投稿元:
レビューを見る
今回は、女敵打ちを瓦版が追いかけて、脅しているのでは?という事件が多発。
何か大きな黒幕がいるのではないか?
またしても奉行に、事件の捜査を依頼された夫婦。
初めて表向きには「湯治」という名目で東海道を箱根路へ。
世間を観察して報告するようにと言われ、初めはルンルン気分であったが、ある時に駆け落ちの男女と遭遇し、事件に巻き込まれる。
この夫婦自体がとてもいい性格で、夫婦という単位のあり方というものにも、独自の提言がある。
物語も面白いのだが、人と人との繋がり方、相手への思いやり、言葉かけ、、、と、幾つもの考えさせられる部分が多く、面白い作品になっている。
投稿元:
レビューを見る
月也のお奉行も、優しいのであろう、、、月也と沙耶は、奉行のすゝめで、箱根へ湯治の旅でに出かける事になるのだが、、、
その旅には、女敵討ち(めがたきうち)が、江戸で流行の・・・様子を瓦版屋が、読売として売っているせいで、最近は月に数度も・・・・
武士は、外泊も禁止なのに、旅へ、、、それも妻を連れていける事に成るなんて、本当にあり得たのだろうか?
外出自粛が、昨今コロナ問題で、成果が、出ているのだが、この時代も、旅へ出かけるとなると、大ごとだったのだろうなぁ~と思われることが、沢山ある。
東海道の一里塚で、伊勢の抜け参りの子供達から、持ちを恵んで欲しいと頼まれた月也は、わさわさと集まる子供達へ、餅が無くなるまで、与える。
飽きれる所だが、「貧乏くじを何度もひく人は馬鹿であるけど、ずっと貧乏くじを引き続けられる人は、器が、大きい。いつかきっとその大きな器に 運の水が満ちるかと」と、人足から、言われる。
月也の人の良さが、描写されている。
毎度、粗忽な立ち振る舞いを気にしている沙耶は、自分の事が嫌いにならないか?と、心配して、言葉にするのだが・・・・甘い言葉にも、嫌みが無い。
箱根への旅の途中で、出会った2人が、駆け落ちの途中という事で、一緒に旅をするのだが、、、、
それには、訳アリの事が・・・
藩主を諫めるための狂言であることに。
煽る瓦版屋も、かどわかしにかかわる罪に・・・
めでたしめでたしなのだが、この箱根の旅は、月也と沙耶には、、、良い思い出にはなったようだが、、、一番は、ホーム・ステイが、良いという事に落ち着いた!
さてさて次は、月也が、女になる???と、又 面白そうである。
投稿元:
レビューを見る
甘ちゃん旦那七作目。
月也と沙耶が駆け落ち?
江戸で駆け落ちからの女敵討ちが流行っており、
奉行の差し金で箱根へ湯治の旅に出た二人。
当然のように駆け落ちの二人と知り合うが…。
二人が江戸を離れてどうなるかと思えば、
相変わらずのんきな月也と鋭い沙耶。
駕籠にのったり、蓮台にのったり、
美味しいものを食べたり、お土産買ったり。
正直、宮部みゆきの後に読むのはどうかと思っていたが、
なんだか相変わらずで、素直で、単純で、
これはこれで良いのだと見直した。
投稿元:
レビューを見る
#読了 シリーズ7作目。今回は江戸ではなく東海道でのお話。箱根へ湯治に行く道中ということで少し趣がかわって面白かった。道中出てくる料理が毎回美味しそうで、自分でも作ってみたくなる。
道中、訳ありげな駆け落ち男女と出会って云々という話だけど、結末は本当にあっさり。江戸で頼りになるみんながいないからどう二人が事件を解決するのか楽しみにしていた反面、肩透かし感は強い。
特に緊張感も何もなく読み進められるのは、逆に強みなのかなぁ。そういう私も8巻を読むつもり。