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悪用禁止!
タックスヘイブンだけじゃない。なぜ「金(ゴールド)」を買うのか?なぜ高層階に住むのか?租税回避商品とは?相続の裏技とは?プライベート・カンパニーとは何か? 税務署も気づいていない裏技のカラクリ。累計46万部突破「元国税調査官の裏情報シリーズ」最新刊。
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数か月前(2017.3)に読んだもので、本棚を整理して発掘した本です。元国税調査官の大村氏による本で、今までも何冊も読んできています、数か月前に彼の本を数冊まとめて読んだときのものですが、タイトルにある「金持ち」「やばい」「資産形成術」の3単語に反応して、この本を手に取りました。
私が思っている「金持ち」も初めからそうだったわけではなく、数々の工夫の積み重ね、効果的なことを長年続けてきた結果として、普通の人たちとの差がついたのだと思います。
何気なく過ごしていると、10年20年と、すぐに経つことを痛感しています。何か目標を持ってやると、1年でも大きく変化しますし、それを数年続けていると、自分でも驚くような変化を実感します。
10年後に資産を築けているかどうか不明で自信もありませんが、何もしないで10年後の65歳手前を迎えて「あたふた」するよりも、何かを実際にやってみて、失敗するかもしれませんが、大きく失敗しないで小さく失敗して、中くらいに成功することで、今の自分とは違う自分になるためのヒントとして、この本に書かれている内容を参考にして、これからを過ごしていきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・年間110万円までの贈与には贈与税がかからない、この基礎控除は「あげる側」ではなく「もらう側」に適用されるもので、あげる方は何人に上げても良い(p20)
・ゴールドを小分けして、100グラム単位にして贈与すれば、100グラム当たりの含み益は30万程度なので、譲渡所得の特別控除50万円以内に収まるので課税なしとなる(p29)
・家を相続する場合、土地の部分は路線価基準、建物部分は固定資産税評価額を基準に決められる(p36)
・固定資産税には、狭い宅地(200平米以下)大幅な割引特例制度がある、普通は1.4%(土地建物の評価額比較)かかるが、6分の1でよい(p40)
・高層階のマンションと低層階のマンションでは、価格が全然異なるのに広さが同じであれば、相続税の土地評価額は同じとなるので節税となる(p43)
・マンション経営での節税は、相続税が50%低減されること、さらに、ローンを組んでいればローン分が相続税対象資産から差し引かれる(P50)
・財団法人には2種類あり、2008年より、公益性がなくても財団法人をつくることができるようになった、公益財団法人と一般財団法人である、一般財団法人ではマンション経営などの収益事業ができる、普通の法人との違いは、配当の配分をしないこと、設立要件は、1)300万円以上の財産拠出、2)7名以上の設立メンバー(p59、60)
・村上ファンドが投資組合を作っていた理由は、税金が安いため。投資組合自体にはまったく税金がかからない。投資組合は投資で儲かれば、そのお金をそのまま再投資できる(p73)
・プライベートカンパニーでよくあるのは、不動産管理会社である。それを管理する会社を作ると、親族を会社の社員にすると会社から給料を払うことができる(p104)
・資本金が1億円を���える大企業には交際費は認められていない、つまり交際費は中小企業だけの特権(p108)
・サラリーマンの特権としては、給与所得控除であり、税金の対象となるのが給料から一定金額を割り引いたものということ。この制度があるのはサラリーマンには必要経費が認められていないので。1000万円超の場合、220万円となる(p110)
・プライベートカンパニーの特典として、福利厚生費としてクルーザーを購入して、それを短期間で償却できる。クルーザーの耐用年数はモーターボート4年、ヨット5年、中古ならば2年(p112)
・国際金融というと、ニューヨークのウォール街が中心地のように思われがちですが、そうではなく、正解はロンドのシティである。国際的な株取引の約半分、国債新規公開株の55%、国際通貨取引の35%はシティが占めている。外国為替取扱量は、1日当たり2.7兆ドルで、世界全体の約40%、2位のアメリカはイギリスの半分以下の1.2兆ドル。そうなっている理由は、イギリスがタックスヘイブンの総元締めだから(p148)
・アメリカもタックスヘイブンと同様な地域をつくっている、デラウェア州・ネバダ州など(p149)
・離婚したときに支払われる、慰謝料・養育費には相続税、贈与税がかからない(p162)
・2009年のアメリカの個人所得税は、1.25兆ドル(100兆円)これに対して日本は、15兆円程度、人口比・GDP比較で半分以下であり、金持ちの税金の抜け穴がモノを言っている(p176)
2017年7月9日作成
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今回もいくつか、税金を払わない手が紹介されています。誰でもできるものではない手であることが、大村さんの本の特徴です。
タワーマンションで節税、相続税対策にアパート経営、というここ数年の2大節税策についても書かれています。でも、もう今の時点では、しっぺ返しを食らっている人が大分いるはずです。
この本では、「公益財団法人」が登場します。そして、自分が死ぬときだけ資産価値が少なくなる保険商品の存在にも触れられています。
真似する本ではありません。相当お金がないと、そこまでしてまで節約すべき税金がありません。
なるほど、そういう手があるのか、と、手元にお金があったらどうしたらいいか知るために最適です。
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このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
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やばい、っていうか、財産隠しでは、と思う小ネタ集みたいな感じ。税務署と金持ちの戦い記録なのかな。金持ちの世界は関係ない感じがしながらも、いつか役に立つかもと感じちゃう不思議。
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元課税庁側の人だけあって、胡散臭さはあまりなかったな。まあ、日本の金融資産の大部分は超富裕層が持っているのは事実だろうけど、そうじゃない人間がほとんどなわけで、この本も圧倒的にそんな人たちが買うのだろうから、どこか他人事のような印象を受けるのも事実。たとえ、庶民の税負担にしわ寄せがくると書かれていてもね。
金取引や、法人個人間の贈与、110万円の基礎控除を利用した連年贈与等は、小金持ちじゃなくても利用しそう(^^ゞ
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タックスヘイブンや相続課税などの知識を金持ちだけの知識だけにしておくのは、勿体ないと思い購読。
税金を課徴する側の思考様式を分かったのだが、元国税調査官としての経歴を持った著者に、題名ほどのインパクトや目新しさを感じなかった。
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こうした情報はすぐに古くなってしまうのかもしれないけれど、雑学として読む分には、タックスヘイブンやプライベート•カンパニー、財団法人などの裏側が分かって面白かった。
超富裕層ばかりが税金を逃れ、課税の矛先が庶民に向けられているという著者の指摘が正しければ、なんとも悔しい。