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子供の頃、クリスマスのプレゼントにねだってもらった一冊。何度も何度も読んだ。
結構不気味な話なのだが、子供ってこういうのが好きなのよね。
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すっごく良い本!12、3歳に初めて読んでめちゃくちゃ泣きました。主人公がかわいそうで泣いて、最後は感動して泣いて。活字の本って面白い!と思わされました。読ませるし、感動させるし、読み終えたあともすごく良い。これがそんな昔に書かれた話だとは!!と最近になって読み返して気づきました。(子どもの頃はあとがきとかは読んでいなかったので)子どもたちに是非読ませたい一冊。
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『クリスマス・カロル』(ディケンズ、村岡花子訳、1952年、新潮文庫)
世間から嫌われた老人がクリスマスに起こった不思議な体験によって変わっていく様子を描いた、イギリスの文豪・ディケンズの名著です。
変わっていくというよりは、昔の自分に戻っていくといったほうが正確かもしれません。
歳を重ねるとともに、失ってしまう昔の美しい思い出。
昔とは変わり果てた自分…。
昔の思い出を大切にしなければと思わせられる一冊です。
(2009年1月3日)
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あのディケンズの名作の1つが岩波少年文庫に収録されているのは嬉しい限りです。 大作が多い中でディケンズ作品の入り口としてはまずまず・・・・なんじゃないでしょうか??
もっとも、KiKi の子供時代ならいざ知らず、現代の日本の子供たちがこの「キリスト教的説教臭さ」を受け入れてくれるのかどうか・・・・はちょっと疑問かもしれません。 特に過去の幽霊が見せてくれたあの「スクルージ少年」がどうして今の「スクルージさん」になってしまったのかは詳らかにはされていないし、いかに自分の葬式シーンを見せつけられたからと言って、それをきっかけにいきなり「いい人」になってしまうという転換はちょっと時代がかっている・・・・と言えなくもないような気がします。
でも逆に言えばこの本の面白さはそんな「時代がかった」ところにあるのかもしれません。 ディケンズが生きた時代のイギリス、そしてその延長線上にある今の私たちの生き様に想いを馳せた時、初めてこの作品が描いているある種の「我欲」みたいなものを振り返ることができる・・・・そんな作品だと思います。 いかにもヴィクトリア朝の作家の作品だなぁと感じるのは、「クリスマス」というイベントをこれでもかっていうぐらい神聖視しているところではないでしょうか?? もちろんクリスチャンにとって「クリスマス」というのは特別なイベントであるのは間違いないことだけど、あのヴィクトリア女王のメディア政策がこんなところにも影響を及ぼしているんだなぁ・・・・と感じ入ることしきりです。
(全文はブログにて)
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ちょっと想像と違った。
ストーリーはイマイチ好みではないけど独特の暖かみを感じる本。
場面がビジュアルとして想像しやすい。
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クリスマス。
クリスマス関係で一番有名な小説は、これに尽きる。
翻訳はたくさんある。それでもやっぱりは、児童用が入口だろう。ということで、児童用の表紙。ディケンズの時代は、どうだったのかな?子供を中心に読まれたのか、大人なのであろうか。興味深い。
子供用のかわいらしい小説だと思い込んでいたので、私自身が子供時分だったくせに、けっ、こんなもん読めるかとばかりに手を伸ばさなかった。初めて読んだのは、高校の頃だったか。
学生時代に、どういう経緯かはよく覚えていないが、映画化されたものをLD(レーザーディスク)で観た。ん?久し振りに、LDなんて言葉を聞いたぞ。もう死語だな。そんなもんないだろう。まぁ、DVDの先祖みたいなもんか。
それで、何となく懐かしくなって、また小説で読む。
そして最近。例の古典的名作の新訳もの。二年ほど前に新訳で出たようだ。買って読もうとまではしなかったが、食指は動いた。このクリスマスの時期は、読んでみてもよい。
子供用としては、道徳教材として、大人用としては、身につまされる身近な話として。
と、まぁ、そんなことはどうでもいい。
今晩。
近所のケーキ屋さんでケーキをお願いして、今晩は、家族で家で食事。広貴と真由子と一緒にいられることが、私にとって一番のクリスマスプレゼントだ。この子たちを守っていくことこそが、私の仕事だ。
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何となく話の筋は知っていましたが、ちゃんと読むのは初めてでした。大人の視点から読むと実に怖い話ですね。しかしやり直すことはいつからでも出来るとも言われているような気にもなります。また19世紀イギリスのクリスマスの様式も細かく描写されていて興味深いです。クリスマスという風習を復興させる切っ掛けとなった作品だと解説に書かれていましたが、これを読めばクリスマスを祝いたくなるのも判りますね。
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懐かしさにかられて再読した。これで何度目だろう。
19世紀イギリスのクリスマスの情景がいきいきと描かれているだけでなく、貧しい人々にも目を向け、皆が幸せに暮らしていくにはどうしたらよいかを問いかける力強いストーリーには何度読んでも感動させられる。
登場人物の言葉を借りると、クリスマスは親切と、許しと、恵みと、喜びのとき。
温かいクリスマスを過ごすに必要な心の持ちようが、この作品の中にぎゅっと凝縮されていると思う。
まぎれもなく名作。
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クリスマスを題材にしたとても有名な古典。大人になって初めて小説としてよんだ。お金は幸せになるための必要条件かもしれないが十分条件ではない。そして、ロンドンでその時代に生活していた人々が生き生きと描き出されている。一度は読んでみたい古典ではある。
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不朽の名作。これを読んでわかりますが、19世紀なんかは、労働時間が短くて良いなって思いました。スクルージじいさんの、人生が変わるほどの経験を、読みながら読者もするわけです。
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学校の課題で読んだ本。
ディズニーの映画?も昔観た。
少し前の実写映画も機会があれば観てみたいなあ
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図書館で借りた岩波少年文庫で読みました。
主人公のスクルージはとても冷酷で、みんなから嫌われている。
皆が心待ちにしているクリスマスも、スクルージにとってはくだらない一日だ。クリスマスの前の晩、そんなスクルージの前に七年前に亡くなった仕事仲間のマーレイの亡霊が現れて・・・。
「過去」「現在」「未来」のクリスマスの精霊によって、冷酷なスクルージが生き方を変えるという内容だけれど、子どもに向けた教訓という印象を受けました。
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冷酷な守銭奴スクルージが、神の慈悲によって改心し善人になる話。要約するとそれだけであり、そう聞いただけで脊髄反射的に読む気を失ってしまう人も多いだろう。まして作者の御都合主義ぶりは、翻訳者ですら認めている(というより、それがディケンズの一般的評価らしい)のだから尚更だ。
それでも私は敢えて高評価をつけたい。この作品の魅力は、ストーリーやプロットとは別の所にあると思うからだ。第一に、人間描写の妙。特に、大都会ロンドンの下町に生きる庶民の活写ぶりが秀逸だ(その光も闇も含めて)。次に、シニックでハイブロウなブリティッシュ・ジョーク。英国紳士は、たとえ読者が子供であっても手加減はしないようだ(「極めてむなしいもの」の比喩として「アメリカ合衆国の公債」を挙げるあたり)。
そして何より、クリスマスの情景の素敵なこと! キリスト教徒でないにも関わらず、この作品を読んだあと無性にローストチキンとクリスマスプディングが食べたくなったのは、絶対に私だけではないはずだ(イギリスのプディングとやらは実はあまり美味しくないという噂を聞いていてもだ)。このクリスマスの描写だけでも19世紀イギリスの風俗小説として読んでおく価値があると思う(ただし実際は順序が逆で、この作品の発表によってクリスマスを盛大に祝う習慣がイギリスに根付いたらしい)。
ディケンズの文章はやたらセンテンスが長くて読みにくいという印象があったのだが、岩波少年文庫の訳は平易で読みやすい。解説も充実しているので、子供だけでなく、大人のディケンズ入門としても手頃だと思われる。
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クリスマスに読もうと思って購入。
あとがきを読んで、おもしろかったのはこれが書かれたころはクリスマスがさかんに祝われていなかったこと。
それなのに、クリスマスの楽しそうな感じが描かれていた。
心洗われる感じ。
てか、心洗わなって思う感じ。
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幸せですね。
このままじゃいけないよって、教えようとしてくれる人がいて。
その人はもうこの世の人ですらないのに、それでも、教えようとしてくれた。
きっと、マーレイさんにとっても、それが幸せだったのだろう。
スクルージさんに気付いてもらって、自分と同じ道を歩ませないことが、彼にとっての幸せだったのだろう。
マーレイさんの永劫の旅路も、これでやっと一歩、踏み出せたのかもしれない。