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大久保利通と西郷の反目について、私は「西郷どん」レベルの感覚であったが、結構確執は深かったらしい。東洋系主義の西郷と、西洋派思想の大久保と言えば判りやすいだろうか。大久保の考えは力こそ正義。明治政府はこちらの思想で改革を進めた。確かに日清日露を経て、その力で列強入りした日本。しかし裏返せば一度力で敗れると、もう列強ではないという考えに通じる。だからこそ第二次大戦において敗退した日本は、現在に至るまで米国の属国状態が続き、国家の中枢はそれが当たり前と過ごしている訳だ。実に腑に落ちる考えだ。
また、腹立たしいのは自称保守派連中。現上皇の退位に総力を挙げて反対していたにも拘らず、今は令和礼賛に転じ、もはや自分たち一派の手柄であるかのように振舞う。その手のひら返しの厚顔無恥は、実に日本国民全員を見下している態度といえよう。どうせ国民は少し前のことなど、誰も覚えていないと思っているのだ。
皇室の存続問題も急務。過去400年間の天皇で、正室の子は4人しかいない。しかもそのうち3人は昭和・平成・令和の天皇なのだ。事ここに至っては、女系やむなしか。
今、論壇で目立っている右派連中への批判も肯く事ばかり。筆者曰く「とにかく今の右方面は、基本的な知性が欠如している。上から目線で虚言をばらまいて…、とてつもない劣化である。」
それにしても保守を自称する者どもに、真に、皇室を敬う心が無い事は心配。しかもその頂点が現政権となれば…。
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言論に自信をもっているようだ。名作と言い張るほどのものかと思ったが、表現としてアリ。この人の影響力はたいしたものだが、漫画で表現する人は、この人のあとに続かないのは何故だろう。
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ゴーマニズム宣言2nd Season第3巻
小林よしのり氏による著作。
2019年11月10日初版第1刷発行。
週刊SPA2019年3月12日号~2019年9月17・24日号
本巻のゴーマニズム宣言2nd Seasonでは伊藤詩織氏の件で伊藤詩織氏を強姦したとして起訴されている山口敬之に関して多くの紙面を割いている。
率直に言って異常な事件であり、言語道断だ。
逮捕起訴して罪を償わせて終わりなのだが、山口敬之氏が安倍政権べったりの御用ジャーナリストであった為に逮捕されず野放しになった事は日本国の国益を損なっている。
いくら御用ジャーナリストであったとしてもレイプ事件を起こした者を擁護するのは時間の無駄であろう。
また日本国が未だに中国、韓国と大差の無い国家であることを国際社会に示しているようなものだ。
安倍晋三、菅義偉のセンスの無さには呆れる他ない。
幸いにも昨今の新型コロナウィルスの問題でようやく安倍・菅政治に終止符を打つことが数ヶ月後に迫っている衆議院選挙で実現できそうだ。
皇室の男系男子に固執している件もそうだ。
側室制度があったから男系男子の皇位継承を維持できていただけに過ぎない。
今のイギリス王室のような継承制度で何も問題は無い。
時代に逆行するどころか退化する政治に終止符を打つ時だろう。
自民党公明党の両党での衆議院過半数割れに是非追い込んで頂きたい。
一点、首をかしげたくなるのは藤井聡氏を持ち上げていること
第48宣言消費増税はデフレの原因 週間SPA2019年6月11日18日号
巻末特別対談暴走するリベラリズム破壊された平成日本
表現社クライテリオン2019年3月号
藤井聡は三橋貴明同様に国債は借金にあらずという間違いを広めている悪質な学者だ。
消費増税は人を殺しているとゴー宣道場で発言したようだ。
それ以外に厚生年金、健康保険などの社会保険料がどれだけ増額されているのか全く触れていない。またその社会保険料の増額は政治の意思決定など関係なく厚生労働省の意向だけで負担増を行う。
こちらの言及の無い議論など無価値だ。
国債は日本政府の借金で国民の借金ではないなどと言うのならそもそも消費税も0%で良いし、厚生年金、健康保険、介護保険も0円で良いはずだ。
なんなら防衛費もちびちび上げずに中国と同じだけ金額を使えば良い。
当然そんなことは出来ない。それはなぜなのか。
少し考えればおかしい事に気がつく。
藤井聡のような悪質な自称学者と対談などするべきではない。
小林よしのりの悪い所(時々思いっきり間違える時がある)が出てしまった感がある。
もちろん人間なので全て正しい判断ができるわけではないが・・。
かつてわしズムという雑誌で寄稿してもらった橘玲氏を呼ぶなど対応した方が良い。
1巻、2巻を読んだ時にも感じた事だが、秘書みなぽん氏も含め、経済に関しての議論は素人の自分から見えても稚拙過ぎる。その点は差し引いて本書を読んだ方が良い。
(本書には韓国が条約を守らない件を徹底批判している。これは明らかに小林よしのりが正しい)
印象に残った所
山口敬之は裁判所から逮捕状が出ていて、空港で被疑者(山口)を逮捕する
寸前だったのに、警視庁刑事部長(当時)の中村格(いたる)が現場の警察官の逮捕を止めさせたという事実が判明した
伊藤詩織氏は自ら(中村格に)取材を試みた様子をBlack Boxに書いているが・・
「彼(中村格)は凄い勢いで逃げた。人生で警察を追いかけることがあるとは思わなかった」
つまりこれは「権力の犯罪」である。
権力が容疑者をかばってしまったという前代未聞の事件なのだ。
伊藤詩織氏は権力に嵌められたのである。
逮捕状が出ていたのに警察が逮捕を寸前で止めるなんてことは常識としてあり得ない。
セックスは意思疎通、コミュニケーションである
気持ちが通じ合わなくていいなら、ダッチワイフか家畜と性交しておけばいい風俗だって、同意とコミュニケーションがあるはずである
女性宮家創設に反対し、天皇・皇族はあくまでも「男系継承」でなければならないと唱える者たちは、1947年に民間に下った旧宮家の男系子孫を女性皇族と結婚させ、「男系」の宮家を作るべきだと主張してきた。
だが、そもそも皇族になってもいいと言う旧宮家系の男なんて一人も実在せず全く無意味な提案なのだ。
仮にそんな男がいたとしても、国民から見ればどこの馬の骨とも知れぬ者に
過ぎず、眞子さまにあてがって結婚させるなんてことができるわけがない。
要するに「男系派」は皇族の個人個人なんか「男系血統」を維持するための「駒(コマ)」に過ぎず、天皇制というシステムのためなら、人間の自由や尊厳は踏みにじってもいいと思っているのだ。
わし(小林よしのり)はアイヌ系日本人はいるが、アイヌ民族はもういないと言っている。これはアイヌの血を引く言語学者・知里真志保が唱えた説と同じ
民族に明確な定義は無いが「一定地域に共同の生活を長期間にわたって営むことにより、言語、習俗、文化、生活様式を共有し、他と区別される」
という定義が一般的だろう。
この定義に該当する(アイヌの)共同体はもうない。
アイヌの血が一滴でも入っていればアイヌ
アイヌと結婚、養子などで家族になったらアイヌ
部落差別の「血の論理」とほとんど同じなのだ
こんなおかしな話があるだろうか。
「血の論理」を反差別を標榜する側が主張しているのである。
部落の血は一滴でも混じったら部落民とされ、差別されてきた。
「血の論理」を利用するのは差別社の側なのである。
だから被差別部落出身者は血のルーツを隠そうとするし、隠してかまわないとわしは思う。
わしは「ワンドロップルール」で生み出されるアイヌ民族という
民族主義に対して警鐘を鳴らしておく。
わしの身近にあった部落差別から学び、アメリカの黒人差別やナチスのユダヤ人差別で明白になった「血の論理」をわしは否定する。
「血の論理」を唱える者こそが差別者である。
石破茂は、国民に望むこととして「主権者」になって欲しいと言った。
まさにその通りで、安倍支持者のように「信者」になってしまったらオシマイなのだ。
主権者たる国���は日本を一歩でも自主独立に近づける政治家を選ばなくてはならない。
韓国は条約を守らない。これが最大の問題なのだ。
締結した条約を守らないのなら、そもそも外交交渉の意味が無い。
条約を守らない国は外交する価値の無い信用できない国なのだ!
そもそも条約とは何の為に結ぶのか?
それは端的に言えば「戦争をしないため」である
条約は国際秩序を維持し、戦争を避けるために守らなければならない。
韓国が条約を守らないことを容認するのは、平和を守らなくて良いと言っているのと同じことなのだ。
日本人は馬鹿正直なほど条約を守る。
幕末に結ばされた不平等条約もどんなに不当でも耐え、政権が明治政府に移っても律儀に守り抜き、あくまでも外交交渉によって不平等を撤廃した。
大陸と地続きの韓国も全く同じで、だから今も大統領は退任するとほぼ必ず全否定され、刑務所送りなどにされるわけで、過去の政権が結んだ条約など守らなくていいと当然のように思っている。
こんな前近代の感覚を近代国際社会に持ち込ませては絶対にいけない。
韓国は1910年の「日韓併合条約」も当初から無効と主張し、日本のリベラル左翼もこれを後押ししているが、もちろんこれも決して認めてはならない。
日韓併合条約は当時の国際法に則り、全く正しい手続きを経て締結され諸外国も承認した正規の条約である。
締結時に正当な条約だったものが、後になってあれは当初から無効だったとされ、謝罪と反省を強いられ賠償まですることになったら条約は一切成立しなくなり国際法秩序は崩壊してしまうのだ。
とにかく泥酔女性を部屋に入れないことだ。
下心があると見られても仕方がない。
つまり「同意なく」密室に連れ込むこと自体がすでに犯罪行為の前段階とされても仕方がない。
セックスはコミュニケーションである。
気持ちの触れ合いや互いに密着したいという欲情があっておこなう行為である。
ところが「男系男子」に固執する者たちは、GHQの決定で1947年に皇籍を離れた旧宮家の子孫の男系男子を皇族にするべきだと、ずっと主張してきた。
正気の沙汰とは思えない。
秋篠宮殿下でさえ自分は皇位を継ぐにはふさわしくないとお考えなのに70年以上も前に皇籍を離れた家に民間人として生まれ育ち、1分1秒も皇族だったことのない男を皇位継承資格者にしようというのだ。
保坂正康が取材した旧皇族系のうち、また皇族にと言っていたのは竹田恒泰だけだと断言している
ある日突然、「この人がこれから皇族です!」と
政府が国民を完全に無視して決めるなんて「国民主権」の憲法下でできるはずがない!
双系継承にしない限り、皇位継承は必ず行き詰まる。
この期に及んでまだ男系男子継承に固執する者は、天皇の意思に叛き天皇制廃絶工作をやっているのに等しい。
いるはずのない「旧宮家の皇族志願者」が「いるいる」と吹聴し女性宮家創設を潰す愚行は、天皇制廃絶を企む極左を大喜びさせているだけだ。
「男系いるいる詐欺」はもう終わりにしろ!
男系固執など、伝統でも何でも無い。
それは単なる男尊��卑の因習だ。
伝統とは固形物ではない、永久不変のものではない。
伝統とはエートス(魂)を残すために、時代に合わせて漸進的に変えていくバランス感覚のことなんだ
過去400年の天皇のうち、正室の子は4人しかおらず、
男系男子は側室が支えていたのだ。
大正天皇はそれまでの伝統に反して側室を置かず、
昭和天皇は正式に側室制度を廃止した。
民間で妾が許されなくなるよりもはるかに早かったのだ。
だがこれを、天皇が伝統を破壊したと言う者なんどいない。
伝統は不変ではなく、天皇が進んで新たな伝統を作ったのだ。
男女平等という新たな伝統はもう始まっている。
これからの天皇は、男でも女でもよく、男系・女系なんてこだわる必要はない。
天皇陛下、上皇陛下、秋篠宮殿下はとっくにそう認識しており、
国民の8割もそれを認めている。
神武から後の「欠史八代」の天皇の実在を証明できるのか?
できるわけがない
神武天皇や万世一系は国家が「史実」として認めていないあくまでも伝承でありフィクションの要素が極めて強い
「天皇」の称号を初めて使用したのは推古天皇だ(女帝)
男系派が神武天皇から続く万世一系の男系と歴史的事実のように言うのはおかしい。
神武天皇を史実をするのは戦前の歴史観である。
神武天皇を認めるなら神話からの連続性を認めなければならず、神話を認めるならば皇統は初めから女系ということになる。
いま、女系天皇を拒否する理由はどこにもないのである
かつてAbemaTVの番組で竹田恒泰は(小林よしのりに)こう言った。
「小林さんと私は身分は同じだが、血統が違う!」
竹田は明治天皇の「女系の」玄孫である。
だから高貴な血統だと言いたいのだろう。
(この竹田恒泰の失言は信じられない。こんな人間を皇族にしようとするネトウヨ保守の人間は多いに反省した方が良い。一点確かな事は竹田恒泰と小林よしのりは知能が違うということだろう)