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企業再生を主題とした経済小説はものすごく好きなジャンル。また業種が書店チェーンと言うことで、私自身も関わった事のある業界であり、多少なりとも背景や考え方がわかるので本当に深く入り込んで一気に読んでしまいました。
出版取次を経験された著者が、フィクションとは言えここまで現実感のあるストーリーに仕上げられたのは、出版業界、いや本屋の未来に強い想いをお持ちだからだろうと感服しました。(上から目線になって恐縮ですが)
デジタル化が当たり前のように語られ、リアルの存在価値を問われるシーンが増えておりますが、その業態に関わられている方もたくさんいらっしゃいますし、消費者も毎日リアルな店舗を利用される。それを無機質な形で済ませるのもありですが、楽しみに変えていけばもっと世の中元気になる。
人とのふれあいが苦手な人ももちろんいらっしゃるとは思いますが、触れ合わなくとも店に行って新たな発見が出来ると楽しくもなるし、また来ようと思うだろう。
お客様に寄り添うこころが大事だし、そんなことを一人でじゃなく仲間と出来るというのはなんと幸せなことだろう。
世の中の変化がものすごく早く、人工が減るという前例のない時代に突入する中で、都心に人が集中していますが、地方にもまだまだたくさんの愛を持たれた方がいて、より良い世の中にしたいと思ってらっしゃる。そんな方々と手を取り合う仕掛けが出来るともっと良くなるのでは?
ものすごく元気をいただきました。
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倒産寸前の赤字書店が舞台。社長であった旦那が亡くなり知識ないままに社長就任しなければならなかった女性社長。
銀行から出向を命じられた鏑木が、専務としてその社長の下に着き、6店舗の本屋を立て直す企業再生ストーリー。
小説とはいえ、会社経営にとって何が大切なのかがかなりの量で散りばめられたビジネス書でもある。
経営は人が行うもので、一緒に運営する人の心を掴んで協力しないと、上手くはいかない。着任当時、社会人の基礎知識なる冊子を渡して嫌がられる鏑木だが、理論なくしての実践は無意味と言っているように、ある程度の知識を基盤として構築する事が何事にも大事だと再確認できる。
ビジネス書としての機能もあるが、社会人として知るべき記載も多かった。
仕事が上手くいっていない時、この著書に何度も出てくる『愚かさとは同じことを繰り返しながら、違う結果を求めることである。』というアインシュタインの引用が響きそうだ。違うことを実践しないと、新たなことは求められないのはどの社会でも同じだなぁ。
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▼とある本屋の再生ストーリー
■豊富な経営知識により、従業員のキーパーソンを動かすことで成功に導く(例)AIDMA、4P等の具体化
■会計学を車の運転に例えたり、お客様は神様ですの捉え方など、面白く読みやすい
◉色々転用可能な本
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#読書日記 #読了メモ2020 #会社を潰すな #小島俊一 氏による#リアルビジネス小説 実話をベースにした企業小説ではあるがHOWTO要素もあり、面白い構成の書籍です。金沢銀行から出向してきた主人公鏑木が斜陽産業として停滞感が漂う地方書店チェーンを立て直す物語。財務諸表の読めない社長、マーケティング力の無い店長等多くの課題を抱える中で2年間の制約条件の中で見事に再生を果たす痛快ビジネス小説でした。実は先日この作家でもある#小島俊一 氏が我が社の研修に参加頂き、直接にお会い出来、そのノウハウだけでなく、ご本人の熱量を凄く感じることができ、その実際の鬼気迫る現場を想像することが出来た一冊。#柘レビュー ★★★★★#ツゲ読書 #読書好きな人と繋がりたい #読書部
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会社再生の物語。銀行から出向して孤軍奮闘の主人公だけでなく、社長、経理部長、各店舗の店長など登場するメンバーが多様でそれぞれのストーリーがあったため、とても面白かった。
財務諸表の読み方やマーケティングの基礎などにも触れられ、これから管理職を目指される若手ビジネスマンにとって分かりやすい本だと思いました。
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結構、他の人の評価が高かったので、読んでみましたが、
個人的にはそこまでの面白さはなく、ちょっと中途半端な印象。。
この本の良さは、小説としての面白さに加え、
ビジネスの勉強にもなるという2倍の楽しみ方ができるとこころにあると思うのですが、
小説の面白さは、やはりもの書きのプロではないので、
ビジネス系の小説を書かれている作者には遠く及ばないですし(ただし、ここは致し方ない側面も…)、
ビジネスの学び面で見た時も、総花的で少し中途半端感はあり、
やや残念感が否めません。
ただし、就活生(特に本関係の会社を希望する就活生)などは、
これくらいのレベル感から読み始めるのはちょうど良いかもしれないです。
ただ、所々出てくるリーダーシップ系の格言は、
とても学びになりましたし、
著者自身、本屋の再生の失敗と成功のどちらも経験されているようで、
著者の経験が所々入っていると思われる個所は、とても良かったです。
読む人を選ぶ本かもしれないですが、ニーズにマッチする人は、
手に取って読んでみても良いかもしれません。
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小売業界にいる方に特にオススメだと思います。
色々な気付きや、お金の味方や考え方のヒントを得られると思います。
「小説」という視点から見ると、
言い回しに違和感があることがあります。
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※Kindleで読了
銀行マンが破綻寸前の書店チェーンに出向し経営を立て直す、という言わば半沢直樹的な話なのかなと思いきや、敵をバッタバッタ倒す気持ちよさを味わう小説ではなく、会計知識やマーケティング、コーチングなどのビジネス知識を得られる実務的な小説であるのがとても興味深かった。
実際は、色々な知識が散りばめられているので、物語の展開として不自然なセリフとなっている所があるのは否めないけれど、この小説の凄いところは、全てがフィクションではなく、経営のエピソードやアイデアの中に、著者が実際に行った事業が盛り込まれている点であると思う。
「結局物語の中のお話でしょ」と我々が読みながらどこか逃げ腰で鼻白んでしまうのを許さない説得力がある所が最大の強みであると思う。
解説でもあったが、感情である熱意と冷静さを伴う数字への執着は両立するのは難しい。
でも、その大切さがこの本には詰まっている。
これから社会で揉まれる若手社員にもぜひオススメしたい。
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ストーリーも面白く読みやすくて良い本。
倒産寸前の会社が、どんどんよくなっていく中で関係性がかわり、外者だった主人公が頼られるようになっていくのは、わくわくする内容だった。
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決算書について小説仕立てで説明してくれるわかりやすい入門書でした。銀行から出向してきた鏑木が本屋を再建する物語が面白く、半沢直樹シリーズに似ていたこともあったので心躍りながら読める1冊でした。
決算書なんて読む機会はほとんどないし、職種によっては永遠にみないかもしれません。そんな方でも、なんとなくこんなイメージなのか!
と伝わってきます。
また、名言もちょくちょく出てくることから自分の立ち振舞いを振り返る良い機会になります。
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銀行から経営が地元の書店に出向し、企業再生していく物語。池井戸さん作品の物語として読むよりは物語を通じて会計やマーケティングの基礎を学ぶ側面が強い。
(物語も面白いが、会話に無理やり感が少し散見されたため)
経営者やマネジメント層、会社経営視点で読めるので、非常に勉強になる。
特に、会計やマーケティングの話が多いので、ここから興味が出れば専門書に進むみたいな活用の仕方もいいと思います。
個人的にはセレンディップのように、カスタマ思考の定性的な部分も書かれていたので、満足度が高かった。
あとBar白樺の奈央子がスーパーウーマンすぎて、あんな飲み屋があるなら行きたいと思った。
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石川県、銀行から、とある地元書店チェーンに出向した主人公が経営手法を使って悪戦苦闘しながら経営を建て直す話
ストーリーを通して経営知識を身につけるとのコンセプトから、所々で入る理論の説明が教科書っぽくて、会話が浮いている感じを受けた。
でも、中々受け入れてもらえない雰囲気の中で、情熱を持って、一つひとつ店舗を軌道に乗せていくストーリーは面白かった。
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同著者の「2028年 街から書店が消える日 ~本屋再生!識者30人からのメッセージ~」を先に読み、その中で本書が紹介されていたので読んでみました。
この小説は著者の実体験を基に書かれています。小説のように書店を再生していくことは、そう簡単ではないと思うが、著者の本屋・書店への愛情が伝わってきました。
また経営入門書としても良いと感じました。
私の住まいの近くには本屋はなく、一駅先にはありますが、それらが無くならないように出来るだけその本屋で購入しています。