7人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はまち - この投稿者のレビュー一覧を見る
高1で読んだときの感動は、50歳超ではよみがえらず。というより、30ページであきらめてしまいました。
投稿元:
レビューを見る
名作と言われるこの本を、邦画実写映画化をきっかけに開いてみたものの……長かった……辛かった……。夏終わって久しいよ。
ブクログから「今月おたく本読んでないけど……」てツッコミ来るくらいこの本でどん詰まりよ。
「星を継ぐもの」くらい苦戦しました。
SFと古典(古典は言い過ぎ?)と訳本の組み合わせが個人的にダメなんだと再確認。
1956年ってもはや歴史の感覚……。
と、散々言いますが、読後感はすこぶるよろしい。
(内訳)
○やっと終わったスッキリ感が4割
○わかりやすく爽やかな伏線回収が2割
○これを1956年に考えついたの?君こそタイムトラベラー!で2割
○ドラえもんでも感じた「テヘヘ、未来ってこんなもんよ(まだ風邪はひくし、風呂の鏡はくもるのだ)」感で1割(想像力と妄想力への称賛…あ、3項目目とカブって……)
○ピートかわいいで1割(犬派なもので)
今でこそ既視感のあるタイムトラベル(タイムリープとの違いを今知った……)ものだけど、1956年よ。
そりゃあもうコールドスリープとの合わせ技で時間軸行ったり来たりなんて当時はシャキンシャキンのバッキバキだったのでは?そうでもなかったのかな?いやいや、それが名作と言われる所以なのか。
訳ものはどんなに上手でもしっくりこなくて基本苦手(シドニー・シェルダンのあれは好き)なんですが、逆に言葉の輪郭がわかりやすくて、脳みそにサクッと刺さる一文が多い。
ストーリーの頭とおしりで出てくるタイトルのくだりは、やはり鉄板でグッとくる。
センス・オブ・ワンダーの言に肯首肯首肯首!
そして「未来はいずれにしろ過去にまさる」というのも深い。
そうとは言い切れないのが現実な気がするけど、そういうことじゃないんですよね。
文字通り過去を懐かしむやつは結局何も生み出せない。
探し続ける扉の向こうに望むものは絶対にないし、扉を見つけること自体をすぐにあきらめるタイプ。
半生のセリフ登板ランキング7位に
「あの頃が一番楽しかった」
が堂々のランクインしている私なんて、十二世紀に飛ばされたら死ぬ。未来人のスペックを持ってしても3日で死ぬ。もちろん後世に名前なんて残らない。
そんな自分を変えるほどではないものの、実りのない読書ではなかったので諦めなくてよかったかなと。
暖房のきいた教室への扉を探し校内を彷徨く冬休みが訪れる前に読み切れて一安心。
投稿元:
レビューを見る
古典的SiFi小説。
だか初読だ。基本的にカタカナの名前が苦手なので翻訳は滅多に読まないのだけど、映画化されると言うので。
映画の情報を観ると恋愛ものかと思っていたのだけど、どうやら似て非なるものだった。全くないとは言わないけど。
さて、冷凍睡眠により未来で目覚めた主人公。冷凍睡眠される前に色々罠に嵌められたため、それを取り返すためにタイムスリップするお話。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと前に映画の予告を見て気になったので読んでみた。コールドスリープして未来に行く話。
60年前?の話だと思うとすごいけれど、これを元に改良&味付けしてきたストーリーを大量摂取している身からするとありきたりに見えてしまう悲しさがある。
予想外に未来に行く理由がしょーもなかった。しかも行く前と行った後の主人公の苦労が、、、能力があっても不器用だとしんどいな…
未来で馴染むのに四苦八苦するリアルさが良かった。
投稿元:
レビューを見る
オーソドックスだけど面白かった。
ダニーが発明した家事ロボット、お掃除ロボット〈ハイヤーガール〉はまるでルンバだし、〈窓拭きウィリー〉も高層ビルの窓に張り付いてる機械を連想させる。1956年に既に構想が出来上がっていたのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
ただのタイムトラベル物語ではないところが良かった。
このあとどうなるの?とわくわくしながら読んだ。
科学的にどうのこうの言えるほどの知識が皆無なので、実際どうなのかわからない。ただ、こんな未来を考えていたんだな、ちょっと合ってるけど、まだそこまでたどり着けてない部分もあって、答え合わせ的読解ができた。
投稿元:
レビューを見る
これぞ王道SFという素晴らしい作品。
訳がとても読みやすくてスラスラ読める。
話の構成が上手で内容も頭に入ってきやすいのでSF初心者の方にもおすすめ。
後半では、これはこういう事だろうなぁ…こうなってほしいなぁ…と思っている事を全て拾いあげてくれる、良い意味で展開が読める作品で、とても読後感が良かった。
投稿元:
レビューを見る
タイムトラベルもので、ネックは貨幣の場合が多かった気がするが、この作品はそこをクリアしている。
今でもそうだから。
まぁ、そういう事や、出来の良さは置いといて、猫に会いたくなると、再読しています^ ^
投稿元:
レビューを見る
本書を読むきっかけは映画館で予告編を見て、たまたま書店に行ったら『あぁこれか!』といった感じです。
映画の方は1995→2025年で東京が舞台で登場人物は日本人
本書は1970→2000年でアメリカが舞台でアメリカ人の物語となっています。
映画の予告編とのギャップを埋めるまでに時間がかかりましたが、途中から急転直下の一気読みとなりました。
私達にとっての2000年は過去でありハインラインの時代(1950年代)からは間違いなく遙かなる未来です。ハインラインの予想とは異なり核戦争は起きなかったものの、作中に描かれているルンバやCADが生み出され私達の生活はより豊かな物になり幅広い技術者達の作業のスピードを向上させました。
2021年の現在でもバックトゥザフューチャ-やマイノリティリポートの未来にはまだ遠いかもしれませんが間違いなく技術は一歩一歩前進しています。
私達が生きている間にタイムトラベルは無理でも軌道エレベーターぐらいは完成して欲しいなぁと思っています。
親友と婚約者に裏切られ主人公は自分の会社と仕事を奪われて、挙げ句の果てに冷凍睡眠で30年後の2000年に追いやられてしまう!?
目覚める主人公は未来の地で過去を探す旅を始める。
投稿元:
レビューを見る
本屋さんの話題書コーナーで見て購入。
タイトルとジャケットの雰囲気だけで買ったので、まさかSFとは思わなかった。
SFはSFで面白いけど。
今となっては『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』も『1894年』も『夏への扉』もだけど、過去になっちゃった近未来小説って楽しい。
何が楽しいのか。
技術の進歩の「答え合わせ」ができるのももちろん、作品の発表時点での希望や諦めが見えるのが面白いのかもしれない。
それと『夏への扉』は、大人が大体みんな偏屈で、子供と猫に希望を託すのがいい。
投稿元:
レビューを見る
映画化(日本での)に備えてこの名作をやっと読みました。軽妙なタイムトラベルSF作品。映画の監督さんが「80年代アメリカ映画的な娯楽映画の楽しさを目指した」と語ってらっしゃるそうで若干の不安が・・。(;^ω^)
投稿元:
レビューを見る
爽やかなタイトルのタイムトラベル小説。
あっちこっち時空を移動するのでちょっと混乱したけど、結末はけっこうおもしろかった。
主人公が、カッコつけすぎてない感じの村上春樹の「僕」って感じで親しみが持てる
投稿元:
レビューを見る
未来は絶対に素晴らしい、多数がそう信じていた時代に書かれたのかそれとも作者がそう信じたかったのかそれは解らないけど、真っすぐに前を向いて希望を信じて生きているピートとダニーが眩しい。気づけば諦めてばかりでそれが人生ってものだっていうペシミストみたいな感覚が普通になっていた。諦めないことがこんなに胸を打つのかと今更驚いている。
タイトルは聞いたことがあったものの、実際に読んだのはこれが初めて。正直古典に限らずSFというのが大の苦手でH・G・ウェルズの『タイムマシン』すら映画でしか知らない。ところで本作が映画化されたと聞いたけれどそちらには興味がない。だがその影響で10年ぶりに文庫がリニューアル出版される運びとなり、再びこの傑作が世に広まる機会を得たのは僥倖だと思う。そうでなければSF音痴である自分が『夏への扉』に触れるのはこの何年先……いやもしかしたら永遠に手に取ることなく人生を終えていたかもしれない。
訳が魅力的なのと一人称というのもあり、今から60年以上前に書かれた小説とはとても信じられないほど馴染みやすい。しかしある部分は意図的に秘されていたり説明されなかったりして、後になって「こういうことか!」と膝を打つ演出になっているのが小憎らしい。
純金の針金を腹に巻くくだりは、この時なぜそんなことをしたのか訳が分からなかった。これぐらい鈍い読者なのだからもう簡単に手のひらの上状態である。あれよあれよとクライマックスまで一気に引き込まれて何度も泣けてしまった。手に取ったときにはまさかこんなに振り回される(いい意味で)とは夢にも思っていなかったな。古臭い表現だけど。
タイムマシンで過去を改ざんして未来を作りかえるのではなく、過去を利用して新しい未来を作り出す、ダニーのそういう姿勢がやっぱり素晴らしいと思う。
自分は猫を飼っているし実際猫が好きなのだが、本書はまさに猫が好きでたまらない人間が書いた猫へのラブコールに等しい作品だ。いつまでも夏への扉を探し続けるダニーとピート、そしてボタン雪のようなお手手が最高だった。
投稿元:
レビューを見る
古典SFの名作なんですね。知ってはいましたが、詳しくは知らなかったので、読まねばと思い読みました。1970年当時は、2000年が凄く未来でSFの世界だったんですね!?結果的に現実はそれ程の未来ではなかったので残念(^_^;
面白かったのですが、翻訳も随分古い時代の物で、直訳的内容だったのでちょっと違和感がありました。映画化されるみたいなので、見てみたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
過去にいく、鉄板だけど、伏線というかまあよくできた話だった。
何度も人に騙されようと結局は信用しないといけない、人間を信用しないというなれば、例え山奥の洞窟で寝ても片目を開けていなければならない。
ただ生きるということ自体が生命を危険に晒していることなのだ。
後、リッキィとの最後出会って結婚した所で話は終わってよかったかもしれない。