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(上巻レビューからの続き)1話目でひょんなことからこのボットが逃亡し、高慢で有能な船と知り合いになって一緒にドラマを見つつ他の星に行って暴走の原因を探ったり、人助けをしたりする話なんですけど
弊機と船の可愛さに錯乱するばかりで面白さが伝えられない。
そして4話で大団円で、やったーーーーよかったねーーーーとハッピーエンドの余韻に浸っていたら、さらに2話新作があることに知って原作をKindleで買うべきか煩悶しています。なお内容はハードSFではなく、ジュブナイル/ラノベ寄りかと思います。アニメ化してほしいです!
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自らの犯した大量殺人事件の真相を探して旅を続ける“弊機”。
外見を改造し、人間らしくふるまう動きを取り入れるなどしながら、『警備コンサルタントの強化人間』を装って、また人間たちと行動を共にするが…
これまでの事件は、異星人の遺物を違法に採掘し利益を得ていたグレイクリス社が、違法行為の証拠を隠すために起こした、事故に見せかけた周到な殺人事件だった。
そして、いくつもの事件に関わり窮地を切り抜けた弊機は、事件の証拠を持つ存在として狙われる。
弊機を捕えるために、所有者のメンサー博士がグレイクリス社に拘束されたことを知った弊機は、メンサー博士を救出し、グレイクリス社を告発するために自ら危地に飛び込む。
いやぁ〜、面白かったぁ!
過去に出会った多くの人間たちから受けた扱いの酷さと、『自分は殺人ボット、暴走ユニットなのである』という自意識から、人間がボットに愛情を持つことや、ボットの人権(?)を擁護しようとする人間を理解できずにいた弊機。
下巻の一話目で出会った、ペットボットのミキが見せた献身と、ミキが失われた時の喪失感で、またまた戸惑う弊機。
弊機の高度な知性と、思春期のお子様のような揺らぎまくりの感情のアンバランスさに、何とも言えずくすぐられる。
「人間に警備をやらせるとこれだからだめなのです」には、笑いが止まらず。
皆さんのレビューで続編があるらしいと知り、ワクワクしています。
ただ、アニメやCGを多用した実写映像にするには、弊機の処理能力と運動性能を同時平行的に1/100秒単位のスピードを感じさせるように、なおかつ処理能力に劣る人間にも理解できるように描写しなくてはならないので、スローモーションによる表現ばかりになってしまうでしょう。
それでは、おそらく退屈で、見るに耐えないものにしかならない。
そのように描かれるのは、不愉快です。
なんちゃって。
最近、何かとストレスフルで、ちょっとしたミスが多い。
そんな時、「運用信頼性〇〇%、さらに低下中」と心の中でつぶやいて、ちょっと気持ちの凝りをほぐすのが、密かなブームです。
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暴走した警備ロボットが主人公の下巻。
上巻1編目の敵方が再登場というか、その後始末。綺麗なオチでよく出来ている。
もっと続編も出せそうだけどどうだろう。
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【収録作品】暴走プロトコル/出口戦略の無謀
細かい技術的なところは、正直理解できず、複雑なミステリの物理トリック同様に読み飛ばす。弊機の感情の動きが興味深い。
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記録は削除されていますが古巣で殺戮を行った可能性のある警備ユニット“弊機”を主人公に物語が進む、様々な人間模様と状況の変化が絡むハードSF小説の下巻です。
自称マーダーボットの弊機がメンサー博士のチームを救出し失踪してからの後日譚です。
相変わらず娯楽作品を観ながら警備ユニット稼業で放浪生活を続ける弊機ですが、どうやら目的があるようで…。
上下巻読了後の感想として、ハードSFの重さを持ったライトノベルのような世界観の作品であるという印象を受けました。
近未来ではなく遠未来が舞台なので読み始めは感情移入できるか不安でしたが、弊機の飄々とした態度や言動が可愛らしくて楽しく読み終えることができました。
次回作があるようなので、邦訳に期待します。
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弊機〜‼︎
これまで読んだSFの中でも随一の入りやすさ。
しかし、さりげなく、非人間との間にある境界や、倫理観など、重要な内容も含まれていて、深みもある。
映像化して欲しいな。
次作もあるようで、待ち遠しいな。
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あまりSFを読んでこなかったから1話目はゆっくり読んだが、弊機のサボりながらも任務をこなすという気怠さがなかなか面白くて、2話目からはぐいぐい読んだ。
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コメディ部分もきちんとあるとはいえほとんどハードボイルドもしくはお助けガンマン西部劇のノリだった。解説で「彼女」表記されていて、私が読み落としているのでなければ性に対する描写はほぼなかったと思うので、読む人の願望を反映する小説だ…(男性型であってほしい/女性型であってほしい…など)と思った 私はグラシンくんと弊機でBLをやってほしいのですが
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下巻に入り弊機が少しずつ、人間的な感情を持ち始めてきたような印象を受けて、期待している流れとは少し違うかなと思った。
マーダーボットはあくまで人間の持つ独特の感情面には影響されずに独自の批判的な視点を持ち続けてほしいと思うのです。
ありきたりな親子間や男女間に起こる感情とはまったく切り離されて、科学的(微生物学的)な視点から嫌悪しているような描写を期待するのは変ですかね。
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三話。立ち寄ったステーションでメンサー博士のニュースを見て彼女の手助けをしたいと思う弊機。移動のために止むなく関わった人間たちを助けることに。人間に家族のように扱われているロボットのミキに侮蔑と嫉妬という複雑な感情を抱いてしまうところなどは、こちらも胸が苦しくなった。
四話では買い物したり、高級ホテルに泊まったりする弊機が見られて楽しかった。人間みたいに椅子に座ることを変に意識してやったり、気に食わない人間に卑猥なハンドサインで反発したりとか、面白すぎる。あとは、弊機がどれだけプリザベーション調査隊の人たちが好きかとか、警備の仕事にプライドと楽しさを感じているかというところが描かれて、とても痛快な話だった。
「弊機」には性が無く、詳しい姿は描かれない。髪の色も肌の色も体型も、想像する楽しみは読者に委ねられている。翻訳もその辺りすごく気を使っているなあと感じる。原作の表紙絵ではアーマー姿なので、顔は描かれない。それがあるから、日本語版の文庫本の表紙絵が少し残念。私はあの絵姿のカッコカワイイ弊機さんが好きだけれど、原作に倣って顔見せ無しでもよかったのでは…とも思える。
また、この作品の好ましいところに、人の性別や婚姻感に対する多様な描写がある。今の時代を写してるなぁと思うし、それを当たり前の世界として読ませてくれるところがほんとに好き。
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ロボット×サイバーパンクな宇宙SF。「暴走プロトコル」「出口戦略の無謀」収録。警備関係はとても優秀なのに、対人コミュニケーションになると自分の感情を持て余すマーダーボット。色々拗らせているところに愛嬌を感じる。第一話から登場したメンサー博士を筆頭に、マーダーボットが好む“助け合う賢明な人間たち”は、私から見ても素敵な面々で、上下巻あわせて一つの長編としても楽しめた。
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基本、いつも不愉快な、見た目ほぼ人間な“弊機”の八面六臂の大活躍が、ただただ楽しい。クスクスしながら読んでしまう。ハッキングを駆使した戦い方がスタイリッシュだから、日本でアニメ化したらいいのにと思ってしまう。
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文学ラジオ空飛び猫たち第40回紹介本。 自らをハッキングして自由になったAIロボの冒険譚。主人公”弊機”のキャラが抜群におもしろく、対人恐怖症で引きこもり傾向にあって、なにかと連続ドラマを視聴して現実逃避しています。弊機の語り(口調は丁寧だけど人間への愚痴が多い)とスリリングなストーリーに夢中になって読みました。 ラジオはこちらから→https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/40-e10hk66
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後半の2部もどんどん主人公のキャラが立ってきて楽しいんだけど、なぜこの主人公だけが、基幹システムから自由になれたのかとかその辺は気になるところ。
続きのお話の中で明かされていくのかな。そして、解説止むまで気がつかなかったけど、弊機を3人称代名詞で表現すると彼女だったのか。まあ、あまり性別を気にする必要のない時代世界だったけど、このへんは英語版だとSheで書かれてるってことかな。チェックしてみよう
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図書館で。上下巻一気読み。
予約して待ってたんですが、面白かった!
人間より色々な意味で優れた存在である機械が、なんで人間になることを憧れるんだろう。確かに(笑)「弊機」の考えが人間とは見方が違っていてとても面白かったです。
従来のSFだと、機械やAIが人間と同等になりたがったり、もしくは敵対したり、支配下に置こうという考えを持つものが多かったですが、色々新しい見方だな、と。
人間はネコを見て可愛いとか癒されるとかバカだなぁとか、すごいなとか色々と思うけれどもだからといってネコと同じ思考回路を持ちたいとか、ネコを支配下に置きたいとか思わない人間が大多数を占めるのと同じように、マーダーボットは人のことを好きで、でも人になりたいわけじゃなく、自分は自分のままで存在したいという姿が良いなと思いました。娯楽メディアの連続ドラマが大好きなところも面白いですよね。うん。