みの自分に成り代わり、意識していた攻とは少し違う攻´(攻ダッシュ)との関係性に思い悩むお話。
ちょっと難しいかな。攻と攻´の違いがあまりないし、攻に心寄せるエピソードが、最初から最後まで仕事しかないのが堅苦しいというか、専門的な仕事でもあるので感情移入し辛いというか。
受がずっと仕事の悩みを抱えていて、タイトルから想像するよりずっとローテンションで、萌えという感じではなかったです。
でも仕事の描写は丁寧で、さすが海野さんて感じなので、リアルな仕事ものに、平行世界設定が気にならなければいいんじゃないかと思います。
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久々に海野センセの作品読みました。的確で精緻な描写スタイルにますます磨きがかかっていて、読み応えがありました。
システム開発会社の営業部を舞台にしたリーマンもの。
それだけではなく、パラレルワールドに主人公が飛ばされるというファンタジックな展開もあり、え、どうなるの⁉とドキドキさせられまくり。
とにかくお仕事ものだけあって、SEから営業に異動して営業部内で浮きまくっている彰人の様子がものすごくリアルに描かれていて、これがなかなか読んでいて辛かったです。
一生懸命仕事しようとあれこれ一人で抱え込んで、周囲に煙たがられ、ひそかに憧れる同僚の大狼にも意識しすぎで酷い態度でぎくしゃくしてしまっていて、もう最悪状態。
頑張れば頑張るほど空回り…という彰人は、大狼からの親身になった忠告すら耳に入らないのです。
そんな彰人がうっかりパラレルワールドに転がり落ちて、そこでは現実世界では自分を冷たくあしらってきた大狼がなぜか全力で甘やかしてくるように…
突然理想そのものの自分になっていて、周囲も一転して好意的。そっちの方が断然居心地がいいし、ストレスゼロに決まってる。
それでも、元の世界を選択した彰人は本当に真面目な性格なんだな~と思いました。そして、反省して自身の悪いところは治そうと、とてもポジティブに努力していてすごいです。自分を客観的に観察することができたからなんでしょうね。
大狼の、そのぶっきらぼうでキツい態度の裏に優しさや心遣いがあったことに気づくことができたのも、彰人の人間的成長があったからこそですよね。
私的にはどっちの世界の大狼もステキだと思いました。というか、愛情表現の仕方に違いはあるけれども根本的には同一人物だと断言できる感じなんですよ…
このあたりの描き方が、本当に上手いですよね。
エロもしっかりあったけど、どちらかというとそこに行きつくまでの過程に大変萌えたりしました。
そして、高久尚子センセのイラストがとても良かったです!
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SFテイストのおはなし。続きどうなる?!と、普通にドキドキしながら一気に読んでしまいました。
神社のシーンすごくよかった…。
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仕事にも人間関係にも悩む不器用な彰人が迷い込んだ今までと少しだけ違う世界。同じ人なのに少しずつ違う。そんな不思議さに引き込まれた。どっちの世界にいるのが彰人にとって幸せなのか分からないくらいどちらの世界にもいいところがあって、どうなるのか気になってしかたがなかった。不器用で優しさの分かりにくい大狼と、甘々な大狼。どちらも彰人への気持ちが伝わってきて楽しかった。不器用で意地っ張りな彰人はこれからも壁にぶつかることがありそうだけど、大狼と一緒なら大丈夫かな。と思えて、嬉しくなった。
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並行世界の自分と入れ替わった彰人は、並行世界の優しい大狼と元世界の気難しい大狼の違いを知る度、本当の優しさと恋心に気付いていく。
あっちとこっちの大狼が違い過ぎながらも本来持っている優しさは同じで好感が持て、不器用な彰人が素直になる流れも良かったです
仕事に対する姿勢が営業職と技術職では違う事によるすれ違いや思いの違いなどもあり面白かったです。
そこが、海野幸先生の上手さですね。
二人の大狼の間で揺れる彰人の感情も良かったです。
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お仕事成長もの。
見方が変われば世界もかわる。
後半受が包装紙に気づいてからの展開がすごく好き。
終盤の神社のシーンもよかった。
ただ、時系列はやや怪しい。
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SEから営業に異動し、部内で浮いている彰人。
今日も些細な口論から、密かに憧れる同僚の大狼を怒らせてしまって。
落ち込むある日偶然訪れた神社の階段で足を踏み外して転落し目覚めた彰人を待っていたのは…。
まさに「if」の世界へ行ってしまった彰人。
ギクシャクしていた後輩同僚そして大狼の態度の違いに戸惑い、でもそこでその「平行世界」での自分の行動や発言に学ぶ所があり馴染めていけるのか読んでいてどうするのかハラハラしました。
でも自分の好きな大狼が告白してきて喜ぶけど「違う」と気付けた時、嬉しかった。
戻れてから彰人が変わる事で周りも、が良かった。
そして大狼との間の誤解が解け、にはじわりと涙が出ました。
大狼が嫉妬する相手が、自分だと知る日が来るのかしらと。