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インターネットを使うとなぜ攻撃的になるのか?
炎上のメカニズムは?
こうしたインターネットに特有の性質は心理学の実験によりだいたい説明がつくという話。
言われてみれば、ああなるほどの事例の積み重ねだし、後付けで言ってるような気もするが、かなりの多くの性質が説明できていると思った。
これらの性質を事前に織り込んでルールやマナーを設計しておけばインターネットはもっと平和だったかもしれないと思う一方で、こうした面もなければここまでの発展ななかっただろうとも思う。
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結構な大作ですが、一気読みに苦なく読み切れる明解さ。
著作者の主観はほぼ皆無といっていいほど無く、ひたすら研究で裏付けられたことを淡々と。
SNSプラットフォームに情報は渡したくないけど、自分の近況を知らせたい相手はSNSの向こう側にいる。こういうジレンマは避けられない、そういう気持ちを整理するのに、すこし役に立つ。
私が国外に住んでいることもあって、SNSなしには厳しいものが。と思ってましたけど、10年続けていたTwitterを1か月離れてみたところ、そういうのもありかなって思えてきた。
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2016年に改訂された新版。前のも定評あったけど、さらに充実している。それほどわれわれが知ってる常識を越えるのもはないけど、よく整理されているし説明も平明。ネットで安全に遊ぶには読んでおくがよかろう。安ければ大学の教科書にいいと思う。
「中毒的脱抑制を防ぐうえで、アイコンタクトは非匿名より重要である。」p.151
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図書館で借りた。
ネット上だと攻撃的になってしまったりする心理学を解説している本。他の人のレビュー等の評判は上々。個人的には「そうですねー」といった感じであっさりした感じだった。
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1999年に初版として出版されたものの新版が2016年に出版され、2018年に日本語訳が刊行されました。初版以降、2000年にグーグルが登場、2007年ユーチューブ、2008年にツイッター・フェイスブック、2010年インスタグラム、2011年LINE、そして生成AI…。状況は大きく変化しました。また、新版とは言ってもコロナ前のことですし、アメリカでの話がベースなので、「合衆国成人の87%がインターネットを利用し…」など、数値も当時のアメリカのものになっています。
今回、翻訳者の一人の講義を受けたことから本書を手にしました。454ページの専門書ではありますが、ネット社会に生きる人間として、特に子どもとネットの関係は自身が危惧しているトピックでもあり、興味深く読むことができました。
第1章 心理学から見るインターネット
第2章 あなたのオンライン人格
第3章 インターネットの集団力学
第4章 オンライン攻撃の心理学
第5章 ネットにおける好意と恋愛
第6章 ネットにおける利他主義
第7章 オンラインゲーム行動の心理学
第8章 子供の発達とインターネット
第9章 ネットにおけるジェンダー問題とセクシュアリティ
第10章 オンラインプライバシーと監視の心理学
第11章 時間つぶしとしてのインターネット
第12章 豊かなネット生活へ