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なんとなくしか知らなかった大阪都構想。興味本位で読んでみた。
「一元化」「分権化」「民営化」これが大阪都構想の3点セット。
大阪府と大阪市の二重行政を解消(一元化)し、決定権のある特別区として再編することで分権化を進める。これにプラスして「民営化」を進め、稼ぐ力を持った東京にも負けない、副首都としての強い大阪を作る。
この本を読む限りは大阪都構想に反対する理由は見当たらない。反対するとしたら大阪都構想により自身の立場が危うくなる人が大半だろう。現在、都構想を実現するわけでもなく良好な取り組みができているのは、あくまでも吉村知事と松井市長の個人的な人間関係によるものが大きく、思っているより脆いものであるということも記載のとおりだろう。この良好な関係が続いているうちに大阪都構想を実現することで、この脆さは解消されるのだと思う。
ただ、これはあくまでも大阪都構想”推進派”による本であるという側面もある。
ぜひ次は”反対派”の視点から描かれた本も読んでみたい。大阪都構想を知る入り口としては良い本だったのではないだろうか。