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・初期のシュメール王は徳政令のような政策を何度も実施した。これは階層の分化、固定化を抑制することで王権の安定化を図るためだった? 王は直接経営体をもっているだけだったので?
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市販されている年表、地図ではわかりえない歴史を学ばさせてもらった。
古代メソポタミアに関する書籍。
年表ではひとつの王国が消えるとそこでその王国は歴史から消滅するが、じつは連綿と小さくとも生きている。
シュメル、アッシリアの復活。その反面、バビロニアのように同じ名前でも違う種族の王国であったりする。
鉄器はヒッタイトという常識も覆す発見があったり、バビロニア捕囚の前に何度も似たような事が起こっていたり。
度重なる戦災、災害がありながらよくぞ数千年の時を超えて我々後世の者に歴史を伝える遺跡を残してくれたことに感謝。
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シュメルから始まりイスラームの登場までの4000年における、諸王朝の興亡を描く。非常に興味深く読めた。これだけ古い時代の歴史や体制がある程度復元できているという事実に感嘆せざるを得ないし、楔形文字は偉大だと実感する…
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まさに副題の通り。シュメルからサーサーン朝に至るまでのメソポタミアの通史。 複雑に交錯する諸勢力の動き、文明のルーツとしてのメソポタミア――この一冊に4000年の歴史がわかりやすく凝縮されている。主要な勢力・王の治世についてその流れを追うとともに、文化や経済・社会のあり方にも筆は及んでいる。 古代メソポタミア史への入口となる一冊。
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紀元前五千年から都市文明はすでに始まっていて、この時に出来た社会制度が現在の社会に繋がっていく。壮大な歴史。
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紀元前3500年から500年までのメソポタミア、アッシリア・アッカド・バビロニア地域の歴史。中国の歴史を上回る民族と地域の動乱。ユーフラテス河領域には紀元前4000年頃からシュメル人が都市を作り、紀元前1800年ごろバビロンができた。ウルクが中心都市となる、ウルク古拙文字が楔形文字の前身として生まれる。またギルガメシュ叙事詩が書かれた。
都市国家群を統一したのがサルゴン率いるアッカド王朝で、その後しゅメル人のウル王朝が引き継ぐ。
その後は、北部のアッシリアと南部のバビロニアのメソポタミア地域の覇権争いが起こる。ハムラビ王もここで出てくるが、アッシリアのシャムシ・アダド一世はそれを超えるゆう雨力な王だった。
それぞれが西部のアナトリアやエジプトとも交易、侵攻をおこなり広域化が進む。
最終的にはヒッタイト、ササン朝ペルシアに滅ぼされることになり、その後はアラブが席巻し、メソポタミア国家がグローバルな覇権争いには絡まなくなる。
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紀元前3500年の都市文明の始まりから,前539年の新バビロニア王国の滅亡までの,古代メソポタミアの歴史についての本。文明や人種,神話などの交差点であるメソポタミアの興亡の流れを辿る。
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シュメル文明の誕生から、ハンムラビ王やサルゴン王、初の世界帝国新アッシリアを経て、イスラームが登場するまでの4000年を描く
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メソポタミア周辺の歴史をざっくりと知れておもしろかったです。
地図や簡易年表もあり、ちょっと間があいてしまってから続きを読んでも問題なく読めました。
私は、メソポタミア史は高校時代に世界史でちょこっとやっただけで止まっていました。
なんとなく、メソポタミアあたりの歴史って複雑な印象だったので、あえて深掘りしてみようという気はなかったのですが、少し前にユダヤ教に興味を持ったことがきっかけで読んでみました。
あーこんな王朝名あったなーと思いつつ高校生時代を思い出しながら読み進めました。
ただ、やっぱりこのへんの歴史は複雑ですね。
かなりわかりやすくまとめられていると思います。
しかし、どうしてもあっちいったりこっちいったりしてしまう部分があるので(パルティアとか)、今度は各王朝ごとに特化してある本を見つけて読んでみたいなと思います。(アケメネス朝とかはあるのかな?)
エラム王国なんかは全然知らないので興味ありますね。
あとは、「ギルガメッシュ叙事詩」などもわかりやすい本あれば一度読みたいですね。
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メソポタミア文明という言葉はもちろん知っているが、結局それが何なのかは今まで勉強したことがなかったのでこの機会に勉強しようと思い購入。結論から言うと、古代メソポタミアの4000年の歴史を新書一冊にまとめるため、年代と国名と王の名前の羅列と言う感じで、全く頭に入ってこなかった。多分、メソポタミアの地(ティグリス・ユーフラテス川周辺)を訪れたことがあればもう少しイメージが湧くような気がするが、遠い日本にいて本を読むだけで理解をできるほど歴史や地政学は甘くないという事だと思う。
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本文もわかりやすくて明快な文章が素晴らしいが、あとがきを読んで更に著者が好きになってしまった。
よくあとがきの締めくくりは「〜年 春」などと書かれるが、本書の場合は「無敗のコントレイルがダービー馬になった年(二◯二◯年)」である。これ上手すぎて笑っちゃった。古代メソポタミアの風習と、あとがきの慣習をどっちもメタったジョーク。アツい。とはいえ、2020年の1番良かったできごとがコントレイルっていうのは、やっぱりちょっと悲しいね。東京オリンピックがあった年、にはならなかったわけで。
高校世界史でもよく取り上げられる王朝や王の流れをわかりやすく書いているから、スマホのメモ帳に適宜メモを取りながら読んだ。
写真や地図も豊富に掲載されているから、飽きずに読める。古代メソポタミア、さいこ〜!!!
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はじめに、に記載されている内容が興味深い。
古代メソポタミア史から得られることは何か、と問われ
日本は日本人の人口減少に伴い外国人の数が増えている。将来、旧日本人と新日本人(外国人)と呼ばれるようになるかもしれない。そのような国の移り変わりはメソポタミア史ですでに何度も起きている。そこから学べることがある、
とのこと。
実際、
日本の統治の形は変わらざるを得ないだろう。その運営方法は古代の知恵を借りることができるかもしれない。
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駆け足気味に、かなりの情報が詰め込まれた本。
楔形文字が、パルティアで使われなくなるまで、長く使われ続けた文字だとは知らなかった。
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メソポタミアの文明興亡。
いかに"紀元前"というくくりが主観的な整理学か、認識できると思います。
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小林登志子氏による、古代メソポタミアの歴史解説。冒頭、高校生や一般向け、と述べているが、中々どうして細かいところまで触れている(と思う)。同じ筆者の古代オリエント全史と重複するところが多いが、メソポタミア(正しくはバビロニアとアッシリア、今のアラビア半島北部)を舞台に勃興した各文明と民族を紹介している。ローマ帝国の支配以降、土地に根付いた文化/民族はなくなり、イスラムの支配下へと食い込まれていくが、諸行無常の感がある。
読み物としては、氏が知っていることを一生懸命伝えようとしているのが伝わってくるが、伝えよう感が強すぎるきらいもある。しかし、逆に、着飾らずに知っていること、今わかっていることを伝えようという氏の情熱は文章から強く伝わってくる。 知識を得ると同時に、氏の人柄を感じさせる書だと思う。