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一話よりおもしろく読めた。
なにやらワタワタして全体のまとまりに欠ける感じだけど、実際の生活ってそういうものだし、と力業で納得させられる(笑)。
イケメンでも運動神経が鈍く、なのにボクシングジムに夢中になる彼が、なんとも良かった。
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とても楽しく読んだ。
登場人物がみんな変なヒトばかりだけど、みんなちゃんとこの世界の中で生きて自分たちの言葉で話していた。そういうお話を読むのはとても楽しい。
ところで勇さんは私の脳内でチューバッカの姿だったのだけど、チューバッカの星のヒトたちは屍人使いかもしれないと思うとちょっとこわいかも。でも、もふもふなヒトとハグしたら気持ち良さそうだし、私もそれに釣られて近づいて屍人にされてしまうかも。お話の最後のほうでごはんをもらってほのぼのしている屍人さんにちょっとしんみりした。
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この世で最も恐ろしいことは、自分が自分でなくなってしまうこと―。眠り病から回復した母、異世界人と結婚した妹とともに、吹上町で穏やかな日々を送っていたミミ。だが友人・美鈴が除霊に失敗し、少女の霊に体を乗っ取られてしまう。美鈴は自分の体を取り戻せるのか?少女の霊の目的は?著者のライフワークが華開く、スリル満点の第二弾。
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いつだって吉本ばななさんの作品は、非日常へ導いてくれるので好きです。この本も不思議な世界観で読了後、すがすがしい気持ちになりました。
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『吹上奇譚』はまだここまでしか読んでいないが、なんというか、ご本人もおっしゃってるけど、不思議な場所に到達されたのだなあ。構造とか文体とかそういうものにはもうとらわれず、確かに届く人にだけ届くであろう…物語だ。
吉本作品で丼といやぁ、『キッチン』シリーズのカツ丼ですが、ここでは「親子丼」が深い主題としてホカホカ湯気を上げており、食べたくなるのでアール。
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第一話で物語の世界が設定されているので読み進めやすい
それぞれが持つ才能を無理なく精一杯使い尽くして生きる世界は熱を持って輝いて動いて行く
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話の内容は怖いはず、ゾッとする内容なのにどこか優しい雰囲気があり、頭の中でキラキラする世界が思い浮かばれ恐怖感がない。不思議な世界。
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読みやすくて切なくて温かくて、美しい文字の羅列と優しい変人たちという、今回も吉本ばなな先生らしい作品だなと思いながら読書時間を満喫しました。カルトなのに怖くはないし、「ああ、そうなんだ」とどこか納得する不思議作品。どんぶり?何故どんぶり?と思ったら、唐突に出てきた割に、確かに第2話の重要ポジションにあるものだった。やはり食べることは生きることなんだよなあと思うし、しっかり丼物が食べたくなり、なるほど私は今強めに生きているなと実感できる。
今作では勇はあまり出てこないけど、墓守くんと恋人の美鈴さん、そしてミミちゃんのセフレ都築くんが中心となり、死について考えさせられる。
あとがきを読んだら、さくらももこさんが亡くなった頃に書かれているんだろうか…。現実で死に触れても、こんなに前向きで美しい作品を作れるの凄いな。正に天職なんだろうと思う。