あせりとあきらめ
2021/08/12 12:37
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
あせりとあきらめが奇妙に混じり合う人たちの話である。登場人物たちの共感できず、感情移入も当然できず淡々と読み進めていった という作品であった。最後オチの部分で少し明かりが見えたかな。
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女性作家6人による短編集。
彩瀬まるさんの作品が「かなしい食べもの」が、すごくすごく良かった!
どこかしらで「運命」が絡んだお話たち。
最後は柚木麻子さんのハッピーなお話で幕を閉じて、読後感も清々しい。
お得感のある短編集だったなぁ。
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南綾子さんのインドはむりめが好きかなー。めんどくさいことから逃げに逃げて、このままがいいと言う派遣社員の女の子の気持ちがよくわかる。
あとは飛鳥井さんの神様たちのいるところ、は旅行好きにはたまらないかもだけど中身はわりと普通。
彩瀬まるさんのかなしい食べもの、は空気感が良かった。彩瀬さんが紡ぐ言葉が好き。表現とかすべて。
期待していた西さんと瀬尾さんがちょっといまいちだったなー。西さんのは酔っ払い物語でなんかひっちゃかめっちゃかだし、瀬尾さんのはジュリエットって名付けられた痛い子のロミオさん捜しってだけでなんか入り込めなかった。柚木さんは相変わらずドタバタしていて今回は90年代ドラマについて語られてます。
トータルしてザンネンのが大きかったかなー
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帯に書かれてあった王子の言葉に惹かれ、甘酸っぱいきゅんきゅんした物語を期待して購入したのだが、もっと良く帯を読むべきだった。実際は、身近にいる、いかにも王子らしからぬ人が実はあなたの王子様なのかもしれない、といった内容だったのだ。
そのため、胸をときめかせるどころではなく、思わず首を捻ってしまうような何とも微妙な王子様を目の当たりにする羽目となった。
確かに、ドリーミィな人にはお勧めできない。実際にハッピーエンドを迎えるのは2作品程で、あとはコミカルだったり、1篇に至っては、王子などいずとも私はひとりで生きていけるわ、なんて自立した女性を描いたようなものだった。しかし、見方を変えればこれはこれでひとつの物語として成り立っているのではないかと思う。ほんのり現実味があって、確かにこんな王子様なら身近に転がっていそうだなあと変に納得する。
私が好きだったのが「かなしいパン」という話で、本書唯一の男視点の話なのだが、私にしてみると彼が最も王子様にふさわしいキャラクターであり、また物語の持つ霧雨が寂れた回転木馬を包み込むような鬱々とした雰囲気がとても気に入った。
さまざまな色の短編が詰まっているので、夜中、湯船に浸かって、だらりと楽しむのには最適だ。
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神様たちのいるところ 飛鳥井 千砂
かなしい食べもの 彩瀬 まる
運命の湯 瀬尾 まいこ ★★★★
宇田川のマリア 西 加奈子 ★★★★
インドはむりめ 南 綾子
残業バケーション 柚木 麻子 ★★★★
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劇的じゃなくても、ロマンチックじゃなくても、その人があなたの求める"王子様"…かも?
めずらしく恋愛アンソロジー。
柚木麻子「残業バケーション」が一番ときめき。王子様。足の小指の爪かわいい。
王子様かも?ってところがこのアンソロジーの魅力かな。
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20代〜30代の現実は見ているけど運命論を捨てきれない、
女なら乙女な部分をまだわずかに残している主人公たちのドラマが六本。
ハートが飛び交うロマンスばかりが運命じゃなくて、袖ふれ合うような運命だってあるわなあ、とのんびり読めた。
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運命の人を探している人たちの話。
結局運命の人だったのはロミオさんだけだと思う。
つまりは運命に頼るのではなく
自分で切り開けってことですかね。
頑張らんとな。
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「自分にとって、運命の人はどこにいるのか」をテーマにしたアンソロジー。ハッピーエンドもあれば、結局どこにいるの?という作品も。ハッピーエンドのばかり期待していたので、ちょっと残念だったかも。『運命の湯』と『残業バケーション』がよかった。
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残業バケーションがすき。
タイトル買いだったので、ちょっとビターだったりで楽しかった。
短編集でしかも、作家さんがたくさんだと、文章も触りごこちが違って楽しい。
プロフィールをみて、「あ、あれを書いた人なのかーふむ(`・ω・´)」って発見もたまりません。
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タイトルからこっちが恥ずかしくなるような話かと思ったけどそんなことはなくて、恋愛恋愛してなくて良かったかな。順番通りに読むと尻すぼみな印象。西加奈子と瀬尾まいこが良かった。
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一番、いいなぁ、と思ったのは、彩瀬まるさんの『かなしい食べもの』だけれど、一番好きなのは、柚木麻子さんの『残業バケーション』かなぁ・・・。
でも、全部すごく良くて、どれが一番とはなかなか決められないです。
飛鳥井千砂さんの『神様たちのいるところ』は、好きなんだけれど、せつなすぎて辛い。
瀬尾まい子さんの『運命の湯』は、いかにも瀬尾さんらしい、ほっこり感に癒されて、良かったです。
西加奈子さんの『宇田川のマリア』は、だんだん泥酔していく描写が秀逸!
後、何だかんだで逞しい主人公が、いかにも西さん、な感じ。
南綾子さんの『インドはむりめ』も、変わりたくなくて、今のままがいい、のに、人生の岐路に立たされる女達に、うんうん!と頷いたり。
恋愛アンソロジーシリーズ、早く次のが出ないかなぁ。
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飛鳥井千砂さんの神様たちのいるところ。男に連れ出してもらうことを期待する痛い女の話し。南綾子さんのインドはむりめ。周囲の雑音なんかに惑わされずまっすぐすすむ女子の話し。
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“運命の人”をテーマにした、恋愛アンソロジー。
・「神様たちのいるところ」元彼との約束を信じて30の誕生日にギリシャへ旅立つ。実は不倫中の今彼に追いかけて来て欲しいから。そして玉砕。気持ちの切り替えがさっぱりしてて良かった。切ないけど。
・「かなしい食べもの」枝豆チーズパンの話。自分の話すテンポに、彼女が合わせていてくれていることをしった主人公の「俺のためのもの」が「人の形をしていた」という表現が好き。
・「運命の湯」さすが、瀬尾まいこ、という感じ。面白かった。銭湯のおじいさん「ロミオ」と、女子大生「ジュリエット」のお話。
・「宇田川のマリア」妄想癖?な女の話。灰色の肌の男の正体は?よくわからなかったけど、怖かった。
・「インドはむりめ」三十路になっていろんなものを諦めかけてる女の話。人生の転換期に悩む主人公の気持ちが、懐かしくも痛かった。友人達也とちゃんと結ばれればいいなと思った。自分も「インドはむりめ」だわ。
・「残業バケーション」木村拓哉の昔のドラマの話題が出てきて、テンション上がった自分はSMAPファンだ。最後に幸せな予感のするお話でほっこりした。
基本、恋愛もの苦手なんだなぁ、と改めて思ったけど、どれも読みやすかったので、楽しめた。
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表題をテーマとする6人の女性作家の短編集。
やはり飛鳥井さん。現実の切り取り方や伏線の張り方が本当に上手で楽しめた。うんうん、と頷きながら安心して読み進めることができる。好きだなあ。